土づくりって

畑をはじめる前から「野菜づくりは土づくりから」と思っていました。
自分はどこかで研修したこともなく、知識もほぼゼロでしたが、それまでの
情報や知識でそんなふうに思っていました。
 
しかし実際農業を始めてみて、なんかしっくりくるやり方が見つけられませんでした。
始めてからいろんな本を読んだりしても、いい土とは・・・とかこういったものを畑に
入れるとか、そういったことが多くのっているだけです。
堆肥を作ってとかね。
 
なんか目先のことを考えて、野菜をつくるにはこの条件を整えましょう、みたいのが
多いわけです。それが悪いわけではないのですが、自分としてはこんな広い面積すべてを
できるわけないと思いました。
 
そんな中、自然農の川口さんという人に出会い(本でね)、自分は土に対する考え方がようやく
これかなという風に思えたのです。
その川口さんが本で言っていたことを何度も何度も考えて、自分が自然だと思うこと、無理をしないで
やっていけることは何かをコツコツとやってきました。
 
一言でいうと(言っていいかわからないけど)、「土は作るものではなくて、作られるもの」だと
考えたわけです。
自分(人間)が手を入れて作り上げる(お金と資材を使ってね)のではなく、作ってもらうための
補助というかそのように仕向けると言うか、サポートするというか
まあそんな感じでやった方がちょっと時間はかかるかも知れないけど、先のこと考えたらきっと
いいはずと。
 
土は何が作るかはなんとなくわかるかと思いますが、菌であり、虫であり、微生物であり、まとめて
いうと「環境」ですね。その環境を壊さないように、野菜を作り続けていけば、作りながら畑の土が
少しづつよくなるかなって今は思っています。
 
では彼らが元気でいられるようにするということで、何をしているかというと、
1.できるだけ耕さない
2.雑草をぬかずに刈ること
3.雑草や残渣を畑の外に持ち出さないで畑にもどすこと
4.できるだけマルチを使わないようにすること
 
なんでかは長くなるので書きませんが、そんなふうに考えているんです。
あくまで岡本畑でのことで、しかもごく個人的な考えです。
うちの畑にとってはこれがあうなと思っています。
 

 
さてここはハウスです。前作のインゲンを片付けて、一旦雑草をどけて、ウネを立て直した
ところです。1年ぶりに溝の土を上げて、うねをきれいにしました。1年間溝に雑草や残渣を
捨てて、かつよく歩いて踏んでいると、それらは当然消えていってしまいます。
 
まだ消えていないのを一旦どけるとよく湿った土があります。ミミズもきっと他の虫もたくさん
います。なんとなくいい土な気がします。そして、そのなんとなくな感覚をきっと大事にすべきだろう
なと思ったわけです。
 
きっとこれも答えじゃないと思う。でもこういう風にやっていったら、きっと一歩づついい環境
に向かっていくと思うんだよね。一歩づつね。
 
土に関してはもっともっと書かないと伝わらないなあと思うんだけど、難しいねブログじゃ。
あんまりあっちこっち話しが飛んでもいけないし。
ということで、なんのこっちゃな文章ですみません。
 
最後に一つ大きな声で言いたいのは、野菜を作るのは環境なんじゃないかな ということ。
環境が野菜や食べ物を作ってくれているんだよ。そこんところをもっともっと僕らは知る必要が
あるんじゃないでしょうか? だからね原発は絶対にだめなんだよ。放射能はだめなんだよ。
もちろん農薬も化学肥料も除草剤もね。
環境が野菜を作るのに、その野菜をつくるために環境を壊しながらってなんかへんでしょ。
 
偉そうに書いて申し訳ないです。