馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

凹みそうなニュースばかり集めてしまうよ

ファロン騎手、八百長疑惑で騎乗停止 - netkeiba.com
▼前に疑惑になった時も思いましたが、これは本当に寒い。セリエAの八百長疑惑(というかどっちもまず間違いなく黒)もそうですけど、こんなことされたら、もし自分がファンなら絶対にそこから離れる、冷める。日本の国営管理箱庭競馬万歳(もちろん弊害も多々あるにしても)。なんでも同じですが、”自由化”して最も奔放に暴れだすのは人の悪意(もう少し柔らかく言うなら”欲望”)。これだけはガチ。まぁ、ノモケンさんが日経コラムで書いてるように、今の日本の「公正競馬」も怪しいもんではあるんですが。



ドバイ勢のJRA馬主登録申請却下 - nikkansports.com
▼この自由化は別に悪くないと思うんですけどね、どうせ一馬主あたりの入厩頭数制限とかなんとか、まだまだいくらでも実効性の高い置き障害が設置されまくってますから。まぁちょっとタイミングが悪かった(早かった)というだけで、認可は時間の問題でしょう。日本競馬の将来を危ぶむ気持ちも分かりますが、ダーレーのような外資が入るより入らない方が、トータルで見れば日本の競馬は悪くなると思いますので。ただ個人的には、ダーレー独自の馬主格は圧力でもなんでもかけて認めなくてもいいから、一口クラブひとつ買って欲しい。ってそっちの方が業界内の反発必至か。



曲がり角のクラブ法人 馬主制度の再構築 - サラブnet
▼上記に関連して。一口クラブ課税問題は単なる踏み台になって、馬主登録制度全体についての論評にランドスライドしてしまったノモケンコラム。一口者としては肩透かしもいいとこですが、まぁ「競馬マスコミに注目している人全体」を分母にすれば、数万人の一口馬主なんてのはマイノリティもいいとこなわけで。一口馬主はえてして「俺たちコアなファンを無視して競馬が回ると思うな」的な物言いを好む(あくまで傾向)ものですが、年に数千万〜億単位で馬券に突っ込むお金持ち(や横領犯)なんて珍しくもありませんし、出資金どころか帰りの交通費まで窓口に突っ込むギャンブルジャンキーだって数万人どころじゃなくいるでしょう。もちろん一口馬主は無視できるほど小さい存在ではありませんが、少なくとも馬券売り上げという面についてだけ言えば、一口者の何割かを敵に回したってJRAが蒙る痛痒はさほどでもないかと。・・・・・・と、僕の方も話が逸れましたが。


 個人的には、クラブ法人の新規参入・クラブ馬の地方競馬参加・一口馬主の”B馬主”認定を許可すれば、”公正な”プレイヤー数確保は可能なんじゃないかと思います(当然希望的観測大いに含む)。もちろん、個人馬主の既得権益の侵害と、今回の課税問題のクリアは大前提ですが。高い売り上げに支えられた高い預託料と高額賞金でのハイレートな中央競馬と、その対偶(底辺ではなく)としての地方競馬、というビジネスモデルを見直さないのであれば、ハイレート上等のVIP個人馬主か、不特定多数からファンド的に金を集める(牧場の販売代理店というニュアンスも含め)一口馬主法人かの二極化は避けられないところでしょう。あとはその中間層を埋める形で共有制度や組合馬主制度がこなれてくれば、プレイヤーとしての馬主側からの下支えは十分かという気がします。大衆競馬をスローガンにしてここまで大きくなってきたんだから、大衆が見放した時が日本競馬の終わりと割り切って、とことん大衆迎合のシステムにしてしまえばいいんじゃないかと大衆の一人としては思います。その上で、納得のいく範囲での搾取なら甘んじて受けますよ、大衆としては。だって趣味ですからね。



不動産売買、建築工事 大拓株式会社 破産手続き開始決定受ける 負債188億円 - 帝国データバンク
▼競馬界からの撤退はもうずいぶん前のことでしたから今更感慨というほどのものもないんですが。太陽ファームとしての収支がどうだったのかはわかりませんが、オーナーブリーダーというのはもう時代的に難しい局面に来ているのかもしれません。協和牧場やシンボリ牧場のように近年大きく方針転換を迫られたケースが目に付きますし、お気軽に名前は出せませんが、ほどなくそれに追随しそうなオーナーブリーダーも(最近の成績を見る限り)ありそうな雰囲気。あの竹園さんだって自家生産馬の成績は褒められたものではありませんし、なんとかなってるのはエイシン(エーシン)とノースヒルズぐらいですか。N山さんとこはどうなんでしょう・・・・・・現3歳は比較的好調みたいですが。



33億円で購入の種牡馬、2750万円で海外売却へ - 人民網日文版
▼もちろんラムタラのこと。日本のデフレはここまで進んでいたんですね(違)。

ラムタラ会」の矢野秀春会長は「夢を見せてもらったが、成績は現実。欧州の宝だし、英国に請われて帰れるだけ幸せだ」と話した。

矢野牧場生産のラムタラ産駒で中央で走ったのは14頭。うち中央で勝ち星を挙げたのは4頭(6勝)で、1頭あたりの獲得賞金は742万円。馬主さんの方では、5頭以上ラムタラ産駒を持った中で一番悲惨なのがテイエム竹園氏で、9頭持って1勝しかできず。一番割りを食ったのは当然ひだかの生産者グループの一口クラブ・ユニオンだろうと思ったんですが、調べてみると、カサロスやゴールデンメインといった一口的孝行馬をはじめ、全体の半分が勝ち上がっていたのは意外でした。しかしまぁ、全体的には高くついた夢でしたね。



ディープインパクト、マイクロチップ導入第1号に - netkeiba.com
▼どうしても田原の発信機的なものを想像してしまう自分がいる。