自由意志の定義と、その証明法の提案
機械代表 『 チューリングマシン 』 の動作を考えてみると、
です。
それに対し 『 人間 』 の動作を考えてみると、
ですよね。動作自体に大きな差は無いように思えます。
んじゃ次、チューリングマシンと人間の大きな差。
それは 『目に見えるアルゴリズムの存在』 だと思います。
チューリングマシンは『状態遷移関数の集合』によって計算を行い、人間は『自我』によって計算を行っています。
状態遷移関数の集合は記述された明確なアルゴリズムですが、自我は記述されていない、不明確なアルゴリズムだったりします。自我の存在すら危ういし。
そんなわけで、ここでは目に見えるアルゴリズムに縛られずに計算できることを 『自由意志』 と定めてみることにします。
あとは簡単ですね。
チューリングマシンも人間も、周囲に対して出力できるものは全て何らかの方法で記述・表現できないといけないんです。
その表現をテープに書き込むわけですから。
以上より『記述されていないアルゴリズム』は、周囲に対して出力できないことが分かりました (*ノ∀`)
出力できない自由意志は、そもそも相手に伝えられないですし、証明もできないですよね……。*5
あえて提案するのならば、出力無しで相手に伝えるという道があれば良いので、
例えば相手の手で 『自分は記述されたアルゴリズムに従っていない』ことを調べてもらえば良いんじゃないかと。
結局、上記質問に対する正しい回答は
貴方の手で、私が自由意志を持っていることを証明してください。
ではないかと提案してみます。*6