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SukiyakiSongの日記

2017-08-13

人我の相深く、物の理を知らず

14:21

(1) 徒然草百七段「愚かな政治家」ばかり
(2) 徒然草百十二段「日は暮れ、道は遠し」
(3) 終戦詔勅
(4) 無条件降伏とはポツダム宣言を全て受け入れること
(5) 平和憲法の制定で夢ふくらませた
(6) そして軍隊はまたもや作られた
(7) 日中国交回復共同声明でポツダム宣言八項遵守を誓約
(8) 自衛のための戦争の正体「三光作戦
(9) 安倍晋三の「貧国強兵」
(補足) 堀田善衛「上海にて」1959年 他


(1) 徒然草百七段「愚かな政治家」ばかり

むかし、戦争をすることによって生きる人たちがいた。侵略が唯一の王道楽土への道と思い込み、反戦や侵略批判の道義こそが日本社会の閉塞感の原因だといきり立ち、その勢いで国内を制圧し、中国を侵略し、王道楽土を満州に築こうとした。そんな人たちがまた、日本を支配している。

戦争犯罪の責任に頬かむりした連中の末裔が権力中枢に居座り、国内政局を有利にするための道具に中韓に対する無用な刺激を利用してきた。安倍は愚かだが危険人物。狡猾で陰湿で攻撃的なストーカー。

「人我の相深く、貧欲甚だしく、物の理を知らず。ただ、迷いの方に心も速く移り、詞も巧みに、苦しからぬ事をも問ふ時は言はず。用意あるかと見れば、また、あさましき事まで問はず言ひ出だす。深くたばかり飾れる事は、知恵にもまさりたるかと思へば、その事、跡より顕はるるを知らず」

・・・と、徒然草百七段にいう愚かな政治家ばかり


(2) 徒然草百十二段「日は暮れ、道は遠し」

「人間の儀式、いづれの事か去り難からぬ。世俗の黙し難きに随ひて、これを必ずとせば、願いも多く、身も苦しく、心の暇もなく、一生は、雑事の小節にさへられて、空しく暮れなん。
 日暮れ、途遠し。吾が生既に蹉跎たり。諸縁を放下すべき時なり。信をも守らじ。礼儀をも思はじ。この心をも得ざらん人は、物狂ひとも言へ、うつつなし。毀るとも苦しまじ。誉むとも聞き入れじ」(徒然草百十二段)

この段は白居易の詩の日本語訳である。その現代語解釈;
人の世の習わしとかしきたりとかは、人生に纏わりついて離れない。世間があれこれ煩いから仕方なく付き合っていると、あれも必要、これも欲しいと、体を痛めつけて、こころまでストレスに苛まれる。

そうやって、ひとつしかない人生は暮れてゆく。齢を重ねて人生の夕暮れとなったが、よくここまで生きてきたという感慨が湧いてこない。

私の人生は躓きの積み重ねであって、決断できる人生などとは全く無縁。決断する人をあさましいとは思っても、うらやましいとはついぞ思わなかった。

世間のしきたりのほとんどは、決断できるさもしい人間のあさましくも慇懃無礼な強制にすぎないから、世間との諸縁を虚空に投げ飛ばしたとしても、吾が人生に悔いは残らない。

世間の言う信用も礼儀も糞喰らえだ。残り少ない人生を、そんな無駄な付き合いに邪魔されたくない。えい! いまこそ放り投げるぞ。

そんな私をキチガイと罵る方が居ても気にしない。そんな人は他人が死ぬまで世間体に縛られ悶え死ぬることを善だと思い込んでいるのだから死神と同じだ。


(3) 終戦詔勅

“無条件降伏日”にして“国体護持記念日”
‥‥‥めでたさも中くらいなり俺らが夏

終戦詔勅”(玉音放送

原発爆発被曝や千兆円国債や3百兆円国家予算に象徴される『責任転嫁』の元祖のようで白々しいが、少々怒りを込めて意訳してみた。

『曩ニ米英二國ニ宣戰セル所以モ亦實ニ帝國ノ自存ト東亞ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他國ノ主權ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス』

……「米英に宣戦布告したのは東アジア諸国を欧米植民地の搾取から救わんがためであった」と都合の良い言い逃れをしているが、中国との戦争はその存在すら認めていない。

『戰局必スシモ好轉セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ慘害ノ及フ所眞ニ測ルヘカラサルニ至ル』

