慰安婦性奴隷;中国側が保有する日本側作成の証拠文書

安倍によるワシントンポスト取材と国会予算委員会での『慰安婦は人身売買』発言は、国際的に追い詰められ、苦し紛れに編み出した詭弁である。しかも卑怯なことに、「娘を売った親」と「買った女衒業者」に責任を転嫁し、日本政府の責任を回避しようとするものだ。

また安倍側は「強制連行はない、少なくとも日本軍が関与した証拠文書は無い、歴史上無数に起こった戦争では戦地売春と強姦は常に発生し日本だけのものではない」と誇らしげ。だが日本軍の関与を証明する文書が日本側に無いのは1945年8月14日からマッカーサー上陸までに徹底焼却したからだ。

慰安所経営と女性徴発は民間業者がしたと言っても、真昼の将校執務室に女衒業者を集めて競争入札する馬鹿などおるまい。料亭で指名された女衒類が有頂天になって、威圧的、暴力的、甘言的な徴発を行い、外国新聞特派員の知るところとなり軍トップが大慌てだった。

それを証明する文書が中国側で発掘されている。大まかには二種類が存在し、昨年(2014年7月)公開された;
吉林省檔案館保存文書;
満州帝国憲兵隊本部が作成した文書で、ソ連軍の急迫のために焼却しきれず、土中に埋めて撤退したが、中国側が発掘し昨年から解読が始まった。
•中国中央档案館保存文書;
ソ連の捕虜となった日本軍将兵1109名が中国に引き渡され、中国の戦争犯罪法廷に提出された日本人将兵の自筆供述書でも戦争犯罪慰安婦強制連行が自白されている。

日本側では「従軍慰安婦」(吉見義明、岩波新書)「従軍慰安婦」(千田夏光講談社文庫)などが詳しい。中国側が保管する日本憲兵隊内部文書や戦犯中国法廷供述書とも矛盾しない。

(参照報道)※①〜は報道の抜書要点です。
◆「吉林省檔案館(古文書館)収蔵、日本の中国侵略資料学術シンポジウム」=ソ連軍の急速展開により日本関東軍憲兵が焼却しきれなかった内部文書(30万頁)を解読(新華社)2014-0704
http://jp.xinhuanet.com/2014-07/04/c_133460780.htm
①日本は1945年8月15日投降前に中国東北地方ではソ連軍の迅速な侵攻があり、一部の日本機関はすべての資料を焼却できなかった。
吉林省檔案館が公開した一部の関東軍憲兵隊資料は、関東軍長春を撤退する前に、徹底的焼却に間に合わなかった資料、又は完全に燃えていない資料をその場でそのままに地下に埋めたものを発掘したものである。
③日本による投降前後の資料廃棄•焼却は、計画的で組織的な政府の行為で、戦争の罪責を消滅することが目的であり、戦後に裁判を受ける運命を回避するためであった。これは日本のもう一つの重い戦争犯罪である。
④日本の関東憲兵隊資料に、旧日本軍が東北各地、華北、華中地区及びインドネシア、ジャバ島などに多数の慰安所を設置していたこと、さらには「慰安婦」と旧日本軍官兵の比例、ある時期に慰安所を使用した旧日本軍官兵の人数統計などが記載されている。
⑤日本の関東軍郵便物検閲資料に旧日本軍が推進した「慰安婦」制度の詳細について多くの記載がある。一例として旧日本軍7990部隊は、旧日本軍上層部の許可を得て、偽満州中央銀行経由で数カ月間に53万2千万円の巨額資金を受け取り、女性の強制連行、慰安所設置にあてていた。
⑥この反論できない事実は、旧日本軍による「慰安婦」設置が国家行為だったことを立証するものだ。これらの資料は、日本が実施した性的奴隷制度などの暴行を暴露する新たな証拠とも言える。
⑦日本の偽満州当局は次に挙げる人物と対象物への秘密検査を実施した。
(対象人物)日本軍人、日本軍属、軍人家族、日本人移民、華僑、占領区と植民地の軍政要人及び一般民衆、外国籍者(特に宣教師、大使館、公使館、領事館員)
(検査対象)手紙、電報、電話,公開発行の定期刊行物、雑誌、レコード、映画フィルムなど。
⑧検査結果を毎月抜粋してまとめ、上级機関に報告し、郵政検閲月報、又は通信検閲月報を作成した。
吉林省檔案館はかなりの量の通信検閲月報檔案(古文書)を保管している。
⑨これらの檔案には以下の日本憲兵隊が作成した証拠文書が含まれている;
•日本軍が細菌及び化学武器製造に参与した記録
•日本軍人が焼殺、強姦、略奪の暴行を行った時の心理状態を反映する描写
朝鮮人慰安婦国家総動員法の強制下で従軍させられた記載
•日本軍工程隊が労働者の生命を草木とみなし、犬と同等に扱った反人類的な罪行記録
•旧日本軍が重慶を爆撃した際に、各地に死体が横たわる廃墟と焼け野原と化した惨状の記録
華北地区駐留旧日本軍は941年から1943年にかけて、10万人から20万人余りの国民党軍及び八路軍の戦争捕虜を捕獲し、関東軍に引き渡し、「特殊労働者(補導労働者)」として使役した記録
•1943年6月偽満州警務総局『補導労働者就労者数別実態調査表』によると、阜新炭鉱、北票炭鉱、撫順炭鉱、本溪湖、昭和制鋼、東辺道、西安炭鉱、琿春炭鉱では、「補導労働者」累計採用者数40,402人、累計死者数4,823人(11.9%の高死亡率)に達したと記録
⑩1990年代以降、中国人民が自発的に組織し、日本中国侵略時期の強制労働者に対する賠償調査を実施したが、終始、合理的な謝罪と賠償を受けていない。これは、現在までに尚、善後処理が行われていない現実的で重大な人権問題と言える。
⑪新たに発見され、公表される檔案は、「特殊労働者」を含む強制労働者及びその家属が日本に賠償請求を行うための補充として新たな証拠となる。(新華網日本語)

