武蔵野読書生活

2011-12-04 モロホシ本

[]諸星大二郎氏のご尊顔

最近知ったのだが、諸星大二郎氏のお名前は「モロホシダイジロウ」なのだそうだ。

ずーっと「モロボシ」だと思っていたのだが、どうやら違うらしい。てか何かの作品内で「モロボシ」って見たような気がするんだけど勘違いだったのかもしれない。

最近、河出書房新社の『文藝』別冊を立て続けに入手している。先日は小松左京追悼本だったが、今度は諸星大二郎特集だ。

私が最初に諸星氏のマンガと明確に認識したのは、小学生時代に手塚賞を受賞した怪作「生物都市」を読んだときだ。単行本の巻末でその話を読んだときは、現実と虚構の区別があいまいな年代ゆえに、なにか底知れない恐怖を感じたことを思えている。

以来、氏のマンガを読み続けてウン十年。本書で初めてご尊顔を拝見し、一見学者風の穏やかな風貌の中に、あの膨大な知識と日常の薄皮を剥いでしまう感性を隠しているのかなどと思った次第。これからもますますの活躍を願うばかり。

2011-11-27 三つ子の魂百まで

[]小松左京氏の思い出

いささか旧聞に属するが先頃小松左京氏が逝去された。日本SF界の巨人として数々の作品を我々に読ませてくれた巨人がいなくなった空白感は、私のような末端のSFファンであっても一抹の寂しさを感じるわけだ。

ちなみに「小松左京氏との思い出」とあるが、残念ながら直接お会いしたことはないので、その手のエピソードを期待されている方には申し訳ない。

私が物心ついた頃、世間を騒がしていたのはアポロ計画と大阪万博だった(明るい話題では、ということだが)。当時は高度経済成長の爛熟期に入りつつあり、サイケやサブカルチャーなど何気に退廃的な文化(と幼心に感じた)も姿を見せつつあったが、未だ科学万能信仰的なものが良くも悪くも人々の間に蔓延していたような気もするんだよね。

テレビでは子供向けに宇宙モノや未来モノが頻繁に放映されていた覚えが。なかでもNHK人形劇「空中都市008」は幼児だった私のお気に入りの番組、毎回食い入るように見ていた覚えがある(話の内容はまったく記憶にないがw)。そして未だ白黒だった実家のテレビから流れる映像は、頻繁に放映されるアポロ計画のニュースと混濁し、現実とも架空とも付かない話として私の中で受け止められていたんだよね。

ちなみにこの作品の原作は小松左京氏で、周知のように小松氏は大阪万博にも関与されており、私が当時目にする様々な情報に多くの影響を与えていたことを後に知ることになるわけだ。

ということで、私が今SFファンだの宇宙機ファンだのになったのは小松氏の影響なのだな…ということを改めてかみしめている次第。

合掌

2011-09-16 東北新幹線車内での線量値測定

[]東北新幹線車内での線量値測定f:id:STARFLEET:20110916114141j:image

先日、東北新幹線に乗車した際にiPad+ポケットガイガーで測定した線量値をpachubeで表示させたグラフだ。車内のテーブル上にポケットガイガーを上向きで設置し降車時まで放置して測定した。

ちなみに東京から一関まで東北新幹線を利用、一関からは東北本線在来線)に乗り換えている。素人の簡易測定、かつ高架やトンネルが多く遮蔽された車内での測定ということで、線量値はあくまでも多寡の程度を知ることができるレベル、と考えて頂きたい。

2011-08-21 ポケットガイガーとGeigerBotを使ってpachubeにデータを送信する

[]モバイルでの線量計データをインターネット経由で全世界に公開する

先日、廉価版線量計のタンジブルデザイン製「ポケットガイガーKIT for iPhone」を入手した。価格は3500円でこの手の線量計としては破格の安さだ。ちなみに「ガイガー」と名乗っているが、線量測定は半導体を用いるもので、いわゆるガイガーミュラー管は搭載されていないので正確にはガイガーカウンターではない。