……米英戦4年、中国との戦争12年に及んだが、「7年前から中国戦線が膠着し、3年前からは敗戦に次ぐ敗戦で玉砕の連鎖」。その責任に頬かむりして、「国民の意識と努力が十分ではなかった」と言い、「米国が空襲と原爆で民間人を無差別殺戮しはじめた」と、米国も非難。

『而モ尚交戰ヲ繼續セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神靈ニ謝セムヤ是レ朕カ帝國政府ヲシテ共同宣言ニ應セシムルニ至レル所以ナリ』

……「国民が戦争継続を要求し、さらに継続するなら、日本民族は滅亡まで戦うだろうし、日本民族の力は人類文明をも破滅させかねない。そうなったら、自分は代々の天皇の御霊にどのように謝罪したらよいのか?」とアジアや国民への謝罪を露骨に拒否し、靖国で国民洗脳した犯罪を隠す。

『朕ハ帝國ト共ニ終始東亞ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ對シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝國臣民ニシテ戰陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内爲ニ裂ク且戰傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ』

……「東アジアの解放戦争に協力してくれた同盟諸国には遺憾の意を表する。日本国民の戦死者、公務殉職者、戦災被害者を悼み、遺族、戦傷者、家財職業喪失者の再起を祈念する」と言いながら莫大な数の中国やフィリピン国民が虐殺されたことには謝罪も無い。

『惟フニ今後帝國ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス』

……「最後まで戦い抜きたいと言うお前たち国民の本心を私はよく理解している。しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである」とまあ、戦争継続責任も国民に責任転嫁して逃げた。

『朕ハ茲ニ國體ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ亂リ爲ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム』

……「国体が護持されるなら自分と国民は共に過ごすことができる。だから、欧米に反抗したり、共産主義に国を乗っ取らせようとする輩を出現させないよう、お前たちも心せよ」。

『宜シク擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ』

……【国民への命令】「神州は不滅であると確信し、復興責任を覚悟し、総力を結集し、既に誓ってある国の姿(国体)の真髄を再び発揚できるよう、国民は私の意を体(挺)して行動せよ」。


(4) 無条件降伏とはポツダム宣言を全て受け入れること

ポツダム宣言の第八項…『「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルベク又日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州、四国 及吾等(連合国)ノ決定スル諸小島ニ局限セラルベシ』…1945年9月戦艦ミズーリ上で日本政府が無条件で受諾署名。

その意味:
概ね百年間に日本が得た外国領土は全て返還、
古来からの日本領と称する島々のうち、日本固有領は北海道、本州、四国、九州の比較的に大きい四島に極限する
その他の小島※をどの国に帰属させるかは連合国(米英蘭ソ中)が決定する。日本にその要求権は無い。

日本が領有権をもった島は、北海道・本州・四国・九州の4島だけであり、それに付属する小島※の主権は一旦剥奪され、連合国の中で領有を希望する国が現れないときに限って、日本に返還された。

※千島列島、利尻、奥尻佐渡壱岐竹島、伊豆列島、淡路島、小豆島などの瀬戸内海諸島、対馬五島列島種子島、屋久島、奄美諸島、沖縄、宮古島先島諸島尖閣島嶼小笠原諸島硫黄島、南中国海の西沙諸島南沙諸島・・・


(5) 平和憲法の制定で夢ふくらませた

憲法9条】
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

・・・戦争の放棄:
このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまった。こんどの戦争をしかけた國には、大きな責任がある。

こんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戦争はしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたない。

けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

もう一つは、よその國と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめた。また、戦争とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめた。

・・・この憲法9条解説文は誰が作ったかお分かりですか?

どこか左翼の機関紙ではありません。文部省が1947年8月に発行した新憲法の中学生向け教材なのです。しかし、自民党は文部省の赤狩りを行い、米国との安保条約に縋って、冷戦終結も無視して、今日の日中戦争危機にまできたのです。


(6) そして軍隊はまたもや作られた

軍隊(自衛隊)は作られた。自衛のための軍隊を憲法は禁止していないというこじつけで。このこじつけは9条第二項冒頭の接続句「前項の目的を達するため」を利用した。1項の「国際紛争を解決する手段」以外の軍隊の保持は禁止していないと強制付会した上にである。

憲法を国会に提出する前夜、何者かによって「前項の目的を達するため」が挿入されていたが、誰も気付かずに国会決議が行われ成立した。文部省が作成し中学生に使用された憲法読本でも気付いていなかったほど巧妙な新憲法草案の差し替えであった。誰がこれをなしたのかいまだ不明である。

