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2013-05-30

『日本の男を食い尽くすタガメ女の正体』

| 22:20 | 『日本の男を食い尽くすタガメ女の正体』を含むブックマーク 『日本の男を食い尽くすタガメ女の正体』のブックマークコメント

ちょっと前に安倍女性活用と言い出したのにはおどろいたけれど、それ自体は正しい。労働力人口不足で日本経済が縮小していくことにやっと!気がついたこと自体は評価する。

だが安倍が言っている女性活用策は相変わらずだ。女性に生きかたを押し付けるのか、女性にだけ出産の負担押し付けるのか、と顰蹙を買った女性手帳をはじめ、女性キャリアを貶め搾取を強めようとしか思えない育休3年とか、(100万人は居るだろうといわれている)待機児童を40万人と決め付けて待機児童ゼロをめざす、など訳のわからないものばかりだ。

男も育休取れ&家事をやれ、とか自分総理大臣辞めて女性に代わってもらう(ぱちぱち)、とかそういう発想はない。全て他人に負担押し付けるばかりだ安倍の言っていることは、要するに女性を安く使い倒そう、ついでに家事介護押し付けて国の予算を削減しようという発想しか思えない。

所詮 女性は家庭にいるもの、と決め付ける価値観ベースから、こんなことばかり言い出すのだろう。もちろん居たい人は居たっていいけど、他人に特定な価値観押し付けるのはふざけた話だ。そもそも『そもそも日本は戦前まで、夫婦ともに農業共働き。「女性は家に入って育児に専念」なんて考えは、高度経済成長期以降にたった30年くらい続いただけの、非伝統的な家族のあり方。』というのが冷静な事実なんだけどね(笑)

●なかなか良い記事でした

「3年育休は女性をダメにする」:日経ビジネスオンライン

本当に日本の少子化を防ごうと思ったら、OECD諸国の中でも指折りに少ない保育予算の拡充に加えて、婚外子の法的権利平等にする(日本より出生率が遥かに高いフランス、アメリカでは婚外子が全体の3〜5割)、さらに男の働き方、暮らし方を変えることが必要だろう。、

男が早く家に帰って家事をやらない限り、日本経済地盤沈下は進んでいく。まあ、日本が三流国になっていくのは他国への侵略行為ができなくなって良いことなのかもしれないけれど(笑)



                                         

さいきん、ちょっと話題になっている本を読んだ。『日本の男を食い尽くすタガメ女の正体

「幸せな結婚」という偽装工作で男をハメる「タガメ女」とは:日経ビジネスオンライン

日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書)

日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書)

                                                  

内容は、今ではだいぶ減ってしまったかもしれないが(笑)サラリーマン専業主婦による幸せ結婚』という日本社会存在する、あるタイプの夫婦・親子関係が、現代社会の様々な病理を生み出しているという指摘をした本。

タガメとはもちろん田んぼで蛙を捕まえて、血をすする昆虫。いわゆる男が稼いで幸せな家庭を守るという一般的な結婚生活というイメージをもとに女性タガメに、男をカエルになぞらえ、タガメ女カエル男の血をすする様を揶揄している。

一見センセーショナルなしつらえだが、この本は専業主婦を攻撃しているのでもなければ、サラリーマンをバカにしている本でもない。 社会存在する脅迫観念とそれによってもたらされる自己嫌悪に関する本だ。

                                                 

皆 知っているとおり現代の日本は年間3万人以上が自殺する戦時なみの自殺大国だが、自殺者の9割が男だという。著者はその原因を日本の男性のカエル男化に求める。

端的に言うと『小遣いは月3万でよれよれのスーツ住宅ローンを返すために会社に縛り付けられた』男たちは幸せ結婚生活という幻想を維持するために身も心も搾り取られている。それがたまにぶちきれると家庭内暴力に走ったり、自殺に走ったりする。一方 女性のほうも良き妻はかくあるべし、といったプレッシャーに圧迫され、自分の本当の感情をなくしていってしまう。 結局 タガメ女カエル男も被害者なのだ、というストーリー。著者はそれを『魂の植民地化』と呼んでいる。

                               

著者(女性)はアジア、中国の農村地帯を研究している阪大准教授だそうだ。原子力関連の御用学者無責任な物言いを鋭く指摘した『原発事故東大話法』の安富歩教授との共著もある。

原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―

原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―

タガメ女』は話としては面白くて1時間くらいでスルスル読める。ただ この本で挙げられたいくつかの例が全てかと言われるとそうではないし、説得力論理性もやや欠けているのは残念。面白おかしく書いた一般向けの新書からだろうけど。

