「戦後最悪」の2018年通常国会の終了を受けて――「専制政治」の完成とは何か、私達が何をなすべきか

総括します。それが一番必要です。みんなで全国できちんと総括して、未来を変えましょう!

「戦後最悪」の2018年通常国会の終了を受けて――「専制政治」の完成とは何か、私達が何をなすべきか

1:今国会のまとめ:安倍・1党独裁、専制政治の完成。
1−1経緯:1/22開会。当初は安倍敵無し、改憲ムード。だが
2月末の厚労省データ改ざん、3月の森友文書書き換え、南北朝鮮会談発表で政権が危機に。
厚労省改ざん→森友書き換え→「加計学園は首相案件」→防衛省日報問題→財務省セクハラ→麻生数々の暴言→大水害・死刑前夜の宴会、カジノ献金など、内閣総辞職ものの醜聞続出
4/20から野党審議拒否。だが政府「野党の無責任」と攻撃。国民民主党も審議復帰画策。連休明けに野党が審議復帰。以降、醜聞も悪法も全て押し通す。
成立した悪法:残業代ゼロ法、TPP、カジノなどの新自由主義法案。参院定数6増など。水道民営化も今後閉会中審査。原発ゼロ法案など野党立法は全て審議もせず。

1−2専制政治の手法
・自らが宗教的権威のごとく振る舞う。「この道しかない」。日本会議創価学会など宗教勢力の実際のバックアップ。その上で、
・嘘、開き直り、責任転換で人々が忘れるのを待つ。与党政治家の人格劣化と暴力化
・国会答弁―質問には答えず、持論と官僚のペーパーを延々読み上げ
・最後は衆参の圧倒的多数で押し切る=国会の死。国会閉会後に会見=安倍の大統領化
・報道の忖度と、話題そらし(相撲、日大タックル、トキオ山口、W杯)
・死刑執行、対外戦争。朝鮮・中国敵視と、オウム13人の殺害。国家権力の強大さを見せつけ、人々に溜飲を下げさせて支持を集める。(=世界的傾向。麻薬戦争と称して市民や左派を殺しまくり、支持を集めるドゥテルテ)
・あまりの酷さに、民衆も反対運動も疲れ、諦め、酷さへ慣れてしまう。暴力と差別が社会にも蔓延する。市民革命を起こしたことの無い日本の歴史=対抗の弱さ。

2:専制政治の形成過程
・世界的傾向。トランプ、プーチンマクロンエルドアン、ネタニヤフ、ドゥテルテ、習近平
→そうでなければ末期的資本主義による矛盾を押さえつけられない。加えて日本の支配層は、<3.11原発事故>  <アジアへの戦争責任> という根源的問題を隠さなければならないから。

2−1官邸独裁。
90年代、自民党派閥政治への批判――悪利用して96年に小選挙区制成立。橋本構造改革小泉政権以降、首相官邸へ権力を集中。安倍で完成。官僚の人事権、日本版NSCなど。
自民党内の派閥解体、対抗勢力のなさ、「選挙に勝てる安倍」

2−2議会制民主主義の死
・権力に執着する公明党選挙協力+第2自民党=維新の会の採決協力。希望が民進党破壊
・野党の縮小・解体―3.11が民主党政権で起きた不幸―自民党が責任転嫁。また民主党も自民と変わらなかった政策も多々。ゆえに若者は民主党失墜と自公政権しか知らない―「他に誰がいるんだよ?」反応。消極的追認による大政翼賛会。冷戦―ソ連崩壊、社会党・総評・55年体制崩壊の帰結。野党共闘は、追い詰められての選択。
・公正選挙を破壊。国政は安倍の都合で解散→準備段階で与党の勝ち。名護・沖縄・石垣市長選、新潟県知事選…野党へのデマ・誹謗中傷、争点隠し、与党への期日前集団投票を公然と(都市部富裕層と自公政権が支えあう)。何でもアリに。→今後の選挙もそうなる。

3−3恐怖政治
原発運動、沖縄などを警察が弾圧。秘密保護法、共謀罪で報道統制。右翼の攻撃。ネットでのデマ、誹謗中傷(詩織さんなど)。→ただし抵抗が小さいから弾圧もまだ大規模ではない。

→この1〜3の複合による「経験したことの無い独裁体制」を、私達はどこまで自覚してるか?

3:運動側の主体問題
・安倍政権以降、主要な大悪法は全て通されている。私達は負けてる。そこから総括する事。
総括を公表しない「次も頑張ろう」はまた負ける。選挙を待っても、公正選挙にならない。

・3.11以降の運動高揚〜だがシングルイシュー化〜15年安保法でまた高揚〜だが若者達は解散。選挙運動へ集約。左派の消滅、非暴力直接行動の消滅

・野党は現状出来ることはしている。だが野党共闘は選挙と議会の手法であり、大衆運動がもっと日頃から主導権を持つべき。→国会前抗議、梅田解放区。韓国も街頭から政権倒した。
・今国会のピーク:4/14国会前と全国行動。以降、大阪は高プロなどへの大規模集会無し。なぜ?

・どうやって「安倍を倒す」? 9月3選ならあと3年。暴政極まる。来夏の選挙で倒せる保障は無い。韓国のような弾劾制度の無い日本。だが大衆蜂起=米騒動で寺内内閣、60年安保では岸内閣を倒した(民衆が権力を取った訳ではない)。大衆的抗議の組織化が基本。

8〜9月に朝鮮戦争終結宣言、9月自民党総裁選・「安倍やめろ」3選阻止。10月〜臨時国会改憲発議阻止。19年5月天皇代替わり。4月統一地方選、夏参院選。全てを見通した運動の主体形成を。

・東アジアの歴史的変化へ、日本も戦争責任を果たすために動き、変わる。
社会主義共産主義、自然との共生―政権交代オルタナティブな社会構想を示す。
・3.11被害を全て明らかにさせる。

→各地の個別具体の運動総括へ。梅田解放区もやります。
7月22日17時半〜梅田ヘップ5前へ!