業務日誌

2012-08-27 月曜日(晴)@所沢

[]2012年10月号

ミステリマガジン 2012年 10月号 [雑誌]

ミステリマガジン 2012年 10月号 [雑誌]

今月は、山口雅也責任編集

雑誌内雑誌『Yamaguchi Masaya’s Mystery Magazine


未だ、今年の「幻想と怪奇」*1への憤りが収まりませんが、今月はそれを補って余りある特集!

異色短編特集と言っても過言でない。

ほとんど再録なんだけど、傑作ばかりなんだからしょうがない。


・「目撃」……スティーヴン・バー 

旅行中、何かを目撃して、姿を消した夫。

それから20年。妻は彼を見つけ、会いに行く。

果たして、彼は何を見たのか?

異色短編、としか言いようのない、変で、不安を感じる話。


・「白柱荘の殺人」……G・K・チェスタートン 

名探偵ハイド博士の代わりに、事件解決に向かった助手二人。

些細な証拠や言葉から、推理を働かせていくが……

ホームズ的推理をディスりながら、しっかりと論理的な推理と一発ネタを仕込む名人芸。お見事。


・「1ドル98セント」……アーサー・ポージス 

1.98インチの神様を助けた青年。

願いを叶えてくれるというが、1ドル98セント分の願いだという……

山口氏同様、この短編好きなんだよねぇ。

『八一三号車室にて』*2に入ってないのが納得行かない。


・「町みなが眠ったなかで」……レイ・ブラッドベリ 

連続殺人鬼が現れている小さな町。

映画に行く途中で、新たな犠牲者を見つけてしまう二人の女性。

それでも、気を紛らすために遊びに出るが……

言語のリズムの少しでも近づけるように訳したというだけあって、女性の高まる心拍が感じられるよう。

これも単行本未収録。


・「では、ここで懐かしい原型を……」……ロバート・シェクリイ 

逃亡者、スパイ、密室殺人の三つのパロディ・ショートショート

三つとも面白い。三本目の密室殺人はSF


・「殺人生中継」……ピエール・シニアック 

初訳。

評論家が、現場に赴いて殺人の様子を評論する世界

こき下ろされてるヘボ殺人鬼が、彼らを感心させるような事件を起こそうとするが……

狂った世界の狂った評論家たち。

一番まともなのは、殺人鬼たち。

『ウサギ料理は殺しの味』*3が読みたくなったなぁ。


・「退化した人たち」……チャールズ・アダムス

ブラックな一コマ漫画

アダムス・ファミリー全集』*4に収められていない作品だけなので、海外コミックファンはそれだけでも今号は買い。


パロディなのか、本気なのかわからない次号予告も、超期待!

是非、実現して欲しいなぁ。

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