あいだ


今日は風邪と風邪の間の、普通の一日だった。きのう風邪が治ったが、あさっての朝から、また風邪を引くことになる。もちろんそのことを現時点では知らない。治ってしまえば、不調時のことなど忘れてしまう。泳ぎ方のこととかを、考えているだけだった。いつもより疲労感があったが、久しぶりだからだろうと思った。その日はとくに、なんでもない。翌日もだ。30日は有給休暇を取得する予定で、夜はどの店を予約しようか考えていた。こういったことが全て無駄になった。あさっての朝、体調を崩したことに気づくからだ。そのとき、え!?と思って、は!?っと思うのだった。


思えば、二つの大きな出来事の合間のぽっかりと空いた時間の中にいて、そこで安穏として平和をむさぼっているわけでは、けしてない。混乱と矛盾と軋轢である。その狭間で、自分は何もできないと云って良い。もしも一度起きたことが再び起こるのであれば、それが予感されるのであれば、今度こそは上手くやりたいと、そう思ったわけではない。もっと上手くやるはずだ、と思ったわけではない。しかしそう思いたい。何もかもを救う、大きな流れに与する予感として、感じ取りたい。そして、ただ寝ているだけで過ごしたい、しかしそれは、とても難しい。