口は災いの元
もう少し思うところがあったので新NiGHTSのお話。
やっぱりねぇ、今回のナイツは喋りすぎだと思うんですよ。
ラストステージの演出が素晴らしいって話しましたが、
きっと誰の記憶にも残るのが、2コースと3コース間に起きるアレ。
音楽と光とキャラの動きだけで、ゲーム中最高の感動を与えてくれます。
ラストステージって、どうも他とステージの作りが違うんですよね。
アイテムやリングの配置だとか、ダッシュボール類を使ったスピード感抜群の仕掛けだとか。
ラストステージだから気合い入れた、という感じとも違って、
コンセプトがそもそも異なっているような…。
あそこだけはサターン版ナイツと同じ魂を感じます。
で、みんな喋りまくりの新ナイツですが、
ラストステージは演出面でも一味違ってます。
感動のピークとなる場面は、何にもセリフの類は入ってきません。
前述の通り、音楽と光とちょっとしたキャラの動きがあるだけ。
でも、見れば見るほどに想像を掻き立てるスゴイ表現だと思います。*1
性能的な縛りもあったんでしょうけど、サターン版の演出もコレ系でした。
親切のつもりか、単に時代に流されたのかは不明ですが、
新ナイツみたいに、状況やら心情をペラペラ喋ってもらう必要は無いんですよ。
大して複雑な筋書きじゃないんだし、むしろ邪魔。
人の想像に丸投げしちゃうことで生まれる感動ってあると思うんですけどね。
実際にサターン版ではそれやってたし。
そこら辺の見極めが全く出来なくなったのなら、
セガというか、ソニックチームも完全に終わりだと思うんですけど、
最後の最後で魂を見せてくれたからなぁ。
売り上げ的に厳しいから次の話は無いかも知れませんが、
もしあるなら、今度は方向性をキッチリ見直してもらいたいものです。
…演出の話だけでなく、もちろんゲームの中身もね。