だが、この本が言っていることはおおよそ正しいと思う。それが問題なのだ(笑)。この社会を考える上で、安倍みたいな他人に一方的な価値観押し付けようとする保守派は単に頭が悪いだけで何の役にも立たないだろう(あんな連中、ボクは保守だと思ってないが)。一方 一部のフェミニストの言説だと男性社会女性を抑圧している、みたいなことがよく言われるし、男のボクもそれは正しいと思う。でもそれだけじゃない。男も抑圧されているということが疎かにされているんじゃないか、とボクは思っている。この本は男も女も『呪縛にとらわれている』ことがしっかり指摘されていて、そこに価値があると思う。

著者はこのようなことを書いている。『アメリカ押し付けられた価値観、ローンで買った郊外の庭付き一戸建て家電製品自動車に囲まれて専業労働者専業主婦ファミリーを作るのが当たり前といった価値観』、『そういう特異な価値観によって(無意識に)自由を奪われた男と女、そして、その家庭で生まれた子供たち。息苦しさの中で成長し、『タガ(箍)をはめる生き方』をしている。そのような呪縛連鎖が日本の閉塞感を生んでいるのではないか。』 (*ただし、この人は中国の黄土地帯を研究してきたからアメリカ価値観押し付けられた』と簡単に言ってしまえるのかもしれないが、その言い方はがさつだし、ミスリードだと思う。日本人はそれを『抱きしめた』のだ。)


                                                                              

ボク自身は元々 サラリーマンはこういうもの、男はこういうもの女性はこういうもの、といった観念どうせ奴ら(政治家マスコミ企業)の陰謀(笑)だと思っている。そういう点ではこの本の内容は目新しさはない。

だけど 自分にどういうタガ(箍)がはまっているのか、見つめなおしてみようという気にはなる。極力 企業とのかかわりを避けて夕食つくりに専念しているとは言え(笑)、やっぱりサラリーマン何年もやってるからなあ。社畜精神に汚染されているかも。そんなことじゃなくても自分が知らぬ間に何かの固定観念のタガにはめられているんじゃないか、それによって自己嫌悪に追い込まれているのではないか、と感じることは正直言って、ある。

                                                       

ここには多くの人が日常生活の中で目を背けて見ないようにしてきたことが、書いてあると思う。荒削りなこの本を読みながら、こんな本当のことを書いていいのかと感じたくらい(笑)

早速 この人が書いたハードカバー『魂の脱植民地化』も読みはじめた。その本の前書きはやはり安富歩教授でした。

魂の脱植民地化とは何か (叢書 魂の脱植民地化 1)

魂の脱植民地化とは何か (叢書 魂の脱植民地化 1)

                          

               

                                                                                                               

                             

昨日 朝日に全面広告が出ていたが6月2日反原発の大規模集会があります(明日の金曜 官邸前抗議はお休み)。明治公園、芝13号地(何で2つにわかれるのかね?)で集会&デモ、夕方から国会大包囲。たぶんボクは国会のほうへ行くつもり。

★0602 反原発☆国会大包囲 | 首都圏反原発連合

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hatehei666hatehei666 2013/05/30 22:36  聖書における男と女の関係という観点からして、これは非常に興味深い論でした。深尾さんの本は勿論図書館で借りて読みます。相当面白そうな本ですね^o^

SPYBOYSPYBOY 2013/05/31 06:28 hatahei666さま、コメントありがとうございます。
『タガメ女』は世の中の誤解も受けるだろうし、顰蹙も買いそうですが、よ〜く読むと不器用だけど真摯な本だと思いました。
< 聖書における男と女の関係
私は全然わからないので、機会があったらいつかご教示くださると幸いです。

iireiiirei 2013/05/31 07:10 「タガメ・・・」面白そうな本ですね。私はいつか「家政学」の本を書こうと思っているのですが、参考になりそうです。

SPYBOYSPYBOY 2013/05/31 19:06 iireiさま、コメントありがとうございます。
なるほど家政学ですか----。文字通りマネジメントの本、でしょうか。家事とマネジメントって似ていると思います。ある意味 総合芸術ではないでしょうか(ただ、マネジメントは嫌いですが)。
楽しみにしております。

nankainankai 2013/05/31 22:28 面白い本の紹介ありがとうございます.
うちの場合,結婚して40年近くですが,はじめの10数年は共働き,それから私が道楽してその間彼女が働き,それから一転私が働いて彼女が大学院へ行き臨床心理士になって,この10年ほどはまた両方働いています.
一方が働けば一方は遊べる,これが結婚した理由かも知れません.だからタガメ女と言ってもピンときません.われわれの世代はそんなのも多いのですが,一回り二回り下の世代は,なかなかそうでもないようです.それだけ世の中が窮屈になったのかも知れません.
それと私はタガメという水生昆虫が大好きです.最近はほとんど見かけなくなりました.タイコウチでさえ見かけません.タガメやタイコウチが動き回る無農薬の水田や渓流が少なくなりました.「タガメ女」というのは面白い表現ですが,あまりタガメを悪く言うなよ,とも言いたい気持ちです.

