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2006-09-22 新首相・抗議スタンディング in 新宿レポート(9/20〜22)

[]新首相・抗議スタンディング in 新宿レポート(9/20〜22)

20日の自民党総裁選。前からおかしいと思ったいたからネオリベトークを準備していたんだけど、いざ当日の新聞とテレビを見ていたらもう頭がカーッとなって。街に立とうと思いつき、実家の仕事を頼んで休ませてもらい速攻で大きなプラカードとチラシを作って、行ってきました新宿西口の地下広場。京王小田急JRの客が交差する場所で一人スタンディング。

理由のひとつめは、安倍自体に感じるおかしさと、首相を決めるプロセスのおかしさに誰も声を上げないことへの怒り(彼はこれから僕らの生活と国のあり方を激変させるぜ)。

ふたつめは、最近の俺ってダセーなーと思ってたから。様々な活動に人を誘いながら顔を出して、「別の活動をしている人どうしをつなげる」と言えば聞こえはいいけど、それだけでデカい顔をするなんつーかフィクサーみたいな事ばかりしている気がしたから。はは、ダサッ。自分自身でストリートに出る身軽さとマジさを失ったというかね。


一回目:9月20日(水)17時半〜22時半

まずはポイントを箇条書き。

・色んな人が話しかけてくる。みんなあの現状に不満や何かを言いたい気持ちはあるんだよ。

・西口は監視カメラ、ガードマン。だいぶ変わったね。

・大声をあげるでもなくチラシを配るでもなく、ただ立ち尽くすスタイルの距離感がちょうど良かったのかもしれないし、俺も新鮮だった。

・そして、一人だけでやっていることで、団体とかではなく一人の人間としての声を受け止めてくれたかもね(だから、参加者が増えてもそれは一人ひとりが違った方がいい。みんな少し離れて立つ、一つの柱に一人とかさ)

イラク反戦の時はよく「西口スタンディング」と言ってプラカード手に立ち尽くす人たちがいたし、「ウーメン・イン・ブラック」といって女性が前身黒い服を来て立ち尽くす抗議行動も海外にはある

http://barairo.net/special/palestine/photo/women_in_black/index.html

でも、ぼくがやるのは初めてだ。

街中アクションは久しぶりだし一人だから用心深くなってさー、伝説の『救援ノート 逮捕される前に読んどく本』を持ってっちゃいました(笑) 

やっぱり路上は面白い、いつもと違う角度からものが見えるし交流も生まれます。友達が8人くらい来て、見知らぬ通行人10人くらいに話しかけられたかな。そしてこれも速攻で作った「ネオリベトークのチラシを配りました(最低限の情報だけ)。

どんなに大きな出来事が起きても、何事なく日常がスムーズに進む「気持ち悪さ」が日本らしさだと思うのだけど、突然プラカードを持った若いヤツが居ることで空間をかきみだすしたかったのだ。もともと西口地下街はあらゆるタイプの人が通り過ぎる場所だ。時間も帰宅ラッシュで人の数がすごいしね。

最初に話しかけてくれた通行人は、会社員の若い女性。僕が立つ動機をいろいろ聞かれ、彼女に聞き返したらまずベストセラー憲法9条世界遺産に』をたまたま読んだから関心が高まったとのこと。「メディア総裁選報道も一時的でしょ」と言っていたので、僕はそこに構造的な問題がありますぜーを柔らかい言葉でいってみたよ。

その女性と話してたらいきなりおっさんに「毒は入ってないから安心しろ、勇気があるな、がんばれ」と言われポカリスエットをもらった(笑)

その後も「がんばれ」「私もそう思う」「じゃああなたは誰がいいと思うの?」と言う中年たち、もちろんツバを吐いて僕に嫌悪?を示す人もいた。

その内友達のくーにゃん(女の子)がやってきた、新宿でバイトをしてたらしい。談笑しながら立っていたらしゃべりまくるおっさん参上、特にくーにゃんへ向かってしゃべるしゃべる、「反対なのは分かった、じゃあ君らはどうしたいの?」とりあえずいきなり来たくーにゃんがそれでもきちんと応えようとしてることを嬉しくお思いつつ