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今回、この「ポケットガイガーKIT for iPhone」の測定データをiOSアプリGeigerBot」を利用してpachubeにアップしてみた。

pachubeを使うことを思いついたのは、ログを残したい、後から見なおしたい、という理由だ。「ポケットガイガーKIT for iPhone」用専用アプリ「ポケガイガー」は現行版ではログを残せないという弱点がある。そこで同じくアイフォンの音声入力から線量を割り出すアプリGeigerBot」を用いることでログを残すことを考えた。この「GeigerBot」はpachubeパッチベイ)という米国のサイトにデータを送る機能を持った優れもののソフトだ。しかも無料だし。

このpachubeとは、米国の各種データ公開サイトで気温や湿度、放射線測定値などが世界中からアップされ、日々更新されている。このpachubeを使うメリットは、1.ログを最長一ヶ月残せる、2.全世界にデータを公開できる、というものだ。なお、「GeigerBot」はメールでもログを残せるようだが、どうも送出する操作がマニュアルを読んでもわからず、そちらは放置したままだ。

ポケットガイガーKIT for iPhone」「GeigerBot」「pachube」を組み合わせることで、モバイルで測定したデータを手軽にネットに送信し、気軽に閲覧できるシステムが構築できるわけだ。さらに「ポケットガイガーKIT for iPhone」用専用アプリ「ポケガイガー」ではその場限りで消えてしまう測定データを、アイフォン3G回線/WiFiを利用することでほぼリアルタイムで遠隔地からも閲覧でき、最長一ヶ月はログも残せる。

ただ、問題は「GeigerBot」と「ポケットガイガーKIT for iPhone」を組み合わせた時の各種パラメータがどこにも載っていないこと。まあ、そもそも組み合わせて使うなぞ、誰もまだやってないんだからしょうがないんだけど。ということで週末を使って、数値の組み合わせをいろいろ試した結果、なんとか「ポケットガイガーKIT for iPhone」用アプリ「ポケガイガー」の数値とpachubeで表示された数値が近似する組み合わせを見つけることができた。もちろん、この数値は私が試行錯誤しつつ導き出した設定値なので、間違っている可能性もある。また、本設定を利用される場合はすべて自己責任でお願いしたい。もし、違う設定で試している方がいたらぜひ情報を共有して頂ければと思う。また、この設定はiPhone 3GS/iPad(初代)で動作確認しているが、その他の機種、例えばiPhone 3Gでは異なる設定になる可能性があるようだ(リンク先記事参照)。それらも勘案の上、お読み頂ければと思う。

◎設定

<STEP1>アプリの入手

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iOS用のGeigerBot、AppStoreから入手する(無料)。なお、画面はiPad用だ。


<STEP2>設定

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「Setting」を開く。


<STEP3>データ入力の数値を設定する

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「詳細」を開く。ここで「実効値測定間隔」=8、「ディレイ間隔」=18、「x実効値測定間隔」=1000にそれぞれ設定する。設定が済んだら左上の「Setting」をタップする。


<STEP4>変換係数を設定する

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「Setting」で「変換係数」をタップし、「変換係数」の設定画面にする。「変換係数」=35に設定する(※追記 その後当方は「6」に変更して運用中、こちらの方が当方の運用環境ではGM管式線量計との整合性が高いように感じている)。設定が済んだら左上の「Setting」をタップする。


<STEP5>pachubeの設定

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pachubeにアクセスする。データをpachuneで公開するにはアカウントを取得する必要がある。無料アカウントでは公開可能なデータは5個までとなっている。サイトの説明に従いアカウントを作成する。その後、転送用のAPIキーを取得するため、画面右側のメニュー「My API keys」クリックする。


<STEP6>API Keyの取得

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「My API keys」画面を開いたところ。上段の「Your Master API Key」に表示されている暗号キー(モザイクが掛かっている文字列)をメールにコピーし、iPhone/iPadに送る。根性があるなら手入力しても構わない。