matsukentomatsukento 2013/05/31 23:32 SPYBOY様、こんばんは。
女性の社会での登用促進は、本当に大切です♪
お隣の韓国は日本より女性の社会進出が遅れていたと思っていましたが、今では女性が大統領なので、この点では日本は追い抜かれたわけでしょう(*^^;)。
私の配偶者は4歳年上で、昭和61年(1986年)3月に短大を卒業して、この年の4月から信越化学に就職しましたが、ちょうどこの時期から「男女雇用均等法」が施工されたわけです(o^_^o)v!!!
この法律が施工されて27年ですが、未だに女性の社会進出が進んでいないように思えるのは、ちょっと歯がゆい気がしますよ〜。
自民党は保守政党(最近はさらに右翼化していますが)だけに、「女は主婦をして家を守れ」という考えの議員が多いでしょうし、自民党に所属している女性議員も高市早苗みたいな訳分からんのがいるだけに、自民党に「真の女性進出と自立の促進」を求めても、期待できないでちゅ。
日本でも女性首相が登場する日は、いつかは来るのでしょうか?
余談ですが前述の私の配偶者は、現在社員15人ほどの小さい商社に勤めていますが、彼女の会社では女性社員の方が強いみたいです♪
家庭でも「かかあ殿下」の方が円満にいくと言いますが、会社組織でも同じことが言えたりして(笑)。
6月2日は反原発の大規模集会ですが、国会包囲も大いに頑張ってきて下さい!
私の職場にも、首都圏反原発連合のポスターが貼られています♪

rosa_rojarosa_roja 2013/05/31 23:52 魂の植民地化とはすごい表現ですね。ところで待機児童の数字のマジック、きちんと報道してくれなきゃねって思いました。育休取得中の人はカウントされません。育児に欠ける状態ではない(休んで家にいる)から「待機」ではないわけです。でも、入園できないから仕方なく育休を延長する人もいるわけで、その場合は「待機」にカウントされる。池上さんもそのあたり、指摘されていたと思います。
優秀な執事は、調理・被服・住居などの家政はもちろん育児、家計、ペットの世話から家族の健康管理、冠婚葬祭まで仕切っていたでしょう。そもそもは男性の仕事だったはず。さしずめ秘書室長ってところですね。いつの間にか経済学、経営学は男の学問、家政学は女子向けになっちゃいましたが。

SPYBOYSPYBOY 2013/06/01 00:08 nankaiさま、コメントありがとうございます。
nankaiさまのパターンは理想的ですね(笑)。すばらしい。最近の若い人は専業主婦志向が増えていると聞きますけど、信じられない思いです。仰るようにその分だけ世の中が窮屈になっているのでしょう。
私はタガメもタイコウチも見たことがありません。今や希少生物みたいですが、一度見てみたいです。

SPYBOYSPYBOY 2013/06/01 00:18 matsukentoさま、コメントありがとうございます。
日本なんて人間しか資源がないのですから、女性がバンバン社会進出してもらわないと明日はないと思います。だけど自民党の女性議員の質の悪さを見ているとその意見は自信がなくなってくる(笑)。サッチャーもそうですがバカ男の亜流みたいな女性だったら、いないほうがマシです。
mastukentoさまの職場は理想的な環境ですね(笑)。私はこれ見よがしにデスクマットにでかいフィディル・カストロの写真を貼っています(笑)。横にはPerfumeの写真を添えて(笑)。金曜の昼休みにその上でデモのプラカードの色塗りをしていたりするのですが誰も何もいいません(笑)。

SPYBOYSPYBOY 2013/06/01 00:34 rosa_rojaさま、コメントありがとうございます。
『魂の植民地化とは何か』によると、著者の深尾さんは幼少のころ孤児院に預けられて、なおかつ毛沢東狂いの養父に育てられたそうです。この人にとっては『植民地化』という言葉は切実な表現のようです。
安倍が待機児童ゼロと言い出したときは『えっ』と思いましたが、仰るように、よく調べてみれば見かけ倒しでした。まあ、そんなもんでしょう(笑)。
仰るように秘書や執事は元来 男の職業だったのだと思います。実際 商業右翼が社是(マジです)のフジTVですら(笑)、男性が『秘書役』っていう役職をしています。
ボクは家政学とか勉強してみたかったな。家のマネジメントって、会社に負けず劣らず大変だと思います。