JR東海道線藤沢駅と言えば、湘南の通りで慶応大学の湘南藤沢キャンパス、SONYの湘南テクノロジーセンター、さらには江ノ島までを走る「江の電」の沿線沿いである事でもおなじみだ。今日はその藤沢駅の北口にあったとされる赤線跡を訪問してみた。かなり色のある建物群だったので、是非ご覧頂きたい。
「土旺会」と言う文字の印象的な区域
「飲食街in」と書かれたアーチ
「古今東西風俗散歩」に依ればここがスナック街の入り口を表すアーチと言う事で、早速右に回る。
藤沢飲食朋友会の飲食店街
今回の来訪で一番来たかった場所。飲食街inの一歩手前の路地を右に曲がると登場し、左右のスナック街の年季と古めかしさを感じさせる。「風呂屋の煙突」等を見ていると、一昔は「まりこ」と書かれた綺麗な行灯があったが取り外されている。
飲食店街奥を見ると
飲食店街を奥へ奥へ通って行くと、右側の赤看板が非常に怪しい場所に出くわす。あまりに直球過ぎる光景にかなり戸惑うのであった。
連れ込み旅館的な「仙成旅館」
過去の記述に依ればこの周辺は「小鳥の街」という飲食店街が存在したらしいが、かなりの場所が更地となっている。
「小鳥の街」を感じさせるスナック群
旅館をくぐるとこのように当時の残党と言うべき建物を見る事が出来る。
栄枯盛衰の風俗ビル、スナックエリア
さらに横のビルを見ると立ち入り禁止区域となっている風俗ビルに出くわす事が出来る。「藤沢(ピンサロ街)風俗街はピンサロが主流です。(古今東西風俗散歩)」を見れば、2006年当時は営業がされており栄枯盛衰の様子が伺える。
「姫△と(秘め事)」と上手い看板を掲げる風俗店
マンションで囲まれた通りには、このように人妻系のお店があったりするからいとをかし。
「藤沢仲好会飲食業共同小組合」の建物群
今度は手前の建物の赤が印象的な建物に出くわす。
看板の外されたスナックの建物
「大規模アパートが藤沢を襲う:写真撮っけど,さすけねがい?」を見てると、2006年当時は綺麗に看板が張られていた模様。現在はこのような光景となっている。
看板の剥がれ落ちた廃墟
赤線の建物とは余り関係が無いが、既に使われなくなってかなりの建物を発見した。取り壊されるのをただひたすら待っているだけの状態である。
おまけ1:北口路地の配電盤
以下は赤線街からちょっと離れる。以下は北口の通りの物。デザイナーの書いたピクニックや紅葉の絵柄が、通りに又暖かみを与えている。
おまけ2:映画「20世紀少年」で使われた喫茶「ジュリアン」
ジュリアンの建物を見てみると、昔風の外装であるが色あせた感じが無い。又[ドラマ「20世紀少年 第一章」のロケ地をご紹介:@nifty不動産」]に依れば、この通りは映画「20世紀少年」で使われていたようだ。
最後に
藤沢と言えば漫画「湘南純愛組」のように若者の活気で溢れる場所だと思っていたが、実際はかなりの場所だったと実感させられた。結局撮りたいものを撮れ、無事に戻って来れたので良しとする。(2013.1.8記述)
過去の藤沢駅北口の様子が伺えるサイト
ここは時代の流れにおいてかなり変化を遂げている。「小鳥の街」の様子など過去の赤線の様子が見られるので、是非見て欲しい。