994. ゴールが見えない25時間テレビ

『フジの24時間系特番+釣瓶師匠+ココリコ』という最悪の組み合わせが、今年も再現。

公園の公衆トイレに逃げ込んだt釣瓶師匠。なぜか釣瓶特捜の命を下されたココリコは、トイレを居手前から奥へ、一席ずつ確認していく。やがて、トイレの一番奥まで行き着き、ここで明らかに不穏な空気を漂わせる釣瓶さん。

全てに関して「これはヤバイ!」と思わせる展開は見事。去年の不安を彷彿とさせるドラマをしたいために、ここまで釣瓶逃走事件を引っ張ったのなら、このシナリオを書いた脚本家は間違いなく神。深夜番組ジャンキー達を楽しませるツボを心得すぎています。

で、いろいろな意味で満足した釣瓶さん。彼は一体何をすればゴールになるんでしょうか…。

995. 第29回 - 母の遺言

本日の感想は睡眠不足により縮小版。

頼朝の牽制

  • 頼朝(中井貴一)が義経滝沢秀明)の処遇を決めかねる間に、朝廷が美味しいトコぜーんぶ持って行きました。先手を打てなかった苛立ちで、今日の頼朝は終始イライラしているように見えましたよ。
  • 頼朝の書状に義経を名が無いことに、法皇平幹二朗)は頼朝と義経の亀裂を察知する。最近の法皇様は、推理も流し目も鋭すぎます。
  • 一条(蛭子能収)さんは妻が病に伏せているのに、相変わらずノリ軽すぎるよ!
  • 吉次は病によさ気な薬草を届ける。「よさ気」って古語なんだろうけど、妙に現代語ぽく聞こえて笑った。んな曖昧な。


今週の平家

  • 維盛(賀集利樹)が入水して果てた。せっかく大河ドラマに登場したのに、あんまり活躍が無くて拗ねちゃったんですね。南無ー。
  • 正直、今の平家は義経以上の悲哀を感じます。
  • 資盛(小泉孝太郎)が維盛に替わり、必ずや都に上ると決意を表明。知盛や時子を力づけた。維盛のおかげで思わず活躍しちゃいました。
  • 一ノ谷の戦いステージをノーミスパーフェクトクリア*1したのに、何のボーナス(恩賞)もないことに民衆は同情。義経の家来らは不服の声を上げた。
  • 義経は未だに一人、聞き分けのよすぎる良い子ちゃん。この性格で最後まで行くんでしょうか…。
  • 清盛と常磐の娘・能子(後藤真希)が「わたしは平家」宣言。後の悲しい兄妹決別イベントを予感させます。
  • 時子は明子(夏川結衣)に「偽りの遺言」の真相を告げた。遺言の所為で平家は続けざまに堕ちたのでは、と胸の内の不安を漏らす。
  • 経子は時子を一言も否定せず、時子を元気付けた。まるで鬱病のカウンセラーのような、完璧な受け答えです。

掻き乱す法皇

  • 突然の検非違使判官任命に義経自身も当惑。勝手に恩賞を頂くことに頼朝の存在を気にした。
  • 義経の身分が高まると源氏勢力が二部に別れる可能性があるから、頼朝が快く思わないのですね。法皇は痛いとこ突きますな。
  • 頼朝と義経の不和は常磐の耳にも触れ「九郎に逢いたい…」と呟く。一条さんはいちいちおとぼけオジサン。実にはまり役。
  • 鎌倉勢の政子(財前直見)や時政(小林稔侍)は、法皇の勝手な振る舞いに苛立つ。義経は「このままでは法皇に取り込まれる」と焦りも見えます。
  • 頼朝ってさ、義経を虐げはしても、奪われるのは嫌なんだ。ツンデレですね。
  • ツンデレ頼朝が法皇に嫉妬して、義経を戦の出陣から外しちゃいました。これには義経の家来達も当惑。我らの主が頼朝に奪われてしまうと当惑。って違うよバカ!
  • と言えば弁慶(松平健)・駿河次郎うじきつよし)・伊勢三郎南原清隆)の家来三本柱が際立つ中、今週は佐藤兄弟が目立ちました。
    • でも目立ってるのが兄か弟か分からない。
  • 多分兄貴・継信(宮内敦士)の方?このドラマの傾向からして弟・忠信(海東健)の方が先に目立つとは考えづらいし。


婚儀の命

  • 義経は頼朝の命で、御家人の娘・萌(尾野真千子)との婚儀を迫られた。
    • またもや佐藤兄弟が活躍!
    • 頼朝はこの婚儀で「法皇御家人か、頼朝の御家人か」を見極めるのだと、分かりやすい解説でした。
    • 姿のない喜三太(伊藤淳史)くんは、一ノ谷でひっそりと戦死したんじゃないかと。
  • 大方の予想通り、静(石原さとみ)は婚儀の件を都合良く盗み聞きしてた。
    • 「もえは仮の妻、静は真の妻」と説得
    • 「静かには側にいて貰いたい」甘いマスクで再び口説き落とす。
    • 新宿ナンバー1ホスト武士が主人公のドラマです。
  • 頼朝と義経の不和が囁かれる最中、義経と婚儀を命じられた萌さんも可哀想。暴落確定の株を山ほど買わされたようなものです。


常盤の死

  • 常磐ママは何歳になってもお人形さんのような美しさ。
  • 母さんも昔はいろいろあったのよ…と、過去の修羅場を元レディースのように語り出す。
  • 「善も悪も鎌倉も法皇の企みも見極めよ」と力付けた。そんな助言はなくとも、超能力者の義経は一人で何でも察知できる気がします。
  • 常磐ママの死にも、全くノリが変わらない一条おじさん。個人的に今話は一条おじさんフィーバー!
  • 義朝(加藤雅也)の形見&常磐の遺品となった小刀を見て、義経は過去を思い出す。
    • 時間が流れても常磐の若々しさ、美しさには全く変化無し。
    • ドラマ中の時代の流れが分かりにくいのは、常磐ママが一貫して美しい所為じゃないのか!
  • 義経、常盤の死を胸に何かを決意した顔。


次回予告、法皇のどんどんホモエロスな目付きに。もはやあの目はNHKで放送できません。発禁騒ぎになりかねません。

*1:先週の話より