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ある意味「本当にここからだな」と思えるくらい課題が見えましたよ。それはおいおい触れていくとして、まずは結果をJ's GOALより。Jに加盟すると、こんなにキレイな結果表も即日で作ってもらえますか。Jリーグ、バンザーイ(←ヤケ気味)。
http://www.jsgoal.jp/result/20050200030320050305_detail.html
●2005 J2リーグ戦第1節 3月5日(土)14:04/群馬サ/4,423人
サッカーでは得点が多かったチームがなぜか勝つので、ザスパ草津の負け、という結果でございます。この試合についての総括を先に述べてしまえば「課題はそう簡単に修正できない」「若いチームがとにかくテンパっていた」「J2上位チームには全般的に上回られてしまう」というところでしょうか。
キックオフ前のスタジアムの様子などをここでまとめて書いておきますと、Jリーグ初戦とあって敷島公園の交通規制やシャトルバス、チケット種類毎の入場ゲート分けにキックオフまでのDJアナウンスなど本当にJリーグな感じとなっていました。会場フェンスを覆う白シートも「THESPA」の文字入りのシートに。今年のスポンサー看板はおよそ80枚に増加しているところもありがたいところ。バックスタンド芝生席には仮設スタンドが出来上がっていました。シーズンパス交換、公式ファンクラブ入会、J仕様レプリカユニも購入いたしました。ついに右ソデに「J」のロゴが。JFLのロゴが入ったユニでも充分うれしかったのですが、これはこれで感無量です。
また白石美帆がゴール裏に取材きてたり朝日新聞が号外発行したり、という昨季の佐川東京戦ドローを思い出させる縁起でもない事もあったり。
自分は高崎駅からシャトルバス組でしたが、前橋市内の駐車場誘導看板の判りにくさや、警備員の不慣れと混乱もあったそうで。この開幕戦の公式発表観客動員は4423人。(スタジアムは大入り御礼満員だったので、かなり不思議)観客が4000人台ならばJFL時代にも普通に敷島公園の駐車場使用でも対応できていた人数。実際、ガラ空きの駐車場が公園中に、目の前にあるのに、歩いては戻れない駐車場まで行ってバスに乗らねばならないのは、仕方ないこととは頭で判っていても、かなりストレスです。
また、メインスタンドでのエリア分け・通路封鎖の結果、メインスタホーム側の観客はトイレに行きたければ、一度スタジアムから出なければならない遠回りを強いられるなど今後の課題も出てきました。JFL時代と観客数は変わらないのに、いろんな面で不便で不都合になった感が正直あります。早急に、今年中に、とは思わないので、徐々に改善試行してもらいたいですね。
ともあれ記念すべきJ初&開幕スタメンからどうぞ。
●ザスパ草津スターティングメンバー(J2第1節vsモンテディオ山形) GK:29岩丸史也 DF:2籾谷真弘・3小田島隆幸・4依田光正・18寺田武史 MF:5氏家英行・6鳥居塚伸人・10高須洋平 FW:11御給匠・13宮川大輔・24酒井良 ●サブメンバー GK:1北一真 DF:17小川雅己 MF:8小久保純 FW:16堺陽二・20吉本淳
さいしんカップと同じメンバーが先発に。「開幕スタメンじゃなければオシマイ、くらいの覚悟で臨んでいます」と記事で語っていたMF高須洋平はオメデトウ。布陣は以下の通り。これもさいしんカップと同じ。
●ザスパ草津 キックオフ(4−2−3−1) −−−−御給−−−− −宮川−高須−酒井−:堺・吉本 −−鳥居塚−氏家−−:小久保 寺田−−−−−−依田 −−籾谷−小田島−−:小川 −−−−岩丸−−−−:北
キックオフ前に群馬県知事→前橋市長→草津町長→県サッカー協会長→小渕優子衆議院議員センセイ・・・とアイサツが続いて、大勢お越しのモンテディオ山形サポーター勢も騒ぎ出す。スイマセン、Jリーグ初開催の群馬県の催しにお付き合いいただきまして。ザスパサポでも長杉と思いましたよ。「セレモニーにブーイングはいかがなものか」という向きもありましょうが、「モンテディオ山形」という対戦チーム名をしっかり把握していないご挨拶が2人も出てしまえば、仕方ないと思いますですよ。
さて、ようやくキックオフに。・・・ザスパイレブン、早くもテンパってます。( ̄□ ̄;)
ひそかに危惧していた「鳥居塚キャプテンしか落ち着かせ役のいない若いイレブン」が安易なミスを連発し、全体的に動きが固くチグハグ。Jでの気負いと高ぶりとあせりが混在している模様。「最後列の親父殿」GK小島、「守備陣の精神的主柱」DF小川、「攻撃とボールとゲームのコントローラー」MF山口らベテラン勢がピッチにいればもう少し違っていたのでしょうが、これも試練であり通過せねば得られぬ経験なのでしょう。