そして、
岸信介は「前項の目的を達するため」を唯一の拠所にして安保改定を強行し、
中曽根は日本列島を米国防衛のための「浮沈空母」にすると公言し、
岸信介の孫安倍晋三は「自衛の為の核兵器保有憲法は禁止していないと」大学で講演した。

「ところで今年は安保継続を検討します。冷戦が終結して20年以上経過しました。テロ戦争と言われますが、それなら、遠く日本領土に常駐軍を配備するのは非効率でコストのかかるやり方と日本は考えています」と言えば良いのである。

『テロ戦争』のマヤカシが暴露されたら、今度は日本やフィリピンが突進する対中国紛争を米国政府が裏であおり、表では合同軍事演習を毎月のように繰り返す米軍。カネも尽きて日本や中国からの献金で生き延びている米国の存在を何と歴史家は表現するのだろうか。

※安倍や麻生らの改憲論
9条1項は維持し、2項を破棄するという有力案がある。
第1項は第一次世界大戦後に締結された多国間条約そのままである。侵略戦争戦争犯罪と規定し、侵略できるほどの軍備は不要であること、従って自衛のための軍備は否定していないと解釈する。

しかし、ヒットラーによって自国防衛のための隣国領土併合として、また日本によって「帝国防衛の生命線である満蒙の維持占領」として、防衛を理由とする侵略戦争が再び起こった。

「侵略軍」と名づけられた軍隊は無い。
国防軍」こそが侵略戦争を起すのだ。

日本は新憲法でその反省を行った結果、9条に2項を追加した。つまり、第1項は侵略戦争の放棄というどの国にもあるもの、第2項は国防軍も放棄するという精神であり、コスタリカなど極めて少数の国にある深い反省。軍部は他国を侵略し、またクーデターを起すからだ。

だから非武装について、文部省の教材は言う、
「このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまった。こんどの戦争をしかけた國には、大きな責任がある」

「およそ戦争をするためのものは、いっさいもたない」

「けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません」

最近の安倍晋三は、9条1項と2項をそのままに、3項「自衛隊は合憲」的加憲を言い出した;
これは、創価学会信者の選挙協力を維持しながら、憲法9条全体を破壊する前段として3項を加憲し、自衛隊の正当化を憲法で規定しようとしている。


(7) 日中国交回復共同声明でポツダム宣言八項遵守を誓約している

日中共同声明】(1972年9月29日田中角栄周恩来両首相が署名)

3項…「台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを日本国政府は十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」

竹島帰属について気になる文献(Wiki2010):

・元禄9年:江戸幕府徳川綱吉−老中柳沢吉保)が鬱陵島(当時の竹島)への渡航を禁止。鎖国令に抵触するが、海難による立ち入りは黙認すると

・明治10年3月29日太政官指令「日本海竹島外一島ヲ版圖外ト定ム」

尖閣竹島の帰属は文献を読むほどに日中・日韓の共有が、せいぜいいいところだと思われてくる。詰りあいや小競り合いを放置すると、政府は未必の故意責任を問われ高い代償を払わされる。ろくなことはない。

江戸幕府老中と明治政府太政官指令は「鬱陵島竹島と取り違えた」と有吉佐和子らが主張し、それで国内は勇躍した。琉球や島根の人たちにとって、それぞれの島は中国や台湾や朝鮮の漁民たちと共有する避難場所であった。海に生きる人たちにとって国境ほど迷惑なものはない。


(8) 自衛のための戦争の正体「三光作戦

三光作戦とは、日本軍が発令し、主に中国共産党八路軍の抗日根拠地に対して実行された作戦命令であり、《殺光》=殺し尽くす、《焼光》=焼き尽くす、《搶光》=奪い尽くすを根本とする。

陸軍作戦命令;

・敵性ありと認め得る住民中、十五歳以上六十歳迄の男子は《殺戮》せよ

・隠匿せる武器弾薬や糧秣などは《押収》か《焼却》せよ

・敵性と認め得る部落は《焼却破壊》せよ」「敵根拠地を燼滅掃蕩し、 敵をして将来生存するに能はざるに至らしめよ」

陸軍作戦命令は虐殺放火による燼滅掃蕩だけでなく、大量の毒ガス兵器をも使用し、抗日根部落の「無人区」化が図られた。華北の抗日根拠地とされた地域の人口は、 四千万人から二千五百万人に、一千五百万人も減少。

