COOL&FOOL このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-05-18

[]プレゼンをレペゼン

先述の「COMPASS」にて、不肖・SL-78のコラムが上梓されてる(「The Present Condition」第三回)ので、ご一読いただければこれ幸い。日頃から言いたかったごく単純なことを、わりとシリアスっぽく大袈裟に書いてまつ。。

ところで、素人レビューにおけるスタンスを巡る議論が殺伐とかわされてたみたいなんで、一応自分のスタンディングポイントを表明しとくと、個人的には100%客観的なレビューなんかありえんと考えとります。仮にそんなもんがあったとしても、あんまり読んでおもろくなさそうやし、、いずれにしろ主観は絶対含まれる。ただ、チラ裏じゃなくレビューと銘打ってやるからには、同ジャンルの音源を幅広く聴いたことがあって、なおかつ基礎的な情報(但しアーティストのパーソナリティはこの限りにあらず)を有していることが最低限の必要条件だとは思っとります。なので、レビューを書く人間は、アーティストと直接関わりを持たない方がやりやすいだろうとは思うけど、そういうアクションを起こすことに対してはまったく否定的ではなくて、そこはたんに役割の問題ぢゃないかと。あと、レビューの存在意義に関しては、少なくとも自分は自己満、もっと言えば一種のマスターベーションと認識してて、そこで共感が得られれば嬉しいし、相容れなければ「なるほど色んな視点がありますな〜」というだけのこと。少なくとも万人向けのガイドやCD屋のポップ的なものは目指してまへん。ただ、「すでに」リスナーである人からより多く共感されるような文章を書きたいとは思っとります。まーそんなカンジで。。

2007-04-26

SL-782007-04-26

[]日本語ラップWEBマガジン「COMPASS」

日本語ラップ共有BBSから企画されたサイトが先日無事オープン(下記URLおよびリンク集参照)。ヘッズの貴重な情報源になること請合いなんで、よくチェックしとけ〜。ちなみに自分もライターとしてゲリラ的に参加予定っす。


http://compass-magazine.com/

2007-01-18

[]COOL&FOOL AWARDS 2006

去年出た日本語ラップのアルバムからBEST5をチョイスしてみますた。作品そのものの出来よりも個人的に聴いた頻度に基づいたデタラメなランキングなんで、テキトーに流し読みしてもらえればコレ幸い。


1.Rhyme&Blues / OZROSAURUS

ハード面で非のうちどころがなく、名曲づくしの内容で文句ナシの1位。褒めるとキリがないので敢えて難癖をつけるとすれば、あまりに完璧なこの作品がウェッサイという決して王道ではないスタイルをベースにしていることぐらいか。それにしてもMACCHOのタフネスとPMXの安定感は異常。

2.THE ALBUM / D.L

打ち込み全盛のこの時代にサンプリングの可能性を大上段から提示した大作。ラップの鮮度という点では不満もあるけど、同時代のヒップホップが失った本質を蘇らせた意義はシーンにとっても小さくない。

3.内部告発 / 般若

これといって派手なつくりでもないのに、素のキャラクターだけで充分魅せてくれる珍しいアルバム。中身さえ伴えば、上っ面がどうあれかっこいいものができるんだということを教えてくれる。

4.THE ALBUM / SCARS

リアルなハスラーラップを本格的にやった初のクルー。アングラでもなく、サグいのとも違う「ノリ」も新しい。

5.ROB THE WORLD / ANARCHY

荒削りで拙いところはあるものの、デビュー作にしてあれだけ豪華なパッケージングに本人が負けていないのはタダモノでない証拠。今後の期待も込めて。


ちなみに、RHYMESTERの「HEAT ISLAND」は出来そのものからすると余裕でベスト3に入るぐらいの作品なんだが、他の日本語ラップと並列に評価できないほどにボーダレスな内容だったんで、カテゴライズの無意味さは重々承知の上で敢えて外しております。まあでも実際よく聴いた順だとこんなカンジ。

※SEEDAの「花と雨」はこの時点では未聴。

shibuyaasukashibuyaasuka 2007/01/20 01:04
俺の中では去年の作品はHEAT ISLANDがぶっちぎり1位でした(素
車で流すなら『Mr.Fudatzkee(Let Me Diss’Em One More Time Kaz!MIX)』とか『ワカホレ』とか『It’s My Turn(FIGHT!!!!)』もなかなか気持ち(・∀・)イイ!っス
まぁ俺の場合、AKB48とかも余裕で流しますが
ハピ☆マテを爆音で流した時はなんか恥ずかしかった・・・

shibuyaasukashibuyaasuka 2007/01/20 01:06 あ、あと『マタドールREMIX』も車で流すと気持ちいい

SL-78SL-78 2007/01/20 02:21 クルマで「マタドールREMIX」はヤバイっすね〜。
やっぱドライビング中はBPM速めのアゲアゲチューンに限る!
カンケーないけど秋葉原を”AKB”って略すのはなんかカコイイなw