さいしんカップでも見られた自陣でのパスミスから攻撃を受け続けてしまう展開は、ザスパに落ち着きがなかったのも原因ですが、昨季4位のモンテディオの攻守の切り替えの早さとパスワーク&プレスにおいて、上回られているというのもあります。それでも前半15分くらいにザスパはようやく落ち着きを見せ始め、そして鳥居塚キャプテンからロングボールをサイドに展開したり、高須・酒井・宮川といった攻撃陣がパス回しからゴール前に迫ったりと攻撃の形を作れるように。前半23分には高須の、スペースを見つけた絶妙なスルーパスに反応した酒井がDFラインを突破し右サイドからFW御給にクロスを折り返すもFW御給にわずかに合わない、という先制機を作りました。しかし、その直後カウンター気味にモンテディオの攻撃を受け、クロスをゴール前にあげられます。ボールはゴールラインを割るかに見えましたが、ファーサイドから駆け上がってきたMF佐々木勇人が追いつき、もう一度ゴール前に折り返したのか、ループシュートだったのかを放ち、これがゴールに(寺田の足に一度あたってコースが変わったかも)。「ようやく落ち着いた、なんとか試合になりそうだ」と思われた時間帯に先制点を奪われるイヤな展開になってしまいました。この展開についてJ's GOALのインタビューでは。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-03/00016826.html
●佐々木勇人選手(山形):ドリブル突破してサイドを崩したい。次からも結果を出して勝っていきたいです。立ち上がりは悪かったんですが、あそこでペースを変えられれば良かった。やるべき事をやってチームに貢献できればいいと思います。ドリブルで勝負して、アシストできればいい。(ゴールの場面は)抜けてくるといわれていたんで狙ってました。
●大塚真司選手(山形):やられているところはあったんですが、落ちついてブロックを作れました。1点を取るまでは押し込まれました。草津は先制ゴールが決まった前と後とで印象が違いますね。自信を無くしたように見えました。押し込まれた時間帯に押さえられたのが大きい。今日始まるまでどうなるのかな、というのがあった。
●鈴木淳監督(山形):草津がロングボールを多用してきたので、それにどう対応するのかがポイントだった。そこは慌てずに対応できたのがいい結果につながったのではないかと思います。前半については主導権を握られた形だったのですが、それでもよく耐えて失点しなかった。
前半についてはしのいだのですがセカンドボールが拾えない場面があったのでその辺のポジションの修正が必要だったと思います。攻撃が前半に関してはうまくスペースが作り出せなかった。ビルドアップできなかったということがあります。それは相手のプレッシャーの強さに対して、こちらがなかなかいいポジションを取れなかったと思うので、その辺を修正したいと思います
Q:草津はJ初舞台。相手の印象は?:勢いがあって、攻撃も高さと速さを兼ね備えていて非常にやりにくい相手でした。前半の相手の勢いをこちらが耐えしのぐような時間が長かったと思うのですが、勢いがある、というのが印象に残りました。
モンテディオ側にも開幕戦の気負いや不安もあり、キックオフからザスパ側に少し流れが移り始めていたことも判ります。序盤の慌てぶりが一段落した直後の出鼻をくじかれるような失点で、大塚選手の言どおりザスパイレブンが意気消沈したように見えました。昨季の天皇杯などを見ても、決してあきらめの早いチームでは決してありませんが、おそらく若さに加えて自分たちが今季始めたサッカーに、まだ「結果」という自信の裏づけが得られていないのでしょう。こればっかりは初得点、初勝ち点、初勝利、と自分たちで結果を出すことでしか手に入れられないものです。彼等が早く手ごたえをつかめるように、サポーターとしては応援するしかありませんな。
その後は、モンテディオが優勢ながらも失点はせずに前半は終了に。他会場の途中経過で「徳島が1点リード」と伝えられると歓声と拍手も。やはり同時加盟のヴォルティスも自然と皆さん気になる模様。結果3−0のヴォルティス初勝利はおめでとうございます。
さて我等がザスパの前半までで見つかった修正点は、まず守備面から順番に挙げていくと、「左SB寺田が攻めあがった時のスペースのフォロー、そしてサイド突破された時にCB一人がマークにいかざるを得ず、ゴール前の守備が薄くなり危険。逆サイド依田のしぼり込みが間に合っていない」→「両SBと鳥居塚・氏家が下がらざるを得なくなる」です。