◆「中国中央档案館(古文書館)がインターネットで日本人戦犯の自供調書を毎日一人ずつ公開開始=日本による中国侵略中の暴行を明らかにする(新華社/人民日報)2014/0704
新華社http://jp.xinhuanet.com/2014-07/04/c_133460602.htm
(人民日報)http://j.people.com.cn/n/2014/0704/c94474-8750750.html
①鈴木啓久の直筆供述書がトップバッター。日本人戦犯45人の供述書原文と中国語・英語訳を一日に一人分ずつインターネットで公開する。彼等の罪は主に、侵略政策企画・推進、細菌兵器製造、毒ガス拡散、人体生体実験、虐殺や資財の強奪、都市・町の破壊、慰安婦強制、婦女強姦、住民追放等。
②中国中央档案館(古文書館)が所蔵する日本人戦犯の証拠は、「事件捜査記録」「犯罪の証拠や物品」「帰国後の活動記録」に三分類され、紙面・写真・実物・録音・映像の5種類が含まれる。
③「日本人戦犯の事件捜査記録」;日本人戦犯の記録は一戦犯一案件ごとに、日本人戦犯1109人と案件3000件余りの記録。総括意見書、戦犯による口述・記述とその中国語訳、犯罪の要点を記した記録、検挙資料、告訴資料、犯罪調査表などからなる。
④「日本人戦犯の犯罪の証拠や物品」;被害者の告発書、証拠、調書、肩章や襟章など、細菌製造用ネズミ飼育カゴや細菌弾破片、法庭尋問録音、犯罪を裏付ける写真、日本人戦犯の管理・審判・釈放を記録した録音と映画「人道的寛待」(人道と寛恕)、釈放された日本人戦犯の送った錦の旗など。
⑤「日本人戦犯の帰国後の活動記録」;「中国帰還者連絡会」メンバーの日本帰国後の生活とその後の中国訪問交流活動の状況を写真などで。中帰連は、中国侵略に参加し、多数の犯罪を行った人が、人道主義に立つ反省の上で、戦争に反対し平和と中日友好に貢献することを目的としている。
⑥新中国成立後、接収管理・拘禁された日本人の戦犯は1109人。1956年に日本人戦犯45人が公訴され、全ての被告はいずれも起訴事実を認めている。戦犯の上坂勝は、「私が犯した罪は起訴状で言及したよりもずっと多く、極悪非道な犯罪行為を犯したと言うべきです」と供述している。
⑦数十年が過ぎ去ったが、日本人戦犯の記録文書の筆跡は依然としてはっきりしている。しかし、日本の戦後生まれの人々は軍国主義がアジアの人民に与えた苦難の記憶に対して曖昧で、しかも日本当局は歴史を改竄し、教育、宣伝などの方面で戦争の罪を絶えず逃れ、侵略の行為を美化している。その結果、大多数の日本民衆が「あの戦争」や「大東亜戦争」というだけで、「侵略」とは言わない。
⑧さらに大多数の日本民衆は、東京大空襲だけを知っていて、日本軍による重慶市民への無差別爆撃は知らない。広島の原爆投下が20万人余りの死傷者をもたらしたと述べるだけで、日本軍による南京大虐殺で30万人余りが殺害されたことを否定している。
⑨今回発表された戦犯の自供は思想改造や良心の発見を経て自主的に供述した罪の記録であり、人間の視点から歴史の本来の姿を復元したもので、日本民衆を含むより多くの人々に一つの真実の歴史を理解させることのできる機会になる。
⑩盧溝橋事件77周年を迎えるにあたって、中央公文書館は収蔵資料から、最高人民法院の審判を受けた45人の日本人戦犯が自ら書いた供述書を選び、原文と補充、修正、追加を含め、さらに当時の中国語訳、英文要約を付け、国家公文書局のウェブサイトで一般公開することとした。
⑪歴史的資料と当事者の記述によって、日本の中国侵略における数々の悪行や暴行、犯罪を否定する日本の右翼勢力の嘘を暴き、日本の中国侵略中の人道・人類・文明に反する暴行を明らかにするためだ。
⑫前事を忘れず、後事の師とする。歴史をしっかりと記憶し、これを鑑として初めて、戦争の悲劇が再演することを防ぎ、世界の恒久的な平和と安定を実現することができる。「人民日報」2014年7月4日

