全米トップ25に入る「働きがいのある職場」ってどんなとこ?

THE GREAT PLACE TO WORK® INSTITUTE という組織 (日本語の説明もありました) があり、毎年、Best Companies を選んでいます。こんな感じでリストになっています。Fortune 100 部門と Small & Medium 部門にわかれています。

私の勤務先が今回、2010年度の小規模企業部門の21位に選ばれました。パチパチパチ。

これはエリアが米国なので、サンフランシスコオフィスだけが対象になっています。(弊社本社はオーストラリアにあります)

私は7月に東京に引っ越してくるまでの1年間、このサンフランシスコオフィスで勤務していました。たしかに「働きがい」がありました。「働きがい」と日本語に訳すとちょっとニュアンスが違う気もするので、原文通り "Great Place to Work" と言った方がいいかもしれません。

何がグレートか人によって違うと思いますが、私が思っていたのは、とにかく楽しくてリラックスできる職場だということです。そしていつも「遊び心」があります。

それらを実現するのは箱だけ用意すればいいわけではありません。マネジメントの方針や、人事部門の仕事によるところが大きいと思います。そういう雰囲気を作ろうとしているし、そうなるべくいろいろなイベントや仕組みを作っています。人事部門 (Talent Team) は本当に一生懸命イベントを主催します。まさに遊びも本気、という感じです。

また、社員も「遊び心」をもった人たちばかり(もちろん仕事もできるプロフェッショナル揃いですが)なのです。

以下、楽しいなぁ、良かったなぁと思うことを箇条書きにしていきますが、先に書いたように、オフィスをこうすればいいっていうわけではありません。重要なのは楽しい雰囲気を作ろうする心がけや行動だと思います。

オフィス

  • フリーフード、フリードリンク(アルコール含む)。そして毎週金曜の午後4時になると誰かがビアカートを押してまわり、ビールを配る。だいたい入社してから歴の浅い人の役目。顔と名前を覚えられる
  • スペースが広い。パーティションはなくフロア全体が広々。
  • 犬が放し飼い。だいたい毎日、違う犬(誰かのペット)が走り回っている


  • ゲームが豊富。ビデオゲームギターヒーロー、フリスビーゴルフなど。(スタートアップ企業で人気の卓球台は、導入の検討がされましたが音がうるさいだろうということで却下)
  • カウチ(ソファ)多し。でかいクッションなども。ヘッドフォンをしてカウチにうずくまってラップトップをいじっている光景を見て、とてもサポート業務をしているようには見えないけど、してる。
  • 電話はハンズフリー。入社したばかりの頃、電話で話しながらオフィス内を自転車でぐるぐる走っている人がいるのを見て驚いた

イベント

  • 毎月、バースデーパーティあり。でかいホールのケーキを4,5つ買ってきてみんなで食べる
  • 季節物もあり。ハロウィンのときはカボチャを作ったり、仮装コンテストがあったり、クリスマスはチームに分かれて、ジンジャーブレッドで家を作ったり
  • 遠足的なこともあり。アルカトラズ島の裏にある、Angel Islandへ全員で行って、チームに分かれて綱引きやゲーム大会など。「チームを作る」というのがポイントなんだろうな、きっと。
  • チームでも、野球を見に行ったり、演劇を見に行ったり。
  • なんのイベントかすでに忘れてしまったけれど、近所のドロレスパークで変なゲーム大会。左はSFオフィスのVPジェイ。右はマイク(キャノンブルックス

その他

  • ボランティア活動は年間5日、有給休暇がとれる(仕事と遊びだけではなく、社会貢献も重要視!)
  • 勤務時間は自由。服装ももちろん自由。Tシャツ、短パン、サンダルの南国風の人も多い
  • ワールドカップ期間中は、ミーティングルームが一部屋、テレビ鑑賞用になっていた
  • Buddy System というのがあり、入社するとバディが決まり、ランチに連れていってくれたりいろいろと面倒をみてくれる。会社の雰囲気にとけこむ手助け。仕事上は直接関係ない人が選ばれるので、OJTとは異なるもの。下の写真は私のバディのベンと。(ベンは今はアムステルダムオフィス)


  • Tシャツをやたら作る、なんかあるごとに。皆でチャリティランに出た時も作った。グラフィックデザイナーが作るので素敵なものができる
  • 昼休みに、ミニアメフトをやったり。
  • ポーカー大会や、カードゲームがしょっちゅう行われている
  • なぜか、かけっこ(オフィスの前の道路で開催)のトーナメントが行われていた
  • 奥さん、旦那さん、子供、ボーイフレンド、ガールフレンドなどもよくオフィスに連れてきている
  • 飲み会(近くのBarにいく)も多いが、もちろん強制的なムードゼロ。
  • ヘッドフォンをかけて仕事している人が多い
  • しょっちゅうビルの屋上でBBQをやっている
  • 近所のスタバやカフェで仕事をしているも多いので、行くと誰かいる感じ

ああ、思い出して書いているだけでも楽しくなってくるなぁ〜。社員が楽しく仕事をできるような環境にすることが、われわれのような仕事において、生産性をあげる道なんでしょうね。いやいや職場にいっても、良い仕事なんてできませんよね〜