業務日誌

2011-09-30 金曜日(晴)@所沢

[]LE MAGASIN DES SUICIDES

ようこそ、自殺用品専門店へ

ようこそ、自殺用品専門店へ

10代続く老舗の「自殺用品専門店」へようこそ!  どんな死に方をお望みで? 首つりロープ、切腹セット、毒リンゴにタランチュラ。 ふつうの死に方から、男らしい死に方、女らしい死に方まで、死を願うすべての人の希望を叶える商品を取り揃えております。 店はテュヴァッシュ家が代々経営していますが、おかげさまでいつもそこそこ繁盛しています。 われわれ一家はこの店にふさわしく、暗く、陰鬱で、笑ったことなど一度もありません。 だからこそ、お客様にも信用していただけるのです。 長男のフィンセントはいつも頭痛に悩まされ、頭は包帯でぐるぐる巻き。 長女マリリンはものぐさで覇気がないけど、店の雰囲気を壊したりはしません。 ……なのに、末っ子アランが生まれてからすべてがめちゃくちゃです! この子がベビーカーの中で笑うのを見たときから、イヤな予感はしていたんです……

現在、アニメ映画製作中とのことで、確かに、ヴィジュアルはティム・バートンなどの色彩に脳内変換が容易。


老舗の「自殺用品専門店」が舞台で、そこにそぐわない、陽気な第三子が生まれて困る、というブラックコメディ。

珍妙な自殺用品に、壊れたキャラクターたち。実在するなら物議をかもすだろうけど、そこはファンタジーのストーリーライン。物語として、おかしな店には、おかしな客が付きものだから、世界はそこで完結する。普通は。

しかし、この小説は、悲惨なメインテーマで笑いながら、その背景が極めて悲惨なことになっているという、実はディストピアSF

環境破壊はもう修復できないレベル、おそらく宗教はすでに存在せず、テロリストとの戦いは完全な泥沼。実際的な意味でも、観念的な意味でも、未来がない世界。そこで唯一信じられるのが、自殺という手段。

そんな世界で、太陽のように明るいアランがもたらすのは、希望なのか、絶望なのか。

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