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見聞味学録

2011-06-22

日本のこれからを考えて II

| 00:29

先週の土曜日は、大学で学長の寺島実郎先生の講演会があった。『東日本大震災を考える − 日本創生への起点として』という題で、復興の可能性と方法について様々な視点から考察をされていた。

まず、<原発問題による海外の日本批判>は(メディアでも連日報道されているが)、やはり“情報の少なさ”が大きな不信感を生んでいる、とのことだった。

また、<東北の復興>には、家を建てて人が住めるようにするだけでなく、そこに経済活動が行えるようにしなくてはだめだという。寺島先生は、日本の港の影響力減少(=アジアの諸外国に取って代わられているということ)の現状を打破する一案として、交通機関の精度を上げて新潟,東北経由で物流を活性化させることを挙げていた。

また、日本が地震大国で今後も十分な対策が必要であることを述べ、首都圏に集中している行政機関を他の地域に一部移転する案も提示していた。そうすれば、そこがこれまで人がすんでいなかった土地だったとしても、少しずつ町になっていくので、雇用が確保できるというシナリオだそうだ。

講演会の対象が“一応”大学の保護者と地域の方だったようで、若者の“好奇心・挑戦意欲”を掻き立てるような仕事を創出することが重要である、とおっしゃっていた。また、先生によれば、若者は“生意気なので”提示した案に反論してきたら彼らが言うとおりに“やらせてみればいい”そうだ。

最近、ニュースや新聞では兎角“東北の復興”について論じられている。3ヶ月たっても変わらず避難所での不自由な生活を強いられる多くの人々をテレビで見るたび、一刻も早く心の傷が癒せるようせめて生活環境の改善だけでも急いで欲しいと願うばかりだ。しかし産業の話となれば、取り掛かるべきは東北地域の復興作業だけではなく、日本経済の復活・発展の方法についても議論していかなくてはいけないことをこの講演会で再認識した。

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