坂井栄八郎「ドイツ史10講」岩波新書(2003年) ISBN:4004308267

 神聖ローマ帝国以前からハプスブルグ家の支配、プロイセンを中心とする統一から二度の世界大戦を経て現代に至るドイツの歴史を概観している。「ヨーロッパのドイツ」という視点で貫かれており、著者の歴史観が随所ににじみ出ている。地図や地名索引が充実していたらもっと読みやすくなったと思う。
 いろいろな意味でドイツは手本にすべき国だと思う。