、僕は「政治に直接アタックするのも大事だけど、市民レベルから

コミュニケーションのやり方を変えることも大事で俺はどっちかというと後者です」と答えた。実は酔ってるというおっさんは満足した感じだったかな。

次はこれまたよくしゃべるおばさんが来て、自分が留学してたフランスと日本の違いから自分の子ども時代(終戦直後)と今の違いまでしゃべり倒してくれて、その勢いが面白かったよ。

どちらの人も「今の若者はダメなんだよ」と言われ、僕が「んなこたない、その前に自分自身を振り返りなよ」とつい強く言い返し、「いや君らは別だけど」と言われるやりとりがあったから、ああホント僕らの世代へ不満を持つ人って多いのねーと実感。それは違う世代のコミュニケーションが無く、お互いがお互いのことをメディアを通して知っているからではないかなー。くーにゃんも興味深そうだった。

さぁてやってきた、警備員。最初は離れた場所から、次第に周囲を、最後は直接目の前に。彼らは「この地下街は都の施設だから違反だよ」とくりかえす。別にそういう法律は無いんだけど、彼らも上から言われているだけだから、適度に言い返しつついったんプラカードをしまう。「公共空間だからやってはいけない」と言われたのは脱力したけど・・。こういう意見を交わしあう場所こそが公共空間なんだからさ。

そうしたらいつのまにか横にいた友達の似非原さんhttp://d.hatena.ne.jp/nisemono_san/

が「彼らも末端の労働者だから、末端どうしがつぶしあうような言い合いはあまりしたくない」と言ってて、その通りなんだよね。

また警備員はしきりに「監視カメラが見てるんだからさ!」と僕らに注意していたが、実はそれ僕らへの脅しというよりも、彼ら自身の「仕事っぷり」もカメラで上司に見られているという危機感なんじゃないだろうか。「だから注意しなきゃいけないんだよ、わかってくれよ」という無意識――問題の根は深いよね。

これは彼と話しながら気づきました。

とっても可愛いイラスト(「安倍はヤダー」)を書いてきた彼としばらく話しながらスタンディング。

くーにゃんも似非原さんも帰りもういちど一人に。また注意されたから一度地上に上がってデパート前でやったけどあまり効果的でなく、地価のJRの西口改札側へまた移動。いや、こっちは人が多いね。話しかけてきたのは怪しいコンサルをやっている人と、同世代で安倍を支持する男の子。彼が支持する理由は対アジアの方針に共感するからで、僕はそれをおかしい、と答えた。

色々話してたら友人のそんぴゅんもやってきて3人でタイの軍事クーデターなどへ話が移り、バカ話もし(笑)、帰ってきました。

どどんと書かれたプラカードを手に話し合う3人はかなりおかしく見えただろうな!

というわけで、今日もやります。18時〜21時@新宿西口、よかったらぜひ遊びに来てね! その次は内閣が発表されるという26日の寄るかな。何か持ってきてもいいし無くてもいいし、一緒にぼくらのセカイを面白くしましょう。

それにしてもスタンディングは色々使えると思った、例えば就活に苦しむ学生が全員リクルートスーツで集まってプラカードで立ち尽くす、これインパクトあるよ。外見は意外性があるほどいいんだ。

あとはとにかく爆笑できるやり方。何だ?

あと、もっと早い時期からやればよかった!

