カイロ観光

7時起床。食堂で朝食を食べる。クロワッサンと食パンとゆで卵とチーズという質素なもの。しかも不味い。

8時半観光に出発。まずは水を買おうと店を探して歩くがなかなかコンビニのような店が見つからない。しばらくあるいていたら人が話しかけてきて店を案内してくれた。その彼が、今からフランス人二人が車にのってサッカーラへ行くのでギザに行くならLE15でギザまで同乗させてあげるとのオファー。北京で騙されて以来「話しかけてくる人は信じるな」という原則を貫いてきたが、水を買った店はちゃんとした店だったし、LE15はまっとうな値段でもある。もしかしたらだまされるかなと思いつつも、一人くらいはいい人も居るのではないかと信じたくなる気持ちもあり、賭けてみることに。

しかし、車に乗っていて「仕事は何をしているんだ、給料は幾らだ」と訊いてきたので、やはりぼったくるつもりだなと確信。もちろん正直には答えない。そして降ろされたのはギザのピラミッドサイトからは遠く離れた怪しげな家の前。知り合いが案内するからということで、やはり途上国の観光地にはそんなにいい人は居ないということを再確認。

その知人とやらは、結局入場料全部込みでラクダか馬でガイドもつけてLE220(3,500円)と言って来た。自力で歩いていこうかとも思ったが、屋上に登ってピラミッドを見たら結構距離がありそうだったので、とりあえずLE200を先払いして残りは帰ってきてからということにしてラクダに乗った。ラクダは意外と大きく、乗ると高さ2.5mくらいに座っている感じ。



ガイドブックに載っているのと違う入り口からピラミッドサイトに入り、ラクダに乗ってしばらく行く。ラクダは小さい男の子が引っ張って、馬に乗った自称20歳の少年がガイドを務める。最後にガイドにチップを払ってやってくれと言われていたので全部でLE250(4千円)くらいを覚悟。まぁ既にUSD100を両替していたので使い切ることを考えればちょうど良いか。


ピラミッドのパノラマビューとかスフィンクス前の神殿にも入れたのでまぁLE100くらいの価値はあったか。最後に怪しいパピルス博物館に連れて行かれた。これもガイドの少年とつるんでいてきっとキックバックがあるのだろう。買う必要も無かったが、少額紙幣を入手するためLE150のパピルスをLE40に値切って購入。果たしてまがい物かどうか。折ってすぐに破けるようであればまがい物なのだが、日本に帰ってから確認することにする。

タクシーでLE25でカイロに戻り、考古学博物館へ。山ほどの石棺やら像やらが展示されているがやはりツタンカーメンのコーナーは群を抜いて見ごたえがある。かなり歩きつかれたので階段に座って休憩して次の行動を考える。もう2時過ぎなのでまともな食事をしようと近場のレストランを探すが、結構歩かなければいけない。一応歩き始めたものの、36℃の暑さと疲れで気力がなくなり、地下鉄に乗ってホテルに戻ることにした。


ホテル近くのジューススタンドでミックスジュースを頼む。これはかなり美味しい。LE2.25(40円弱)でこれはお得。


その後昼食用にとエジプトの庶民派ファストフードのコシャリをテイクアウト。米とパスタの上にトマトソースをかけたものに酢とチリソースで味付けして食べる。ジュースと水を買ってホテルの部屋で食べようとしたが部屋が掃除中とのこと。


そこでランチ代も宿泊費に込みだったので、レストランのランチを食べながら待つことに。
朝食が不味かったので全く期待していなかったが、レバーの炒め物は塩味が少し濃いものの意外と美味。野菜も酸味が利いていてなかなか美味しく満足。部屋に入ってからコシャリも半分食べ、しばらく休憩。

暑いのと疲れとでもう観光する気力もなくなり、そろそろ先進国へ行きたいと心から思うようになった。そのまま3時間ほど休む。

少し元気が出てきたので7時ごろからまた外へ出る。カイロのイスラム地区は世界遺産なので、少し見に行ってみるかと歩き始めたがすぐに疲れてきて引き換えし、もう一度ジューススタンドで今度はマンゴージュースを飲む。冷えていて濃厚な味でこれも美味。


帰りに缶ビールを買って部屋で飲む。夕食もホテルのレストランで済まそうと思ったが、昼遅くににたくさん食べたのとマンゴージュースで空腹にならず、そのまま寝ることにした。