Neum

5日目。
スプリットからドブロヴニクに向かう。


ツール・ド・フランスの放送でよくお城が映るけど、ホントに普通に丘の上にあるんだよね。



海沿いを走っていく。



海面に見えるのは、牡蠣やムール貝などの養殖。



ちょっとだけ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ通るのでパスポートチェック。



途中のおみやげ屋にあった、日本語記述進化の様子。
 

THE PLANCK DIVE and Other Stories

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

日本では5冊目の短篇集。

 収録作品
・「クリスタルの夜」Crystal Nights
・「エキストラ」The Extra
・「暗黒整数」Dark Integers
・「グローリー」Glory
・「ワンの絨毯」Wang's Carpets
・「プランク・ダイヴ」The Planck Dive
・「伝播」Induction

さすがに、SFマガジンで既読のものが多い。
イーガンの作品は、正直、ガジェットの説明にまるでついていけないものが多い。
しかし、作品の推進力、または主人公たちの行動原理は、「それでもそこに行きたい(or 知りたい or やりたい)」といった、昔からのSFや冒険もののそれと同じなんだよね。だから、理屈がよくわからないながらも読み進めば、そこから受け取るものは直球のSF。今回の短篇集は、特にそういう作品でまとまっている。


お気に入りは、
「クリスタルの夜」
「フェッセンデンの宇宙」*1もので、人工世界への倫理を絡めた嫌な話なんだけど、人間は、神のごとく全能も冷酷さも持ち得ず、だからこその人間である、というひねくれた優しさと限界、という風に読んでしまった。


「暗黒整数」
「ルミナス」*2続篇。
並行世界の数学、という時点でポカーンなんだけど、なんか好き。1+1=3! ビルがボカン! みたいなバカSFを脳裏に描きながら読書(笑)


「ワンの絨毯」
後に『ディアスポラ*3
に組み込まれた中篇。先に『ディアスポラ』の方を読んじゃったから、これだけだと、なんか不自然さを感じちゃうんだけど、でもやはり面白い。


「伝播」
初訳。
それでも先が見たい、というテーマが直球の作品。この短篇集の中ではわかりやすいのもいい(笑)

Reification Highway 

ついでに、唯一、邦訳の中で雑誌掲載のみ(だよね?)の作品も補完で着手。


「チャルマーの岩」グレッグ・イーガン〈『S‐Fマガジン445号』掲載〉

「チャルマーの岩」と呼ばれる小惑星を探す母子。そこには、固体化した森羅万象の根本原理があるのだ。ついにそれらしき惑星を見つけるも、そこには論理鉱床の形跡はない。ただ、不可解な鍾乳洞があり、二人はその中に入っていくが……

う〜ん、読解力がないだけかもしれんけど、あんまり面白くないかなぁ。
論理鉱床って響きはカッコイイけど。
短篇という器に比べて、内容があふれちゃってるような。