1167. 先行感想 - ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 第46条「出会い」

ムヒョロジは連載一周年目前! 偽オープニングも作成され、盛り上がってまいりました。

  • 「ムヒョとロージーの魔法律事務所」の嘘オープニングBWS@HyperEdition様経由)
    • 爽やかな仕上がり。歌詞中「心の奥で輝き続ける その夢を忘れないで」の下りは、今話の草野心理にもシンクロ。会心の仕上がりですね。
  • 『第4巻は12月2日発売』発刊二ヶ月ペースに入りました。ペース早いッス。感想が大変ッス。
  • 『JC1〜3巻、どんどん増刷!』連載順が伸びた影響か?「大好評」よりよっぽど説得力ある。

今週号の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。

先週の大増23Pに続き、今週は表紙&扉絵カラー。六氷のモデルが猫と知ってると、1P1コマ目の六氷の奇妙な顔も、何となく和んでしまいます。さすが、猫パワーは偉大だ。


WJ表紙

  • 『隙なし!敵なし!容赦なし!最強コンビ!!』

それってコンビじゃなくても、六氷だけで成立する煽りじゃないのかと。…でも確かに、草野のヒロイン性は『隙なし!敵なし!容赦なし!」だわ。過去にはナナ、優がそれぞれ作中ヒロインを狙い、容赦無しの惨敗。そして今シリーズ、今井さんはヒロインを奪取できるのか? 新シリーズはその辺りも見所の一つですね。


カラー扉絵
魔監獄編の時の四人組が再来。六氷と優のチビッコ組み合わせが協力して作業すると、ファンタジー成分が50%増しになるんですよね。洋一は四ツ葉を咥えて一人で浸り、女性ファン獲得を狙います。

ところで洋一の初登場時、既に草野と洋一は面識がありました。従って、洋一も回想編に登場する可能性あり。六氷の助手募集なら、最もその座に近かったとされる洋一の顔出しも、何ら不思議はありません。ただし、一気に詰め込むと「出会い」のインパクトが薄れそう。今回は、六氷と草野の二人に絞って描いて頂きたいなあ。


二年前
二年前といえば、理緒先生と禁魔法律の事件も絡む頃合い。その二年前に、六氷は助手を募集しました。助手募集してるって事は、六氷も執行人になり立ての頃? もしも今回想が「最年少執行人が誕生して円が狂った」直後のエピソードとすると、時制的に以前の(魔法律協会編の)回想編と話が繋がりますね。

草野のMLS受験
草野は幼少期にMLSの受験に失敗した過去を持つ。受験失敗から回想編まで、どの程度の時間が経過したか掴めれば、年齢割り出しの手掛かりになりそう。今回の話だと受験経験は一度きりらしい。高校生の就職案内に「魔法律家関連」が掲載される程だから、MLSは中学か高校に相当する?

ところで、草野は回想時に「初めて協会に来た」と言っている事から、受験はMLS現地で催さない様です。つまり、面接も実技もなし。筆記の点数のみで合否が決まるとすると、草野は落ちて当然ですね。そもそも勉強が苦手そうなタイプだし。その線から推測すれば、魔法律の素質があるのに受験失敗した理由も理解できます。

依然として草野と六氷の両親は未登場。『受験』という子供の一大行事に、両親が全く介入しないとは…。両親の秘密、或いは出生秘話なんてのも用意されてるのかも…。二人の過去を掘り下げると、謎は深まるばかりですね。


魔法使いの街
ファンタジックな街並みとは言え、実際に『魔法』が存在するわけではないので、乗り物の原動力は現代的でした。せめて見た目だけでも『魔法使いの街』っぽく仕立て上げたのかもしれません。しかし、長野県にこんな街が実在したら、たちまち有名な観光スポットになりそう。まるでディズニーランドだもの。子供達が喜びそうな空気してます。


使い魔のツボ
「使い魔のツボ」に触って壺が一斉に騒ぎ出す演出は、アイテムこそ違うもののハリーポッター・一作目と共通。骨董品屋らしい場所も、胡散臭い店員主も、先週の機関車も引っくるめて、すごく似てるなあ…。この辺りからも、西先生は意図して、ハリポタやハウルの魔法舞台に似せている事が掴めます。

使い魔のツボが騒いだことで、草野の才能を暗示させます。しかし、何の才能があるのか、現状はサッパリ判りません。煉の量が多い? ナナの口寄せのような特殊体質? その謎、実は六氷も判ってないのでしょう。だからこそ、六氷は草野を放任主義で育てていたのだと思います。変に指導して本来の素質を刈り取ってしまわないように。まあ、六氷が元々ぶっきらぼうな性格、ってのもあるのでしょうけど。


ジャビン
トマトちゃんが主役の作中人気漫画『リコピンマンの大冒険』。ついにその内容が明らかに…! トマトを加工した食品(ピザやナポリタン?)を粗末にする悪役と、トマト食品を守る正義の味方・トマトちゃんの、壮絶なる冒険活劇のようです(※95%妄想)。


協会の施設一覧
魔法律と付けば何でもありな気がしてきました。魔法律メイド喫茶とか(うわぁ…)。

  • 魔法律図書館(出版された全ての魔法律書と一般の図書、合わせて3000万冊を所蔵)
  • 法律学校(通称MLS。魔法律家を目指す子供達が通う。競争率の高いエリート校。)
  • MLS寮(MLSに通う子供達のための寮。)
  • 魔法律病院
  • 魔法律ホテル(M・L・HOTEL


これまでの乙女道(あらすじ)
これまで、数々のドッキリ映像を我々の前に投入し続けてきた草野次郎。椅子に座って大股開き、オタマ片手にエプロン姿、寝ぼけ眼のパジャマ姿で1Pブチ抜き、温泉入浴で裸体披露……そして今話、禁断奥義・湯上がりトップレスと来ました。

「半裸で霊に襲われる」というパターンは、西先生が好んで使うシチェーションです。コックリさんが入浴中のユミを襲った件は、記憶に新しいでしょう。読み切り時は、ヒロインの女の子が着替え中に霊に襲われ、後半は下着姿が続くという前代未聞のお色気漫画ぶり。つまり西漫画では、半裸で襲われてこそ名実共にヒロインと評してよいでしょう。おめでとう草野! また一つ、お前にヒロインの冠が付いたよ!


魔法律家たち
協会編の時もそうだったけど、悪霊が出ると執行人にしか対処できない、という問題は酷いッス。協会に居る人達は全員、魔法律家関係者のはず。彼らは協力して霊を足止めもできないのか。魔法律家の本拠地・協会ですらこの体たらくでは、通常社会で魔法律家の活躍なんて、全く期待できませんよ。


開花の兆し
悪霊に締め付けられる草野の手に杖。面接を受けた魔法律家が所持していた杖ですが、そもそも「杖」の魔具にはどのような能力が秘められているのでしょう。六氷の前で、杖を使って危機を打開するのは間違いなし。六氷が草野の才能を見初め、なおかつ助手に取り立てるほどの活躍…。うーん、想像できん...。


魔法律大辞典

  • 重罪である「なりかわり」などには、ある一定の法則性が…!?

見当も付かないッス。これ、煽るだけ煽って、明かしてくれないんだ? シリーズ化するらしいので、次回明かされると期待します。とにかく設定量が半端なく多いので、こうしたコーナー企画で情報を纏めてもらえると、一読者としては大助かりです。


おまけ
作中乙女
今井さんの呆れツッコミがサイコーに楽しめた今話でした。