これによって「攻撃陣の4人と守備陣の間にスペースが出来、全体的に間延びしてしまう」→「中盤に選手が少なく、連携したプレスがかけられないので、モンテディオに良いように使われてしまう。リフレクトしたセカンドボールはほんとんどモンテディオに拾われていた」→「攻め手が1トップの御給にロングボールを放り込んで、ポストプレーからの押し上げしかなくなるが、他の選手が御給の中央に落としたボールに間に合わず、かといって1人ではキープも持たない」となっていました。御給くんにロングボールを入れる、即落としてもそこにはモンテディオの中盤の選手がいるだけなので、まるで敵にボールを渡しているような、虚しさプレーも数回ありました。
当日の会場やネット上でも1トップでポストになりきれず、機能できなかった御給くんを責める声はありますが、前線に孤立したポストプレイヤーに出来ることは多くなく、また快速ではない御給くんの前線からのプレスは、全体が間延びしているザスパにあってはさらに効果が薄いものとなってしまっていました。彼にとっても少し可哀想なザスパ公式戦デビューになってしまったと思います。ただ数少ない決定機で、あきらめが先にきてしまったようなプレーがあったのも事実で(彼の内面までそうだとは思わない。山形のCB相手に懸命に競っていたのは確かだからね。こういうところのプレーはボールがないだけに観客に伝わりにくいのだけど)、FWとして得点機に必死さは見せて欲しいところ。これからも頑張れ御給くん。と云うか頑張ってくれないとザスパは困りますよ。
ともあれ通用した攻撃は、高須を中心にパスが数回繋がってゴール前に迫ったくらい。やはり中盤にボールの落ち着かせどころがなく、早いパス回しとプレスがモンテディオ優位のこの試合では、相手のミスなどから単発で出せるくらいの手法でしかありません。カウンターに切り替えようにもポストに徹せざるを得ない御給くんが1トップではそれも適いません。数度あったザスパのカウンター攻撃が、モンテディオのCKなどのリフレクトが前線に残っていた高須に渡って、駆け上がってきた酒井や宮川、鳥居塚キャプテンと演出したものだったことからも判ります。後半での注目は「どうやって守備を安定させ、攻撃を機能させていくか」というところでした。やはり先制機を逃したこと、直後に失点してしまった事が悔やまれます。
そして、後半キックオフ。・・・開始2分で2失点。修正するヒマもありゃしねえ。( ̄□ ̄;)
課題だったSB寺田のスペースを1失点目と同じように突破され、籾谷がチェックにきたところで見事に折り返し。ゴール前に人数が揃わないところで原竜太に胸トラップからキレイにシュート、高橋健二にミドルシュートと、フィニッシュまではやや違えど、同じ形で失点を許してしまいました。ここが勝負の分かれ目でした。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-03/00016826.html
●佐々木勇人選手(山形):(原竜太へのアシストの場面は)FWが一人しかいなかった。いいボールを入れられた。手前のディフェンダーに引っかけないことを考えていた。やれるという自信になった。
●臼井幸平選手(山形):右にスペースが空いたので、いけて良かった。
●酒井良選手(草津):悪い時間帯に点を取られてしまった。特に後半のあの時間に2点を取られたのが痛かった。経験のなさがあると思います。それは紙一重の部分で悔しいですね。44試合分の1だから、ここで引きずらないようにしたい。切りかえてやっていきたいと思います。
●手塚聡監督(草津):やっぱり足りなかった部分、修正できなかった部分は引き続きこのゲームでも出てしまった。あとは、勝負所といいますか、後半始まって2分間で2失点。そこがすべてだったのではないかと思います。残り43試合あるわけですし、引き続きこれまでやってきたことをピッチの上で選手が発揮できるように継続して我慢強く、やってきたことを信じて、進んでいく。進んでいかないといけないと感じてます。
そして、後半9分にザスパ草津は両サイドバックを代える。寺田に代えて吉本、依田に代えて小川が投入。布陣も変更に。
●ザスパ草津 後半9分(3−5−2) −−−御給−酒井−− −高須−宮川−吉本−:堺 −−鳥居塚−氏家−−:小久保 −籾谷-小田島-小川−: −−−−岩丸−−−−:北
