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Innovation Design at Venture Capital

〜デザインでイノベーションを起こすため取扱説明書
@ベンチャー・キャピタル〜

    2009-11-30

    [] ソーシャルアプリ、パクリ合戦の行く末は??

    Light Speed Ventures(Playdomの最近の$43百万調達したラウンドにも参画したことで注目されたゲームやソーシャルアプリにフォーカスしている西海岸中堅VC)のJeremyがピンボールを引き合いに出して面白いポスト書いている。

    ピンボールでは、異なる台間でも必要なスキルが同じ、つまりユーザの習熟度が転用可能であると。ひとつの台でうまくなれば、大概どの台でうまくできる。その結果、ピンボールはどんどん習熟度を上げていく既存ユーザを満足させるためどんどん難易度を上げていき、結果として新規ユーザが入りにくくなってしまい、やがては廃れたしまった。そして、それは米国で人気のゲームジャンルFirst Person Shooting(主人公目線で銃を打つゲーム。Haloなど)がそれに該当し、同じ末路をたどるのではとしている。Jeremyの考察はここまで(アメリカソーシャルアプリソーシャルメディア、ゲームの知見が深いキーマンなのでBlogはお勧め。)

    では、昨今の「オマージュ」やら「インスピレーション」、要はパクりでしょ(Cafe WorldとRestaurant City事件)ということやら、同じゲームシステムの使いまわしでしょ(Restaurant系とAquarium系など)が横行するソーシャルアプリはどうなのか?

    ユーザの習熟度が高まり、それが転用可能という意味では同じ議論が適用可能かもしれない。でも、次の2点で必ずしもソーシャルアプリが廃れるとは思えない。まず1点目はソーシャルアプリの楽しさ=ユーザベネフィットの源泉。ゲーム性も勿論あるのだがソーシャル性がユーザの楽しさの源泉としては大きいという点。Playfishの役員も言っていたが、ソーシャルアプリの面白さは言わば「トランプそのものはゲームとしてはつまらないが、友達とワイワイやりだした途端面白くなる」。2点目はソーシャルアプリプロバイダー(SAP)のビジネスモデル。リアルな台上でのゲームと違い、Webプラットフォーム上での活動のため、SAPは自分のアプリ群の中で、ひとつのアプリから次のアプリへと飛ばし、ユーザを回遊させる仕組みの構築に力を入れている(だからZyngaみたいなユーザベースを持つところはアプリ間のシナジーが効く)。

    とはいえ「オマージュ」だけでは新しい、面白い新アプリ新ジャンルは生まれてこない。自社開発、外部ディベロッパーアプリのパブリッシュ、海外タイトルの導入などキラーアプリ獲得戦略が、SAPにとってクリティカルになるのは間違いないだろう。そして、ユーザの習熟度の向上、転用可能度を調整しながら、自社アプリポートフォリオの中で課金しやすいアプリに移行させていくのが鍵だろう。

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