2) 上記を集めているブログ。中の人は、まだ起業家ではない。→参考情報
2009-01-03
明日は今日よりよくなるストックビジネス経営
楠 正憲氏のブログエントリーをきっかけに「希望格差」的な話とか、いや個人レベルであっても「明日は今日よりよくなる」を信じたい、子供には信じて欲しい、いやいや良くする/できるんだというような一連の話題を読んだ。
(将来なんて考えるだけ無駄だから考えるのは止めようという斜め上の意見もあり)
- no title
- 明日は今日よりよくなると信じれば - 雑種路線でいこう
- 良くなるじゃなくて、明日を今日より良くする、良くできる..じゃないかな? - くるえるはてなくしょん
- 「明日は今日よりよくなる」ではなく「今日必要なことをする」 - Hyper Great Creator やすを
一番上の干場弓子氏の元エントリーに出てくる勝間和代氏が、羽生善治棋聖と対談する記事が今日の産経にあったのだけど、確かに勝間氏は開口一番、下記のように述べている。
いろいろな統計データから顕著に表れているのが、今の若年層の4人に3人までが「努力が報われる」と思っていないことです。さらに、自分の親世代より状況が悪くなると思っているんです。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090103/trd0901030820002-n1.htm
「動学的マクロ経済学」的に考えても、ここらへんに日本の不景気の根本原因があり、景気の悪循環を打破する重要ポイントがあるような気がする。でも、ここは政治や経済のブログじゃなくて、起業について考えるブログ*1なので、斜め下ぐらいに移動して「明日は今日よりよくなる経営」について説明したいと思う。
「明日は今日よりよくなるストックビジネス経営」については、経営に携わっている人の多くはピンとくると思う。
ストックビジネスは、1つはフロー(お金の流れ)の対義語であるストック(蓄積された資本)を活用したビジネスという意味があると思う。この場合、主には不動産賃貸業などを指す用語になる。ただ、世間的には違う意味も持っていて、一度契約を取ってしまえば、継続的に固定収入が得られるようなビジネスの総称となっている。
たとえば、このブログで利用させて頂いている「はてなダイアリー」。私は特に必要性を感じないままに有料オプションを使わずに来てしまったのだけど、月額180ポイント(1ポイント=1円相当)の有料サービスを申し込んでいるユーザも大勢いる。仮に1万人だとすれば、有料オプションから派生するのは毎月180万円の収入になるが、一旦申込んだユーザはそう簡単には止めないので、はてなとしては、無理にプロモーションをして拡大施策を取らなくても、この金額が固定収入となる。
経営的には、このようなストックビジネスは喉から手が出るほど欲しくて、それには理由が3つある。
1つは単純に、収益が計算できること。物販をするようなビジネスだと、多く売れた月は大きな収入がある一方で、流行が下火になったら売れ行きが半減することもある。ソフトウェア開発の受託でも同じで、受注が途絶えると大赤字になるケースがある。売上は1つ1つの販売ベースで変動する一方で、経費面では人件費や家賃など固定的に発生する比率が高いため、稼動ロスが出やすかったり、そもそも間違った計画によって人員増強をしてしまうというケースがある。一方で、ストックビジネスだと、固定収入が計算できるというのが大きい。
2つ目は、半自動的に売上が立つこと。商売をする上で新規開拓をする営業コストは大きいが、ストックビジネスではイニシャルの売上が立つ時点では苦労するものの、それ以降はあまりマンパワーをかけなくても収入が継続する。このメリットは、営業コストをかけるタイミングを、ある程度は自由にできるという点もある。
あと余談的になるが分割払い的な錯誤もあり、注文金額としては小さなインパクトでありながら、長期的には大きな収益となるという面がある。例えば、さきほどの「はてなダイアリー」の有料オプションを例に取ると、1ユーザが平均5年使ってくれるのであれば月180円でも10,000円の契約が取れたのと同じことになる。この効果は、法人販売の場合は、相手も「固定費の経費」は嫌うので通じないことは多いが、半自動的に売上が立つことのメリットは大きい。
3つ目は、コツコツと契約を取っていけば、じわじわと収益が増え、ある契約数を確保できた時点で黒字になり、それが実現できれば経営基盤が極めて安定するということだ。そう、これが「明日は今日よりよくなる経営」。契約を積み上げれば、だんだんと明日は今日よりよくなり、その効果が長期にわたって継続する。
戦争も経済も経営も同じで、撤退戦というのはとても難しく、資源の有効活用がしづらく非効率になる。だから「明日は今日よりよくなる経営」が実現できるというのは、すごく重要なポイントになる。
なお、具体的には、人材派遣業(長期)やレンタルサーバ業、ASP(SaaS)事業なんかが典型的なストックビジネスになるだろう。また、ウェブサービスはトラフィックが安定して集まるようであれば、広告収入であってもストックビジネスだし、物販でも消耗品が継続的に売れるような商品体系であれば、ストックビジネス的になってくる。
起業の1つの成功パターンとしては、何かこういうストックビジネス的な柱を確立して、ある程度の人数分の食い扶持を稼げるようになることを狙う作戦があると思う。個人的にも、もし起業するのであっても、今の職場であっても、ストックビジネス路線を狙いたいのだけど、言うは安し、行うは難し...。
P.S.
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今年は更新頻度は落ちると思いますが、アテンション重視路線から変更して、Disは50%減、起業関連の比率は50%増しで行きたいと思います。それでは、また。
*1:ここは政治や経済のブログじゃなくて、起業について考えるブログって、何を今更...。いやいや新年1回目ぐらいは...。
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