3バックに変更したので、3−5−2の表記にしましたが、FW吉本を投入したFW4人で得点をという面と、3失点してしまった修正としてゴール前人数を増やす3バック&スピードある高須がサイド攻撃をケア、という意図があると思われます。モンテディオが3得点で無理な攻撃を仕掛けなくなったとはいえ、これが結構通用しましてな。まず、小川がDF2人の声をかけて気分を切り替えさせ、昨季までの貯金でポジションチェンジしても対応できる息のあった3バックが落ち着いたこと。攻撃でも、良い意味で空気を読まずに「得点してやろう感」マンマンでピッチを走りチェイシングを繰り返す元気な吉本が入り活性化。慣れている3バックに高須のサイドケア、6人で守りながらチャンスをうかがう形が出来上がりました。3失点もしてなければなあ、というところです。守りながら数度のチャンスは作れましたが、そのままホイッスル。前半よりは形になったものの、攻め手がなくチャンスになりそうなプレーでもゴール前を固められて、ボールを横や後方に戻さざるを得なくなったり、試合通じてですがミドル&ロングシュートに終わってしまう場面が多く見られました。鳥居塚キャプテンや小田島のシュートは枠にいきましたが、毎度毎度あてに出来る攻撃ではありませんし、この試合もGKにはじかれ無得点でした。
その他、気になったのは鳥居塚キャプテンのボールロストが多かったこと。昨季のようにボールキープすることは出来ないでしょうが、コンディション不良なのかもしれない点と、間延びした状態で攻撃するのは、自分でもう少し前線にボールを運ぶ必要性を感じ、パスよりは突破を考えていたいたからかもしれませんね。そしてCKやFKで鳥居塚キャプテンでも寺田でもキッカーがグラウンダーで蹴ることが多かったこと。さいしんカップで見られなかった攻めなので新戦術? 少なくともこの試合で、何らかの意図は不明瞭でした。
チーム史上初のJ開幕戦での気負いなどの要素もありますが、問題点や課題も多く見つかりました。今年のザスパ草津はミスだらけのダメなチームなのでしょうか? 結論から述べればそうではありません。第1に、J2で勝っていくための新戦術構築にまだ取り組み始めたばかりだということ。JFLでは中盤で優位に立てていたし、寄せ集めでもとにかく結果が必要なので、サイドにロングボール放り込みが主体になる試合もありました。J2ではそれは通用しないのは明白です。やはり変わっていかねばなりません。第2に、格下が格上に負ける最悪のパターンで負けてしまった試合が開幕戦で起きてしまった、ということ。第3に、JFL時代には問題にならなかったミスやプレー精度がJ2では問題になり、ピンチや失点になること。第4にザスパはJリーグ初戦で今年は挑戦者でしかないこと。最初に記したとおり「本当にここからだな」です。
ザスパ草津は「5年でJ1に」という目標を掲げています。チーム数の変動も考えられますが44試合×5年で220試合。全220試合の最初の1試合目です。
この日、ザスパ草津相手に完勝したモンテディオ山形イレブンと、敷島につめ掛けホームの応援すら凌ぐような「これがJリーグだ!」という見事なコールを見せてくれたモンテディオサポーターの方々も、02年の最終節でJ1昇格を逃し昨季も4位という悔しさを糧として、ふたたび立ち上がり応援されています。決して最初から今の強さと栄えがあるわけではないのです。多くの時間を積み重ね、全国的なスター選手こそ少なくても、立派にJ1昇格の有力候補になったモンテディオ山形。このクラブとサポーターの方々から学ぶことは多いと思います。
自分などがエラそうに記さなくても、実際、試合終了後には、この試合だけ見ればふがいないゲームをしてしまったザスパ草津イレブンに対してブーイングはなく、ゴール裏やバックスタンド、メインスタンドからも「今日から頑張ろう」「これからだ」と声援があがりました。スタンドで観戦していたGK小島さんやMF山口貴之はテレビや新聞のインタビューに答えて「まだまだこれからだよ、まだ1試合目だからね」とコメントしています。山口さんは「0−3で負ける相手ではなかった」とも云っているので(多分怒っている)、ベテラン陣の復帰にも期待しましょう。
ザスパ草津のJリーグ挑戦は、まだ1日目。それに「なにがあってもクラブを応援する」というサポーターが山のようにいるクラブばかりで構成された、Jリーグという戦場にザスパ草津はこの日から参戦したのですから、ザスパ草津サポーターもそういう覚悟が必要になった、ということですよね。ザスパ草津と一緒に、サポーターもJリーグに入った洗礼、試練を受けたのだとも思えます。ザスパ草津もサポーターも望んでこの戦場にきてしまったのだから、やるしか、やり続けるしかありませんな(笑)。全てがこれからだぞ、ザスパ草津!