帝国陸軍兵站の根本は“現地調達主義”でした。特に中国戦線で。日本兵は戦闘と農家を襲うことが同じウエイトであったようです。その結果が“三光作戦”という名で正当化されました。“奪いつくせ、焼き尽くせ、殺しつくせ”という作戦命令です。

農家で食料を調達すると、帝国陸軍の所在が中国軍に通報される。だから、食料を奪った後に全員殺害する。隠れている者をあぶりだすために農家を焼く。これが帝国陸軍の根本であった。

兵は現地農村からの食糧調達を命じられたが、将校たちは大日本帝国から補給される食料でかなりの贅沢をしていた。兵に食料は無かったが、将校たちは補給食料で贅沢していた。兵は山中に餓死し、将校は生き残って、高度成長期に企業役員に出世したものが多い。

帝国軍人、特に陸軍士官学校卒業生は官僚以上に官僚的であった。帝国陸軍将校は前線に出ず、安全な後方で作戦命令を出している。食事も贅沢三昧。出世競争に明け暮れていた。自分の作戦が成功すればあとはどうなってもいい、という具合である。

帝国陸軍の将校たちは“官僚”である。作戦を認めさせるためにはでっち上げ事件を数多く起こした。一度決めた作戦は、どんなに愚劣であっても、絶対に変更しなかった。その官僚体質が中国侵略に突き進ませ、あげく泥沼に嵌まり込んだ。

陸軍将校は、利用価値の無いダムや空港等を造って、自然と農業を破壊し、国民に借金の山を押し付けても平気である戦後官僚と全く同じ。だから、“国体の護持”とは“天皇制”の維持ではなく、天皇制を利用した“官僚主権”の維持を意味している。

その日本を不幸にする悪の権化である官僚主権が崩壊したと思ったが、野田政権以後の官僚の陰謀、策術は昭和初期の陸軍を彷彿とさせる。菅以降の内閣は復活した官僚主権の傀儡である。

戦争犯罪者である国体(天皇を中心とする官僚独裁)が命永らえた原因は朝鮮戦争と東西冷戦の勃発にある。これによって、戦争犯罪裁判が突如閉廷となり、賠償金も実質1兆円という雀の涙で済み、日本が反共の砦として再建され、アジア各国の繁栄に注力さえすれば良かったからである。

この軽すぎる賠償金と氷山の一角しか起訴されなかった戦争犯罪裁判が日本人から反省心を抜き去り、『未来志向』などと加害者が絶対に言ってはならないことを当然視し、挙句の果てに歴史の事実を貶め、『自虐史観』だと多くの国民が扇動される結果を招いた。


(9) 安倍晋三の「貧国強兵」

昔、富国強兵で財を抱き込んだのは1%。今も1%が非正規雇用社会保障積立金を摘み食いし、解雇の自由を謳歌しながら消費税の還付に潤い、国外の空洞化先で税制優遇を受ける。そんな1%がネットウヨレベルの知能しかない世襲人間を首相に据えている。

最早したい放題の様相で隠し切れない彼らの悪性。欲望を押えれば富国が出来ない。優しさは従業員奴隷化に邪魔。これがサッチャーリズムとレーガノミックスの根底。しかし、地球全体を暗黒化してから彼等は後悔していた。レーガンは懺悔し、サッチャーは罪悪感の重圧につぶされた。

憲法精神の欠片も感じられない国になってしまいました。
そうです、まさしく『国体は護持』されていたのです。
それが安倍晋三経団連に象徴的です。



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞(補足) ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

堀田善衛「上海にて」1959年 ちくま学芸文庫

国民党の実態も酷いものであったが、米国も劣らずエゴ丸出しで偽善者ぶっていた。国民党支配下の上海1945〜49、「米国は過剰生産で捨てる製品を洪水のように救援物資として運び込んで、上海の土着企業をことごとく倒産させた。それを中国人は“救済され過ぎて昇天した”と」

一方国民党、「戦後の国民党内では封建的地主勢力よりも、買弁的、官僚資質要素の方が優越していて、解放後の上海の労働者は悪夢のような地獄を見た」

これでは、蒋介石がいくら清廉であるとしても、国民党が支持されるはずも無かった。国民党はサイゴンから追い出された米国のように、上海から海に追い落とされて台湾に逃げるほかなかった。自業自得である。(しかし周恩来は、国民党は敵であるが、蒋介石には一定の尊敬の念があった)

そのとき日本は……上海で聞いた8.15天皇放送
天皇はなんと挨拶したか。負けたとも降伏したとも言わぬ。
『遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス』、という、嫌味な二重否定、
それっきりであった」

