IPOを目指さないスモールビジネス起業家が知っておいたほうがいいこと10個

プロの話は参考になるなぁと思い、ぱくりつつ「スモールビジネス版」を考えてみた。

実際に証券会社や監査法人なんかが新規のIPO候補の会社を多く取り始めたとの話も聞いてます。そこでここから上場を目指そうとするベンチャーの人たちが知っておくと便利なノウハウを紹介。
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1.経費にできるからって喜ばない

経費で落とせるなんて思っちゃいけない。それは儲かってから考えること。一生赤字だったら、どうせ税金はかからないので、経費で落とすメリットはナッシングぅ。

2.とにかくお金を使わない

多少儲かり始めても、とにかくお金を使わない。お金を使うのは、なるべく早期に収益になって帰ってくるようなことにだけ使うという投資感覚を持つ。ベンチャーキャピタルから大金の出資を受けるようなことはしないので、コツコツと内部留保をためないと拡大できないし、苦しい経営から抜け出せない。

3.起業に興味を持った人を副業やバイトで巻き込め

人を増やすのはリスクが大きい。たった一人でも生産性が低い社員が入ったら、スタートアップは失敗しかねない。一番いいのは、安い給与でも夢を持って働いてくれそうな起業志望家を、まずは副業パートタイムから誘ったり、学生バイトや主婦バイトを集めるのがいいだろう。事業が軌道にのったときに優秀なヤツがいれば社員として引っ張るし、事業が軌道に乗らなければ、いったん解雇して体制を立て直すこともできる。

4.キャッシュフロー/運転資金に気をつけろ

黒字倒産なんて言葉もあるが、起業当初は信用力がないので、モノを買う立場の場合には現金払いになることが多い。そんな中で工期が長かったり、回収サイトが長いと、商売をすればするほど現金が減るという事態になる。

ソフトウェア受託開発とかの場合だと、開発要員の給与は現金払いだし、検収が不確実という危険もある。身の丈に合わない大きな案件は、あえて下請けになる形を取ってでも分割検収となるスキームを組んだりししないと、あっという間に給与遅配になってしまう危険がある。

中小企業に取っての最重要リソースである「経営者」を金策に集中させてしまっては、成功はのぞめない。キャッシュフローや運転資金には十分気をつけよう。

5.取れる助成金は確実に取る

中小企業基盤人材確保助成金を使えば1人採用ごとに140万円助成金がもらえます。

本末転倒にならない範囲で、助成金は確実に取る。事業が軌道にのる前の時間に余裕があるタイミングや、起業前に良く調べておく。

6、公的なインキュベート施設に入居して使う

8、公的なインキュベート施設は使わなくても入居する

行政が主導するインキュベート施設は入居者向けに融資などの優遇措置を行っていたりします。

そういう制度を設けているインキュベート施設があればとりあえず使わなくても入居しておくと後々効いてきます。
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使わないなんてモッタイナイw。使おう。

7.チープだけど生産性が高まる仕組みを考えよう

立って会議するとか、段ボール箱で進行管理をするとか。まあ、そんな感じのことを、事業が軌道にのる前の時期に、お金じゃなくて余った時間をかけて生産性を高める「仕組み」を作っておく。請求処理や経理のルーチンも、無駄なくスムーズにできるよう決めておく。

8.お金を借りて返す

お金が足りていても足りていなくても新創業融資制度などを利用して融資をできるだけ早くに受けておきます。

資金調達する経験を一度積んでおくことは非常に価値があるだけでなく、一度融資を受けて完済の実績があるとその後の融資が非常に審査が楽になります。

融資→返済の実績は、銀行の信用力が格段に上がる(普通の会社あつかいしてくれる)との話しあり。これは多少の資金力があって、ちょっとした手間さえ惜しまなければ確実に実現できるので、絶対にやるべきノウハウだと思う。

9.事業が軌道に乗り始めたらスイッチを切替えろ

事業が軌道に乗り始めたら、機会費用を考えよう。小さなコスト削減で、大きな商売チャンスを逃しているようだと意味がない。比較的小さな金額で委託できること、ちょっとしたコストで時間が節約できるようなものには、どんどんお金を買おう。

ランチミーティングとか、24インチ×2のデュアルモニタとか、小型軽量NotePCなどなど。いいなぁ。

10.社長を活用しよう

社長という、スモールビジネスが唯一潤沢に持っているリソースを活用しよう。

小なりとはいえ会社の代表となれば、昔からの知り合いじゃない限りは身構えてくれるし、上手く使えば有効な武器になる。

大きな会社の社長は、とてもとても忙しい。小さな会社の社長も忙しいけど、部下ができて仕事を任せることができれば、大会社の社長に比べると格段に多くの時間を持てる。あらゆる営業シチュエーション、社外交流、広報で有効に活用しよう。


以上。いかがだろう。
IPOを目指さない起業の1つの王道は、やっぱり「はてな」だね。


参考記事:http://d.hatena.ne.jp/T-norf/20080629/choice4:Titlehttp://d.hatena.ne.jp/T-norf/20080629/choice4:Bookmark