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昨日以上にたくさんの人に話しかけられ、議論になり、チラシも渡してきました。これを24日につなげたいですね。やっぱ俺は都市の流動性が好きだ。

次もし他の色んなテーマでやるとしたら、スタイルの良いきれーな女の子とかっこよく並んでやりたい。たたずまいで魅せるとかね。どうせやるなら何でもカッコよく。

以下は、手伝ってくれたカジヤ君が体験したことのレポート。

・20代後半男女

男性からは「簡潔に安倍の何がダメか答えて!」「安倍以外なら誰がいい?」などと聞かれた。「安倍以外なら谷垣。」と答えると、「オレも同じだ。」と言っていた。

女性の方は「安倍の顔が気持ち悪い。タキシードが似合っていない。」と言っていた。

・40代サラリーマン風の男性

外交エネルギー政策に関心が深く、その側面から見たとき小泉の方が良かったという。奥田や御手洗を総理大臣にした方がいいと言っていた。

所得格差の話をふると、「(景気回復の恩恵を労働者が受けてはいないとはいえ、)まだ多くの正社員サラリーマン労働者は深刻なダメージを受けていないので、正社員サラリーマン労働者に深刻なダメージが及ぶまでは対岸の火事でしかない。」といったようなことを言っていた。

・50代後半女性

まず、開口一番「反対してどうしたいの?署名活動でもやればいいじゃないの?」と。

そして、“最近の若者はなっていない”系の批判、「戦争になって徴兵制を布かれたら戦争に行くのはあなたたちなのよ。」など、そんなの重々わかってますと思いつつ、プラカードの主旨を説明したところある程度納得し、がんばってと言ってくれた。

・60代後半男性

戦争肯定者。日本はアメリカの庇護の下でこそ発展できた。そのアメリカのやることに賛同するのが筋だし、利にかなっているという考え。「あんたらの親父さんたちは終戦後の貧しい日本でアメリカから支給されたコッペパン脱脂粉乳でがんばった。」などとも言っていた(その当時のアメリカと今の政権中枢はまた別物だと思うのだが・・・)。

また、アメリカの世界戦略に従属した小泉の外交方針を踏襲する安倍がすんなりと総理になったことが気に食わないと言うと、日露戦争の話を持ち出し「あの戦争で東郷平八郎が・・・秋山真之が・・・戦争をして日本が勝っていないと今ごろロシア語を話している。」などとも言っていた。その話をし、「ファッションでやるな!」「もっと本を読め!」とも言っていた。

おそらく日露戦争を語る際に東郷と秋山の名前が出てくるということは司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んでの知識だろう、あの本はいわゆる英雄列伝といったもので、いかに当時の軍部・国家が優秀だったかといったようなことが多く触れられている。個人の悲惨な死にはところどころ触れられているものの、論旨はそこにはない。

正直、最後の老人には腹が立った。今思えば「こっちは意図的にファッションでやっている。」「おまえの言ってる本は読んでいる。本や新聞・雑誌などである程度情報収集すればアメリカテロに狙われる背景や日本が戦争に加担してしまった重大性といったものは見えてくるはずだ。おまえこそまともな本を読んでいるのか疑わしい。」と言ってやりたかった。

個人的には全体のために個が犠牲になる社会というのはどんな形であれ間違っていると確信している。未だに先のような発想の人間が生きているということが驚きを通り越して呆れた。

また、その前に話かけられた女性も含め、我々を今の若者の代表といったような見方での対峙の仕方だった。我々は確かに若いが、決して若者の代表ではない。少なくとも、こんなことをやっている人間だということを思えばそうはならないとも思うのだが・・。

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三回目:9月22日(金)20時〜22時半

22日もやりました、一人で新宿の街へ立ちたくなって南口へ。NGO『オックスファム』のボランティアと知り合ってずっと話し続けたり、安倍を支持するじいさんにケンカを吹っかけられたり、親父狩りにあったことがあるから「若いやつを変えるために教育基本法改正だ」という人(おいおい)に出会ったり。陽気に「俺も安倍はおかしいと思うよ!」と話し掛けてきたのはスペイン人とフランス人

色んなことで悩むことはあるけど、少しずつ前へ進んでいくしかない。ストリートも意味や可能性や楽しさがあることがまたわかったし、これからもしばらくはリアル政治をテーマに色んな街やターミナル駅でやっていくと思う。これを読んで少しでも興味を持った人がいれば気軽に連絡ください、なにかやりましょう。