「その薄情さ加減、エゴイズム。放送が終わると、私は何という奴だ、何という挨拶だ、お前の言うことはそれっきりか、それで事が済むと思っているのか、という、怒りとも悲しみともなんともつかぬものに身がふるえた」

「弁解とか、戦争の正当化とか、通り一遍の詫び言などというのではなくて、正確な一言」を言わないから、戦争は永久に清算されず、人間同士の交わりも皮相なものが続くだろう。双方にとって非常な不幸である。(それが、今また、精神的不幸の度合いを増している)

「あれから14年。あの放送を聞いて怒りだしたという人には、会ったことがなかった」

※日本人は「社会主義的安定」を捨てて、「資本主義的不安定の面白さ」を選択させられたかに見える。得たものは、エコノミックアニマル化して得た巨額の在外資産。失ったものは、精神の荒廃。

(参考)終戦詔勅の口語訳
http://homepage1.nifty.com/tukahara/manshu/syusensyousyo.htm

『私は、深く世界の大勢と日本国の現状とを振返り、非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、ここに忠実かつ善良なあなたがた国民に申し伝える。

私は、日本国政府から米、英、中、ソの四国に対して、それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告するよう下命した。
そもそも日本国民の平穏無事を図って世界繁栄の喜びを共有することは、代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。先に米英二国に対して宣戦した理由も、本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。

ところが交戦はもう四年を経て、我が陸海将兵の勇敢な戦いも、我が多くの公職者の奮励努力も、我が一億国民の無私の尽力も、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転していないし、世界の大勢もまた我国に有利をもたらしていない。それどころか、敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して、しきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨澹たる被害がどこまで及ぶのか全く予測できないまでに至った。

なのにまだ戦争を継続するならば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも破滅しかねないであろう。このようなことでは、私は一体どうやって多くの愛すべき国民を守り、代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。これこそが、私が日本国政府に対し共同宣言を受諾(無条件降伏)するよう下命するに至った理由なのである。

私は、日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対しては遺憾の意を表せざるを得ない。日本国民であって前線で戦死した者、公務にて殉職した者、戦災に倒れた者、さらにはその遺族の気持ちに想いを寄せると、我が身を引き裂かれる思いである。また戦傷を負ったり、災禍を被って家財職業を失った人々の再起については、私が深く心を痛めているところである。

考えれば、今後日本国の受けるべき苦難はきっと並大抵のことではなかろう。あなたがた国民の本心も私はよく理解している。しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである。

私は、ここに国としての形を維持し得れば、善良なあなたがた国民の真心を拠所として、常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。もしだれかが感情の高ぶりからむやみやたらに事件を起したり、あるいは仲間を陥れたりして互いに時勢の成り行きを混乱させ、そのために進むべき正しい道を誤って世界の国々から信頼を失うようなことは、私が最も強く警戒するところである。

ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、誇るべき自国の不滅を確信し、責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れずその心を堅持し、誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。

あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。』
1945年8月15日 昭和天皇裕仁

………………【石垣りん詩集】………………

私はこのごろ不安な心で 滅びの仕度について、考える
貧しければ親族にも甘えかねた さみしい心が解けてゆく

私もくたぶれた時間を食べて 自分の糧にする
貧乏のネウチ 溜息のネウチ 野心を持たない人間のネウチが
どうして高値を呼ばないのか

そこぬけに善意の御方とうかがえば 善とは何でありましょう
あなたはどなたでいらっしゃいますか

精神の恥部はまるだしで 顔に化粧するご愛嬌
このへん、みんなカッパだから まあいいや

一円玉は 千円ほど人に苦労をかけず 一万円ほど罪深くもなく
はだかで健康な女達と一緒に お風呂などにはいっている

新年 と言ってみたところで それは昨日の今日なのだ
戦争の記憶が遠ざかるとき、戦争がまた 私たちに近づく
そうでなければ良い

苦労のつるに 苦労の実がなっただけ
 (だけどそんなこと 人にはいえない)
魚や 鶏や 獣は あんなにおいしいおいしい死にかたをする


……………………茨木のり子さんの詩……………………

【鄙ぶりの唄】
何故国歌など ものものしくうたう必要がありましょう
おおかたは侵略の血でよごれ 腹黒の過去を隠しもちながら
口を拭って起立して 直立不動でうたわなければならないか
聞かなければならないか 私は立たない 坐っています

