脳と心で楽しむ食生活/家森幸男

110歳まで生きられる!脳と心で楽しむ食生活 (生活人新書)

110歳まで生きられる!脳と心で楽しむ食生活 (生活人新書)

 病理学者である著者がWHOの研究で世界各地の健康調査を行った知見に基づき、長寿をもたらす食生活を提案した一冊。脂肪と食塩を控え、魚と大豆、乳製品、野菜を十分に摂取することにより、さらなる身体的健康が得られるのだという。加えて明るく楽しい食事を心がけ、心安らかな日々を過ごそうと提唱しているのだが、ストレスの多い生活においては最後の部分がいちばん難しいのかもしれない。著者が研究成果として書中に掲げらているデータ類は、標本数が明らかでなかったり、かなり少数であったりする。統計面での信頼性には欠けるきらいがあるが、その言わんとしているところは掴むことができる。
 著者が持ち帰ったという「カスピ海ヨーグルト」、我が家にもひと頃ありました。食べ続けていたら、ワタクシももっと健康でいられただろうか…。