Hatena::ブログ(Diary)

サイエンス・スタディーズ研究会(SSU:Science Studies Unit)        科学技術社会論の革新のために

2013-09-04

2013年第16回研究会のお知らせ

00:16

サイエンススタディーズ研究会第16回は、柳瀬昇さん(日本大学法学部准教授)三上直之さん(北海道大学高等教育推進機構准教授)のご両人にご講演いただきます。

2012 年の夏、エネルギー・環境政策に関する「国民的議論」の一環として、パブリックコメントや意見聴取会という従来から試みられていた手法に加え、参加型手法の一つである「討論型世論調査(Deliberative Polling: DP)」が実施されました。日本の国家政策の検討に際して、参加型手法が採用されたのはこのDPが初めてであるとされています。

本研究会では、「討論型世論調査徹底批判」と題し、この試みに実行委員として参加された柳瀬さん、第三者検証委員会の専門調査員を務めた三上さんをお招きして、それぞれ憲法学及び科学技術コミュニケーションの見地から講演を行っていただくとともに、参加者を交えた討論を実施します。


なお、参加希望者には、事前に以下の論文をお読みになることを勧めします。

柳瀬昇(2013), ”公共政策の形成への民主的討議の場の実装―エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査の実施の概況―,” 駒澤大学法学部研究紀要71, pp.192[53]-59[186].

※以下からダウンロード可能です。

http://wwwelib.komazawa-u.ac.jp/cgi-bin/retrieve/sr_bookview.cgi/U_CHARSET.utf-8/XC01210017/Body/jhg071-03-yanase.html


プログラム

1.講演「討論型世論調査徹底批判−憲法学の見地から」

講演者:柳瀬昇さん(日本大学法学部准教授)

憲法学の見地から、そもそも政策形成に「民意」を「反映」することは妥当なのかという根源的な問いについて、1)討論型世論調査の意義と限界、2)コンセンサス会議やプラーヌンクスツェレとの特徴の比較、3)公共的討議の場の参加者の代表性、利害関係者の参加、ポラライゼーション、反事実性などの観点から考える。

2.講演「討論型世論調査徹底批判−科学技術コミュニケーションの見地から」

講演者:三上直之さん(北海道大学高等教育推進機構准教授)

DPを、科学技術をめぐる市民と専門家との対話の場と捉え、そこで何が問われ、それに専門家はどう応答したのかについて、当日実際に行われた議論に関する質的分析の結果をもとに考える。また、昨年12月にベルリンで開かれた科学技術コミュニケーションに関する日独シンポジウムにおける会場からのレスポンスを含め、国際的な反応についても紹介する。

3.全体討論

日時:2013年9月23日(月)17:15〜19:15 東大駒場キャンパス14号館4階407号室(開始時間にご注意ください)

Connection: close