疎開児童も】
佳きものへの復元力がないならば それは精神文化とも呼べず
もし 在るのなら 今どのあたりで寝ぼうけているのだろう

【倚りかからず】
もはや できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい

自分の耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 
倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ

【あの女(ひと)の棲む国】
ある年の晩秋
我が家を訪ねてくれたときは
荒れた庭の風情がいいと
ガラス戸越しに眺めながらひっそりと呟いた
落葉かさこそ掃きもせず……

日本語と韓国語ちゃんぽんで
過ぎこしかたをさまざまに語り
こちらのうしろめたさを救うかのように
あなたとはいい友達になれると言ってくれる…… 

【笑う能力】
「先生お元気ですか 我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました」

「ウエーターがうやうやしくデザートの説明」
「洋梨のババロワでございます」
「なに用無しのババア?」


………………小説「動物農場」(オーウェル)………………

民主革命が成功し、独裁領主(自民と利権官僚)が追い出された。ところが、革命に貢献しなかった連中が汚い手を使って、革命に命捧げた優しい動物を粛清して、人間支配時代よりも腐った独裁政権を作った……オーウェルスターリン批判。だが、今の日本も、

独裁野田政権は不安定であった。あまりの独裁ぶりにおとなしい動物たちが反感を抱き始めたからだ。そこで独裁政権は追放した農場主(自民と利権官僚)を呼び戻して、革命に命をささげた貢献者小沢氏を逮捕せんとし、農場主に食肉として売り飛ばそうとした。

その後、強欲人間及び利権官僚と結託した野田独裁政権は、密告を奨励し、従わないもの達を分断し孤立させ、全ての挙動を逐一監視する社会システムを作って(小説「1984」オーウェル)……そしてどうなったか?…八尾呂図の神も、日本列島権力者の達のすざましい腐敗にに怒り原発を大爆発させ、

主役は、食肉用家畜豚……豚の名誉のために一言……豚は神経質なまでに潔癖症で清潔好きです。権力の野に放たれた強欲豚とは違います。腐臭にまみれた危険な原発を再稼働させるはずはありません。

ほんとの豚なら、利権維持だけの為に江戸時代の平均を遥かに上回る大増税を強行するはずはありません。国民支持が6%に激減したら、石原慎太郎に国民目暗ましをさせ、中台韓を激怒させた。野田は豚の風体をした、死神なのでしょう。


…………【言葉と戦車を見据えて(加藤周一)】…………

それ自体としても、他から見ても、とにかく堕落し、退廃し、機能を喪失し、殆ど思想界などと云うものは存在せざるに至った。

思想が現実を改造するどころか、解釈する能力さへも失ってゆく崩壊の過程を彩る奇怪にも浅薄な衣装‥‥日本主義は消極的には現実感覚の欠如であり、積極的には帝国主義政策の伴奏である。

現実感覚を喪失した政治家が空想的戦争を始めた如く、現実感覚を喪失した絶対弁証法は空想的論理を手当たり次第に展開する。「国家の哲学の急務」はその最も美しい花束であろう。

一時代、一社会、一階級からその中にある精神が孤立することは不可能である。経済の下部構造は無論観念の上部構造の全ては決定しないだろうが、少なくとも部分的には必ず制約する。荷風さへも、反時代的であることに依って、超時代的とはなり得なかった。

即ち未来の社会に積極的に参加する他はない。そしてそれは革命的であることに依り、ただ行為を通じてのみ可能である。観念的立場を放棄し、行為のために思索することに依ってのみ、人間精神は時代を超えるであろう。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥オーウェル評論集‥‥‥‥‥‥‥‥‥

【どんな不誠実な行為でもやってのける自己欺瞞を含む権力願望】
似非ナショナリストは忠誠心なしには生きてゆけない。その忠誠心は、その対象を簡単に変えることがある。対象は外国であっても差し支えがない。いや、インテリの場合は外国に変えてしまうことが多い。

何処に忠誠心を置くかを決め、次に自分の立場の根拠となる説明を探しにかかる。しかし、その根拠は強く見せたいとかの願望に基づいているから、星占師と同じである。それで、思想傾向が自分の気に入らない人に対して、くだらない人格の持ち主であると決め付けてしまう。

味方の不誠実な行為を非難しないだけでなく、耳にも入らないという、すばらしい特技を持っている。そして、都合の悪い過去は改変できるものだと信じている。要は、自分の属する組織が他の組織を圧倒しているという気持ちを味わいたいだけである。)


………………【れくいえむ】寺山修司………………

「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」(祖国喪失 寺山修司