本宮ひろ志「国が燃える」事件

南京大虐殺をめぐる色々な動きについて、多くのブログが言及しているのですが、id:fenestraeさんのはてなダイアリーで、私なりにしっくりくる意見を読みました。
id:fenestrae:20041019
フランス在住の方らしく、いつも興味深い話を描いておられるので(たとえばid:fenestrae:20041012#p1とか)完全に巡回対象になってます。


さて、私は「国が燃える」と言う漫画を読んでませんし、本宮ひろ志の熱心な読者ではない(むしろあまり興味の無い作家なのです)ので詳しく語ることは出来ません。

しかし、新聞記事などを見るにつけ、抗議による掲載休止という「事件」が「ちびくろサンボ」絶版事件などと何ら変わらぬ構造で起きている事に、いささかゲンナリしています。(id:SIM:20040929#p2)
おそらくは「国が燃える」に抗議した地方議員たちと「ちびくろサンボ」に抗議した人たちは、政治的には正反対の位置にいるのでしょうが、恐ろしく同質のものを感じます。考えること感じることを止めた人間が、むやみやたらに大声を発している姿は、とても醜悪なものなんです。


まあ、人間であるなら誰しもが、陥りやすい罠なのかもしれませんが・・・自分も気をつけよう。