2011-02-05
大画面で見たい! Google アートプロジェクト
美術 | |
グーグルが2月2日に開始した「アートプロジェクト」は、自宅にいながら、世界の名画を超高解像度で鑑賞できる、感動的!なサービス。
参考:「Google Japan Blog: Google アートプロジェクトで、世界の美術館を探検しよう」
グーグルは、世界17の有名美術館の協力を得て、美術館の室内をストリートビュー*1の機材で撮影をしており、ユーザーは美術館内をバーチャルで散策したり、1000を超える名画を鑑賞したりできる。
一応、簡単に紹介しておく。
上のトップの画面から美術館を選択し、「View Artwork(作品を見る)」か「Explore the Museum(美術館を散策する)」を選ぶ。
例えばMoMA, The Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館)を選択して作品を見ると、ゴッホの「星月夜」が鑑賞できる。
拡大していくと、細かい画家の筆のタッチはもちろん、絵の具の盛り上がりやひび割れ、塗り残されたキャンバスまで克明に見ることができる。
さらに右のメニューでViewing Notesをクリックすると、作品の解説があるし、Artist Informationをクリックすると、グーグルマップで出身地と死去した場所が表示され、あとはゴッホのほかの作品に飛ぶこともできる。ゴッホ以外にも、ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」や、レンブラント作「夜警」などの名画がある。
これは凄い!
最近、名画に隠された細かい文字や物体を読み取り、新たな解釈を与えるというニュースをたまに見る。
参考:
「明らかになったジョットー・コード:ルネサンスのセレブたち」
こうした細かな文字も、このような超高精度の画像なら見ることができそう(ただし残念ながら、「モナリザ」は今回のサービスには入っていない)。
今回グーグルに協力した美術館は、次の17ヶ所。
メトロポリタン美術館−米国
ニューヨーク近代美術館−米国
フリーア美術館−米国
フリックコレクション−米国
アルテ ナショナルギャラリー(旧国立美術館)−ドイツ
絵画館−ドイツ
カンパ美術館−チェコ
ソフィア王妃美術館(ソフィア王妃芸術センター内)−スペイン
ティッセン=ボルネミッサ美術館−スペイン
ナショナルギャラリー −英国
テート・ブリテン−英国
ヴェルサイユ宮殿−フランス
アムステルダム国立美術館−オランダ
ゴッホ美術館−オランダ
エルミタージュ美術館−ロシア
国立トレチャコフ美術館−ロシア
ウフィッツィ美術館−イタリア
この中に、日本の美術館が入っていないのが残念。せめて東京国立博物館に、実施してほしい・・・でも幸いなことに日本の作品は、葛飾北斎「雷神」と伊藤若冲「鶴図」を鑑賞できる。
唯一の欠点は、解像度が高すぎて、私の古いパソコンでは読み込むのに時間がかかること。
こんなサイトなら、PCの画面ではなく、40インチのTVで見たい!
そういえば昨年は、テレビにインターネット機能を搭載した「スマートTV」が話題となった。そのひとつが「Google TV」。
「Google TV」に関しては、現状アメリカの4大テレビネットワークがコンテンツを遮断したことや、画面で表示される文字が小さすぎる、リモコンが複雑すぎるといった批判や、そもそもTVを見ながら検索するニーズがどれだけあるのかといった見方もあって、あまり評判が良くないようだ。
「アートプロジェクト」を大画面TVで見たいという私のニーズが一般的であるとは思わないけれど、こうした大画面に適していて、かつ様々な情報にアクセスできることを便利に思えるコンテンツがもっと出てくれば、TVとネットが融合した「スマートTV」も、需要が出てくるのではないだろうか。
そもそもユーザーの立場では、コンテンツ配信と放送をわざわざ分ける必要はない。少なくとも私にとって、テレビ放送は、ネット上の無数のコンテンツと並列だ。世界で見てもBBCはネット配信を開始しており、ネットで検索して好きなときに番組を見られるオンデマンド配信は、ユーザーにとっては利便性が高い。
しかし残念ながら「日本では、こうしたスマートTVは生まれない」とこの分野に詳しく、NHKでの勤務経験もある経済学者の池田信夫さんは言う。
参考:「ASCII.jp: スマートTVは日本では生まれない」
ユーザーから預かったソニーの「ロケーションフリー」を用いて、インターネット経由でテレビ番組を配信する「まねきTV」のサービスを違法だとする最高裁の判決が出たため、日本ではスマートTVのサービスをテレビ局以外の企業がやることは不可能になったという事だ。日本の司法は既得権を保護することに熱心だ、とほとほと呆れてしまう。
*1:Googleがインターネットを通じて提供しているWebサービス。360度のパノラマ写真で表示されるため、ユーザーは実際に道を歩いているかのように周りの景色を見渡せる。







来館者の多い美術館から対象になるかといえば、所蔵作品が莫大な量であったり、作品をきちんと再現するのが難しい環境だったりするのかもしれませんね。
電子書籍のように物議をかもすでしょうが、印刷よりも知りたい部分がきちんと見れるありがたいツールであることは間違いないと思います。
こんにちは、逍花です!
私はかねてより、美術館目録の電子書籍化を望んでいましたが、 それ以上にスケールの大きなプロジェクトが出てきて驚くと同時に感激しました。
絵を描く人には、学ぶことの多いサービスかもしれないですね。
それでも、どんなに拡大しても本物を見たときの感動には及ばないので、美術館へ行くニーズが減るとは思えません。このへんは、いろいろな考え方がありそうですが、ルーブルやオルセーでも実施してほしいです。