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2008-01-03

[]『広告批評』での小林賢太郎発言集

広告批評 (NO.321(2007DEC))

広告批評 (NO.321(2007DEC))

『広告批評』321号では、ラーメンズ(コント職人)と茂木健一郎(脳科学者)の対談「脳科学流ラーメンズ進化論」が特集されている。この対談で、最近は芸について寡黙な小林賢太郎が、自身の笑いについて大いに語っている。今回は、その貴重な発言の中でも、ラーメンズのスタンスについての言動をまとめてみることにした。(※太字は僕編集)

「お笑い」っていう言葉を聞いたとき、みんなが想定する「何をする人」とか「例えばだれ」みたいなイメージってあると思うんですけど、そのストライクゾーンにラーメンズはいない
設計図は綿密に書いても、その建物が立体になるのは劇場だし、そこにお客さんが入って初めて人が住んでいると言えるのかもしれない。住んでみて初めて気がつくことってあるじゃないですか。物件見て気に入って、住んでみると意外とここが不便だったとか。逆に最初気づかなかったけど、ここからの景色は実はすごくよかったみたいな。そういうことは現場でバンバン起きます。稽古場で予想していた方程式の「=」から先は白紙で、その答えが現場でどんどん書かれていく。そういう自覚はありますね。
(「ダメを笑う」行為を避けていることについて)例えば気にしている体型のこととか、年齢のこととか、そういった人のダメな部分で笑いを取るのは、僕は美しいとは思えないし、見えないところでだれか傷ついてるような気もする。笑える人と笑えない人がいたりするんですよね。もちろん本人が弱点を笑いに変えて、ポジティブに生きていくことはすごく大事なんですけど、僕たちが作ってるものは「商品」であって「夢」ですから。
(いつ台本を書いているのかと聞かれ)えっとね、毎回試してるんですよ。「この公演は朝型で」とか。「今回は、一回も徹夜をしない」とか。「完成するまで家に帰らない」とか「引きこもってみよう」とか。わざと雨戸を閉めっぱなしで、時計を伏せて、いまが昼だか夜だかわからない状態で台本を書いてみたり。(その違いについて聞かれ)全然違いますね。窓を開けないと不健康な台本になります。朝書くと、非常に健康な台本になります(笑)
僕は二足のわらじは履きたくはないんです。ひとつのことじゃないと。ラーメンズがコントブランドを守ってる大きな理由として、例えば、野菜を買いたいとき、八百屋と八百屋兼魚屋があったら、やっぱり八百屋に買いに行くと思うんですよ。魚を買いたいときに、魚屋兼八百屋と、魚屋があったら、魚屋に買いに行きたいんですよ。そういうことだと思うんですよね。

今回の対談では、こういった「小林賢太郎が語るラーメンズ像」に迫る話が多かった。また、この他にも、小林が自身を「いるんだけと価値がない」と語る場面や、片桐仁に限らず*1小林賢太郎もシティボーイズを尊敬していると語る場面など、実に興味深い話が飛び出している。その中でも、ラーメンズが現在のライブ中心スタイルになった理由についての話は、興味深いを通り越して驚かざるを得ない事実だった。

あのー、そもそも、タレント性ではなく、脚本があるものに絞るってのは、この人(片桐)に合わせて始めたことなんですよ。実は僕、最初の最初は、芸能人というのか、レポーターなのか司会者なのかわかんないけど、いまのラーメンズではとてもやらないことも、できるようになってみたいって思ってたんです。でも、片桐が、オレはそういうのすごく苦手だと。台本がある世界だったらできると。あ、じゃあわかった、そういうふうにしていこうってことでいまのラーメンズができたのに、最近ね、ラジオでパーソナリティとかやり始めて。しかも、オレにひと言ないんですよ! おめえが縛ったんだろ、ラーメンズのルールは!

まさか、今のラーメンズのスタンスが出来上がったのは、小林の片桐に対する思いやりだったとは思わなかった。しかも、その思いやりは見事に裏切られてしまうという、なんともやりきれない現状。そのためか、対談中に「実は、最近方向性の違いが……(笑)」とまでボヤく始末。それでも、「解散はないと思いますね」と語る小林なのだった。最後に、茂木氏に「これからのラーメンズはどうなっていくのか?」と聞かれたときの小林の発言を書いて、この記事を終わらせたいと思う。

どうなんですかねえ……。わからないですけど、極めていくと、ほとんどしゃべらなくて、ほとんど動かなくても、どんどん爆笑みたいなことになるのかなあ?

*1:片桐は『泥棒役者』でのインタビューで「(ラーメンズは)シティボーイズを意識している」と発言している

匿名匿名 2010/03/19 22:36 通りすがりで読ましていただきました。

いや〜、非常に面白い

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