馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

サウスニア、リニューアルを公式発表、そして・・・・・・。

リニューアルカウントダウンキャンペーンPart.1/モニター募集 - サウスニアレースホースクラブ
グディニア'05(父シンボリクリスエス) - netkeiba.com
▼かなり以前から“また”リニューアルするらしいと言う話は仄聞していました。母体はシンボリ、バックはクールモアという噛み合わないはずの組み合わせを藤澤和師がコネクトする、ある意味歪な形で前回のリニューアルは実施されたわけですが、その後5年以上経ってどんな結果が出たかというのは、会員あるいはこのクラブに興味を持つ一口者にとっては周知の事実でしょう。そして少なからぬ会員は元・会員となり、現会員もある程度歴を重ねてきた者の多くは著しくテンションを落としてしまっているというのが、今の状況から推測される現状です。もちろん個人的にもその一員ですし、耳にしたリニューアルの噂と、それを裏付けるように募集された2頭の“即戦力”マル外、特に2頭目の背景を鑑みて、現1歳以降の出資継続にはかなり慎重にならざるをえないな・・・・・・と覚悟はしていました。
 しかし、それでもまだサウスニア会員であり続けること自体には疑問を持っていませんでした。なぜなら、このクラブで募集された牝馬の仔がいつかラインナップに加わる日を入会当初から夢見ており、そしてそれは既に実現しはじめていたからです(元募集馬ファモーザの2004年産駒の募集ラインナップ入りより)。そうなれば、自身の出資馬に出資できる日の到来も遠からぬこと、いや、伝え聞いていた繁殖としての元出資馬の状況(種付け相手や仔出し等)とクラブアナウンス(元募集馬の仔をラインナップに加える方向で調整中云々という会報などでの文面)からほぼ確実だと思われました。しかし・・・・・・、

 まさかこんな形で元出資馬の産駒の姿を目にすることになろうとは。

 怒りが湧くのを通り越して、茫然自失、思考停止の状態です。ブログ検索で他のサウスニア会員ブロガーの方々の反応を見ても、概ね納得できない・理解できないという論調のようですし、この週末多くの問い合わせや苦情のメールがクラブに寄せられることでしょう。チェルシーグリーン'04の募集時、「東京で平日に開催される披露パーティ出席者にのみ20%割引の特典」を発表した際もマイナスの反応があったようですが、今回はその非ではないと思います。まぁ、グディニア元出資者で現在もクラブに残っていて、しかもクラブに何らかの期待を引き続き寄せていた者の数というのは決して多くないとは思いますが・・・・・・しかしそれを抜きにしても、既存会員軽視のキャンペーンであることに変わりはありません。


▼以前自身のホームページの掲示板で、グディニアの引退に寄せた自身の書き込みを引用してみます。

Re: グディニア、競走馬登録抹消。 Southend - 2003/09/16(Tue) 10:54 No.3334


××さん、こんにちは。相変わらずの閉鎖モード中で、お返事が遅くなり申し訳ないです。

グディニアについて考えるたびに、思い残したことの大きさに打ちのめされます。××さんはじめ、グディニアをシェアした皆さんと、喜びを、それが難しくてもせめて一定の達成感は共有したかったのですが・・・・・・彼女に対する気持ちは、今後いつまでたっても宙ぶらりんのまま残ると思います。

いつか、グディニアの血を引いた競走馬を応援する日が来れば・・・・・・というのが、自己満足かもしれませんが今のせめてもの願いです。
(注:レス相手さんのHNは念のため伏字にしてあります)

グディニアという“競走馬”の管理については、僕は調教師・・・・・・とぼかしても仕方ないので書きますが藤澤和師の姿勢に大きな不信を抱きました。この不信は他の多くの要因も巻き込み、現在でも自分の中で雪だるま式に大きくなり続けています。しかし、藤澤和師は自身の著書でも明記しているように、自身の管理した牝馬の仔を管理することに消極的なことから*1、いくら良血とはいえ1戦0勝馬の仔を預かることはない、おそらく古賀慎師あたりになるだろう・・・・・・という推測の元に、産駒の出資には前向きでした(この世代にクリスエス牡駒がいることはわかっていたので)。それが蓋を開けてみれば・・・・・・。
 引用した書き込みに含めた思いは、その当時の紛れも無い本心であり、そしてそれは3年以上経った最近になっても澱のように心にわだかまっていました。その澱が今、心の襞からずるりと抜け落ちたような気がします。消化(昇華)されること無く。ただただ、空しいです。



▼事情を知らない方にとっては意味不明な、そして事情を知る方にとってもわかりづらいエントリで申し訳ありません。何分、気持ちの整理がつかないまま(そして状況の全体像がはっきりしないまま)書いていることですので・・・・・・。

*1:例外は馬主からの強い要請があったと思われるシンコウラブリイサンタフェトレイル・シャイニンレーサーエアザイオンぐらいでしょうか。現1歳馬でもゼンノエルシド×ダイヤモンドビコーという血統の馬の預託打診を「牝駒だから」という理由で断っています