2006-08-18

SL-782006-08-18

[]憂えるSUMMER '06

INTROさんとこでシーンの惨状(苦笑)についてのエントリーが盛り上がってたんで、便乗しまして私見をひとつ。ズバリ日本語ラップは女ウケが悪い!コレ、けっこう問題アリとちゃいますやろか?レゲエとかめちゃめちゃモテんのに。。個人的には現状のマイノリティのままやなく、ゴリゴリのラップがガンガンチャートインするようになったら最高やと思ってるけど、かほどに女子に人気ないとそれも到底夢物語かと。まあリップやクレバは立派にホンモノで結果出してるけど、ほとんどの人がポップスの延長感覚で聴いてるからなァ。あ、ちなみにラッパーのビジュアルがどうのこうのって次元の話とちゃいまっせ!

shibuyaasukashibuyaasuka 2006/08/19 00:15
日本語ラップ、女ウケ良くないっスねぇ
走馬党ジャンキーの女の人とか見た事ないですし(爆
俺としては、流行ってる音楽聴くのが好きじゃないし、女ウケとかリアルにどうでもいいと思ってるんで、今のままで問題ないっス^^;
まぁ、そんなこんなで、GRAND BEATZが期待外れで萎えました_| ̄|○
SUPER BALL 2006以外はそんなにインパクトが・・・(汗

youheiyouhei 2006/08/19 00:42 女の子ウケ。見落としてました。ジャパレゲの人気の根底にあるのは女の子ですもんねぇ。楽しそうに踊る姿が、新たな女の子を呼び込み…。反面、ヒップホップときたらイカつい男に連れられて来る女。加えて2000年以降に爆発的に増えた、10代のヘッズ群。まだまだですね。やっぱり、同時にR&B土壌を耕して、ビヨンセ & JAY-Zのような組み合わせを作らないとアカンのかなーと。軽く思いつくのがDOUBLEくらいで。最近出たMay.Jって子は凄い華があって是非こっち寄りに来て欲しい逸材です。

SL-78SL-78 2006/08/19 01:05 >shibuyaasukaさん
俺は、ホンマに好きな音楽やからこそもっと広まってほしいけどなァ。カルチャーの差は百も承知で、USみたくなれば万々歳かなーって。今のヒットチャートがしょーもないから余計そう思うんよ。ってかGRAND BEATZ今日買ったばっかっすわ!よりによって試聴ナシの即買いで。。

>ヨウヘイさん
そうそう、ヒップホップだってホンマは踊れる(という側面をも兼ね備えた)音楽やのになァ。メッセージや即興性に重きを置く、みたいなスタンスはそれはそれで深化していけばいいとして、もっとフツーの子がアガってノれるような魅力が欲しいなーなどとひとり勝手にオブセッシブになっとります。R&Bを突破口にっ、てのは俺もかなり現実的な発想やと思うけど、AIにしても結局ベタなバラードが売れただけなワケで、なかなかどうして難しいっすよねぇ。。

NMRNMR 2006/08/19 04:19 新譜レビューはやー!つかかなり同感です。ジャケがカッコ良すぎた分なおさらビミョーす。GRAND BEATZまだ買ってないんですが、ショボそうならヤメときます。
AIのなんの変哲もないバラードやら湘南の風の不自然なポップソングがムダに売れたあたり、大半のリスナーは薄っぺらいJ-POPに寄ってるわけで、ポップスファンをこっちに手繰り寄せるのは難しいですねー。むしろバンド好きが抱いてる「ヒップホップ=ヤンキー=ワンパターン=アホ」というイメージをどれだけ払拭するかが肝要に思えたりします。実は知的な音楽なんだと知らしめたい。

SL-78SL-78 2006/08/20 02:11 >NMRさん
ジャンルとしてのイメージ、、これまた後からついてくるモンだけに一筋縄にはいかんやろなァ。日本はメロディの文化が根強いから、迎合やなくマスにアピールするっちゅうのは並大抵のことやないやろけど、ヒップホップの持つ潜在性をもってすれば可能やと思いたい。現にライムスは高次元でいろんな要素を両立させてるし。やっぱ最終的にはアーティストの魅力っすよ!ちなみに今日GRAND BEATZ聴いたけど、ズバリしょぼい。。

NMRNMR 2006/08/20 02:20 ライムスターも結構明るめのメロディきいてますし、やっぱ時代は明るく生音ってことでしょーか。でも根本的に「ラップは音楽じゃない」と大勢に言われるともはや為す術がねぇー!(笑)
GRAND BEATZはお二方の御意見を尊重し、買わない方向でいかせていただきます!

