フリーライター『日日maika’i』

フリーライター杉山 忠義が書くブログです。

ライターとジャーナリストの違い

この2つの差って何だと思いますか? 一般的にジャーナリストというのは、ある特定の分野に関しての知識人ではあるものの、その道の第一線から退いたり、あるいは、その道の第一人者となれなかった人が名乗る肩書きだと私は認識しています。


ですので、ある分野において同じようにその分野に精通していても、一方の人がアカデミックな場所で研究を行っていれば○○研究所所長のような肩書きがつき、そのような機関に属していない人は、○○ジャーナリストとなるわけです。


そして、さらにライターとこのジャーナリストの違いってなんでしょう?


私はこう思っています。ライターというのは文章を書くスペシャリストであり、要求された文章を書くことを第一目的としており、自分の意見(ジャーナリズム)を言うのは二の次だということです。


ただ、コラムやレポート。また、最近では企業のサービスを紹介する文章の中にも、その文章を書く際に取材に行ったライター(記者)の主観を書く場合が多く、その場合はジャーナリズムが随分入ったライティングだということです。


もっとわかりやすく言えば、ある知識人が本を出すとします。ただ、その人物は文章力はあまり得意ではなく、文章のプロであるライターに、その本の校正をお願いしたとしましょう。このケースの場合、ジャーナリズム的な要素は皆無であるということになるわけです。


でも、実際に仕事をしているとこの「ジャーナリズム」的な文章を書く際にはとても注意が必要です。というのは、まず、自分のシークレット(名前)が掲載される場合には、その文章の内容に責任を取る必要があります。


また、それとは逆に載らない場合には、誰が書いているかがわからない文章なので、それ程私感的な文章を書いても読み手が混乱するわけで。


さらに、このような事実関係を全くわからないのか、それとも気にしていない編集(主にWeb系に多いと思います)の方のもとで仕事をすると。〈「私は〜」って書きたいけどシークレット出ないしな……う〜ん、難しい〉という事態が生じます。


ですので、この文章は私感を入れる文書なのか、それとも一般論を入れる文章なのか。あるいはただ、著者の意見を述べる文章なのか――その辺りの判断が、書く媒体によって必要だということであり、後から肩書きというのは、ついてくるのでしょう。


ということで、ライター(記者)だった人がジャーナリストになるというケースが多いのは、納得できますよね。


追記
ライターと記者の違いですが、私は個人で活動している人を「ライター」。組織に所属している人を「記者」という風にわけて考えており、その仕事内容は同じだと思っています。




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