栗本薫さんが……
ちょうど、闘病記を読んだばっかりのタイミングで……。
グイン・サーガは、なんだかんだ文句をいったり、途中、いったん離れたり
しながらも、結局、ずっと読み続けていました。
この日がくるかもしれないということは、グインの後書きなどで、覚悟はして
いたつもりなのに……。
ああ、でも、それでも、なんだか、とてもショックです。
そう、栗本薫さんといえば、もっとも影響を受けたのは、「レダ」です。
あの本は、何回も何回も繰り返して読みました。
なに者でもない自分。
それが、出会いと別れの中で、おのれ自身を知り、羽ばたいていく。
あの頃の自分にとって、とても大切な作品でした……。
思えば、今の自分の小説の文体の基礎になっているのは、レダかもしれません。
心よりご冥福をお祈りいたします。