ハルヒはどこに向かうのか〜『涼宮ハルヒの憤慨』

『スニーカー』に連載された中編2作品が掲載された最新作。もはやハルヒをめぐるSF設定など半ばどうでもよくなっていて、おなじみのキャラクターがお約束の言動で楽しませるエンタテイメントになっている。

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

しかしこのシリーズ、新しい作品になればなるほど長門有希の重要性が増しているよなあ。男性ファンの人気を2ちゃん流に書けば、

長門有希>>みくる>ハルヒ鶴屋さん

ってな感じか?

シリーズの存続を狙う出版社の商業上の理由もあるだろうけど、そろそろ次の作品あたりで「ハルヒとは誰か」という問題にスポットライトを当てていかないと、名ばかりのヒロインになってしまいそうだ。