<STEP7>入手したAPI KeyのGeigerBotへ入力

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「GeigerBot」の「Setting」→「Pachube」設定画面を開いたところ。最上段のAPI Keyに先ほどpachubeで取得した暗号キーを貼り付ける。feed ID(取得した自分のアカウントのID)、「Datastream」[1][2]でpachubeに送るデータを設定する。なお、「Datastream ID」は適当な数字で構わないようだ。要はpachube側とGeigerBot側でそれぞれ同じ数字になっていればOK。


<STEP8>pachubeにフィードを設定する

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pachubeにアクセスし、右側の「My account」メニューから「Create a Feed」を選ぶ。画面は「Create a Feed」の設定。GeigerBotとdetastream番号やfeed IDを合わせ、「CPM」「μsv/h」などを正しく設定する。解説文はわかりやすく、また外国語でも説明を付けておくといいだろう。最後に最下行の「Save」をクリックすれば終了。


<STEP9>データの表示

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データを送出させてみたところ。GeigerBotのデータがpachubeに届かないと、グラフそのものが表示されない。グラフが表示されていない場合は、送出側受信側いずれかの設定ミスなので確認すること。グラフが表示されていれば設定成功。お疲れ様でした。

なお、β線を遮蔽するフィルタを取り付けないと不正確かつ高い測定値が出るので要注意だ。

2011-07-03 放射線を計る

[]簡易モニタリングポストを自宅に設置

東日本大震災以降、公私とも多忙で日記もすっかりご無沙汰になってしまった。ということで梅雨が明ける前に再開w

さて、こんな本が売れている。

震災便乗本の一種だけど、なかなかどうして中身は濃い。ガイガーカウンターの仕組みから、入手可能なガイガーカウンターのカタログ、そして放射線源となる物質や器具について簡潔にまとめられている。通称「アトムレンズ」というトリウム混入レンズについては久しぶりに思い出させて貰った。

実は先日ガイガーカウンターを購入した。実は実家は福島第一原発から200kmちょっとのところにあり、十数キロ離れたお隣の自治体にホットスポットらしきものがあるというニュースも流れるような状況だ。当然、震災以降は何かと放射線量が気になることが多く、実家敷地内の線量測定をやろうと思い立ったのだ。

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ただ、仕事が忙しく、なかなか実家には出向けそうもない。そこでまず手始めに線量計USBに接続し、Pachube(パッチベイと読むらしい)を使って計測した線量データを全世界に公開してみた。まあ、自宅近所には有名な日野でガイガーカウンター測定情報を公開している方がおり震災以降はそこの情報を参考にしていた。が、なかなか事態も収束しないことから個人的にも調べてみたくなったということだ。

https://pachube.com/feeds/29186

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60秒毎に室内のγ線を計測し、「counts/minute」と「microsieverts/hour」を数値とグラフで公開している。

で、参考にしたのはこのサイト。

DEVICE/Sensor/ガイガーカウンタ

YAPAN.org/レシピ39:自分の生活環境の放射線量を計測したい

ちなみに当方の勘違いで設定に手間取り、いつまでたってもPachubeにデータがアップできず大変焦った。おまけにPachubeは、データが流れてこないとフィードのエリアにGraph Builderのアイコンが表示されないため、グラフ表示の方法をネットで探し回ったり大変だった(グラフ表示はデータさえ流れてくれば表示される仕組みのため、Pachube運営側にとってはあまりに当たり前すぎてそんな入門レベルのことは全く載ってないw)。てんやわんやだったが、なんとか現在は無事Pachube経由で公開できた。上のサイトの管理者には感謝したい。

なお、参考までに苦労したgm.dfgの内容を公開しておく。

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Feeds: XXXXX.csv(伏字:Pachube側で生成したFeedのID+「.csv」の文字列

MasterApiKey: YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY(伏字:Pachube側で生成したMasterApiKey文字列

Host: api.pachube.com

rate:0.00233(cpmからμsv/hへの換算レート)

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なお、表記はcpmのみだが、Twitterでも15分置きに線量情報をツイート中だ。

http://twitter.com/#!/USB_Geiger

ちなみに「アトムレンズ」、ウチにもSMCタクマーのレンズが2本あるので気になって計ってみたが平常値だった。

一安心というところだな。