◆日本人戦犯1人目・鈴木啓久師団長(中将)の供述書(人民日報)2014.7.4
http://j.people.com.cn/n/2014/0704/c94474-8751014.html
1941年、安徽省巣県に慰安所を設置したうえ、「中国人民及朝鮮人民婦女二〇名ヲ誘拐シテ慰安婦トナサシメタ」。
1942年、魯家峪部落附近ノ山地ニ避難セル農民二三五名ヲ中モ妊婦ノ腹ヲ割ク等ノ方法ヲ用ヒテ惨殺シ魯家峪部落約八〇〇戸ヲ焼キ、俘虜ハ玉田ニ送リ其ノ中約五名ヲ殺害シ、且ツ婦女ノ強姦百名ニモ達シタノデアリマス」。
1942年、「日本侵略軍ノ蟠居スル所ニハ私ハ各所ニ慰安所ヲ設置スルコトヲ命令シ中国人民婦女ヲ誘拐シテ慰安婦トナシタノデアリマス其ノ婦女ノ数ハ約六〇名アリマス」。
1945年、「日本侵略軍ノ蟠居地ニハ私ハ所謂慰安所ノ設置ヲ命ジ」、中国および朝鮮の「婦女ヲ誘拐シテ所謂慰婦トナシタノデアリマシテ其ノ婦女ノ数ハ約六〇名アリマス」。
◆日本人戦犯2人目・藤田茂中将、第43軍第59師団中将師団長の供述書(人民日報)2014.7.7
http://j.people.com.cn/n/2014/0707/c94474-8751784.html
終戦後ノ処置。(1945年)八月十七日各大隊長ヲ集メテ次ノ如ク命令シマシタ。1、機密、秘密書類ハ焼却スベシ(日本帝国主義ノ罪行消滅、共産党軍弾圧ノ証拠煙滅) 2、特種弾ヲ埋没スベシ(瓦斯弾、焼夷弾、発煙弾、曳火弾、及信管ノ一部) 3、防毒面ヲ焼却スベシ」
◆日本人戦犯3人目、上坂勝大佐の供述書を公開 毒ガスで掃蕩 軍民多数を殺害(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2014/0707/c94474-8752080.html
◆日本の戦犯4人目・佐々眞之助師団長の供述書(人民日報)201.7.8
http://j.people.com.cn/n/2014/0708/c94474-8752182.html
1943年12月、オランダ領アンボン島で「「インドネシア」婦人十数名ヲ強制的ニ使用シテ慰安所一ヲ設ケ日本兵士ノ用ニ供シマシタ。是ハ「インドネシア」婦人ニ對スル重大ナ侮辱行為デアリマシタ」。
◆日本人戦犯5人目・長島勤済南防衛司令官の供述書公開 様々な虐殺手段を使用(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2014/0708/c94474-8752240.html
◆日本人戦犯6人目・船木健次郎連隊長の供述書公開 部落を壊滅 毒ガス使用も(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2014/0709/c94474-8752926.html
◆日本人戦犯7人目・鵜野晋太郎中尉の供述書公開 「生体刺突」を命令(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2014/0711/c94474-8754020.html
◆日本人戦犯8人目・榊原秀夫関東軍防疫給水部林口支部長(軍医)の供述書公開 731部隊の細菌戦に協力(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2014/0711/c94474-8754210.html
◆日本人戦犯9人目・富永順太郎の供述書公開(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2014/0714/c94474-8754934.html
◆日本人戦犯10人目・城野宏の供述書公開 解放軍に毒ガス使用(中国網)
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2014-07/15/content_32953923.htm
◆日本人戦犯11人目・相楽圭二の供述書公開 8年で831人殺害(中国網)
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2014-07/15/content_32955814.htm
◆日战犯菊地修一自供:强奸数十女性 允许活人解剖(環球時報
http://world.huanqiu.com/article/2014-07/5062848.html
【動画】12th set of 45 confessions of Japanese war criminals(CCTV
https://www.youtube.com/watch?v=d4XHiw3XUxg&feature=youtu.be&list=UUgrNz-aDmcr2uuto8_DL2jg