SL-78SL-78 2006/08/20 02:59 いや、ラップは音楽やっちゅうねん!(笑)

239239 2006/08/20 05:30 おひさです。話題ずれてあれなんですけどLibraコンピリリパいつも通り気持ちよかったです。KEMUI氏は初でしたがこれまた気持ちよかったです。漢氏も相変わらずスキル高高で参りました。シャンパンもごちになって気持ち〜限りでした。漢氏は今年中にソロ二発目かますらしいです。他のMS勢も制作中みたいで。Libraのイベントは男臭さムンムンで毎度のことながら女子は少なめでしたね。個人的には興味のある人間の現場行って酒飲んで生感じて、たまに本人達とくだらない話しでも出来れば十分気持ちいいんですが(自分ホモじゃないですよ(笑))、SL-78さん同様、本当に好きな音楽だからこそランキング上位に黒いアーティストがガンガン入ったら最高に面白そうですけどね。そうすれば現場の数も増えるだろうし。まあおれ一人の影響力なんて知れてるんでこれからも黒くて、分かるな〜って人間に金だして現場で気持ちよくなれればいいかなと。少なくても現場には同じ音楽好きな奴がいるし。言いたいことだけ言ってあれなんですけど、ちょくちょく覗きにきますんでよろしくです。失礼しま〜す。

shibuyaasukashibuyaasuka 2006/08/20 14:47
”E”a.k.a.NAYABASHI HUSTLERの新譜に超期待
あとWATARAI×BIG-Oと走馬党
個人的には、日本でUSヒップホップしか聴かないリスナーに、日本語ラップ聴くようになってもらいたいです
以上、最近のヘビロテが『sinu-city』の俺でした(爆
あの曲がビデオ屋で流れてた時はビビった(爆

SL-78SL-78 2006/08/21 12:06 >239さん
どーもお久です。Libraのリリパ、、いやーマジ羨ましい!やっぱ東京はええな〜。MS周辺とかあのへんはいわば好事家のためジャンル(広義の「アングラ」)やと思うんで、このままどんどん各々が深化していけばええかなと思とります。実際じぶんもメジャー系のモンとはまったく違う聴き方してるし。
ところで239さんのおっしゃる「気持ちいい」って表現、イイっすね。「気持ちいい」ってまさにコレ、ヒップホップの一番根源的な魅力の部分かと。ウンチク垂れるヒマありゃ音にノれ!現場に行け!と。(自爆)

>shibuyaasukaさん
なんかGRAND BEATZのEQUAL、かんなりビミョーやったんで新譜不安やけど、、まあ期待っすね。

2006-07-10

[]極私的TWIGY論

前回のTWIGYの新譜レビューを機に、さいきんもっぱら彼の過去音源(といってもペイジャーや雷ではなくソロ名義の方)にハマっている。で、今回は彼の魅力について、久々にウンチクを垂れてみたい。

TWIGYのアルバムを1stから5thまで聴きかえすと、度重なるスタイルの変遷に驚かされる。それは音楽性はもとより、世界観まで含めてのことだ。そしてそのいずれもがそのときどきのシーンとは別次元のところにある。意外と保守的な日本語ラップ界でこんなアーティストは他にいない。ファッションなども含めたアバンギャルドな姿勢が、彼の表現をラップという枠におさまらない(しかし根はヒップホップな)エンターテイメントたらしめているのは疑いようのないところだ。

しかし純粋に日本語ラップとして評価すると、彼の作品の大半は素直にカッコイイと言えるものではない。振り返っても、アラー信仰をテーマにした難解な1st、名盤と称されるも普遍的なサウンドからは程遠い2nd、あまりに実験的な3rd、もはやラップリスナー度外視の4th・・・等々、おしなべて万人には薦めがたいアルバムばかりである。

それでもなぜ彼がヘッズや同業者からリスペクトされ続けるのか?それはやはり不変の天才的スキルに依るところが大きいだろう。鼻にかかった高音で歯切れよくラップするスタイルは今でこそ珍しくないが、10年以上前のペイジャー時代から彼のソレはおそろしく完成していたし、まぎれもなくオリジナルであった。あのDABOが「TWIGYに憧れてラップを始めた」というのもむべなるかなという話だ。

世界観の核となるリリックについても触れておきたい。彼の書く詞は一般的なラップのように直接的なメッセージが込められたものとは様相を異にする。端的に言って抽象的、テキストを追うだけでは意味不明なことば選び。しかしそのとりとめのない単語のつぎはぎが音に乗り初めて聴き手にイメージを喚起させるという独特なものだ。これも才能というかセンスのなせる技だろう。

ふだんはどちらかというと今風のアガれるパーティチューンやDQN全開(苦笑)なヤンキーラップを好む筆者であるが、年に何度かこうしたTWIGYワールドにはまるときがある。ふだんはむしろ馴染めないにも関わらず、だ。同じことがブルーハーブ(というかBOSS THE MC)についても当てはまるのだが、まあそれだけ唯一無二の存在ということなのだろう。そして、こうした屈折した楽しみ方をさせてくれるところもまたヒップホップ的でステキだと思うわけである。じつに活動20年という彼だが、まだまだヘッズの知らない世界をヘッズに見せてくれるに違いない。