2018/7のライブ観賞 5本+フジロック

7/6
名前を見る機会の多かったエレファントノイズカシマシが最初。エレクトリックとアナログなノイズを中和しつつプリミティブなビートを入れ込んできて単純なノイズとは違っててノイジーなロックを好む辺りが引かれそうな音
次のGAIAMAMOOは和的が音とビジュアルの両方にあって映像も含めてかなりの情報量を持ってて、こっちも従来のノイズとは違ってシリアスで押し切らないアグレッシヴなエンターテインメント
シンバルやタンバリンを手にしたり床に置いて擦ったり叩いたりする灰野敬二に対峙する白石民夫のアルトは阿部薫に続きがあったらこうなってた?と思わせる。冒頭に珍しく灰野の朗読があったりかなり隙間のある今夜の演奏を単純に凄かったと言って終わりにする気にはなれない
客入れ時やセット間もDJした姫乃たまは前にUGXで聴いたDJより縛りを少なくしたスタイルだったけど今夜が急遽シッティングになってしまったせいで座った客がDJを聴いているというちょっとした違和感も多分彼女にはいい経験、だと思う

7/7
今夜はパーティーみたいなもんなのでジプシーズのみの演奏は少なかったけど山口洋がOld Guitarを花田と歌ったし、何より鮎川誠の存在感がカッコよくて、Lemon TeaとYou May Dreamを歌う姿にシーナさんの事を思ったりしてグッときたけどアンコールの揃い踏みで「脳天を叩き割れ」って歌ったのヤバかった

7/13
MMWのドラム担当ビリー・マーティンのセッション3daysの初日に足向け。 最初のビリー・マーティンのドラム独奏セットは小物も使ったパーカッションのアプローチ多めながら結局ドラムを叩くというサービス含み
休憩後に総勢5人での即興演奏。変化はありつつも基本的にはグルーヴの音楽。もうちょい厳しい展開もあるかと思ってたけどまあこういうのわかりやすいし、八木美知依がああいうポップでグルーヴィーな演奏でも難なくしつつちょっとキツめの音入れてきたのは流石

7/14
エルビン・ジョーンズの、バンドであるはずのEJTB3はそういう残り香有りつつロックがニヤうようなかましまくりでそれぞれの楽器がハードに歌う

7/15
ピットインで昼飲みしつつdoubtmusic主催のライブを鑑賞。 昨年聴き倒した沼田順と中村としまるの『The First Album』にはユーモアも感じてたけど今日のこの組み合わせは凶暴に音が動きまくって日曜の昼下がりというほのぼのした時間をぶち壊し
弓でギターを擦り続ける美音から大きく音を鳴らすことでノイズと化した今井和雄。エフェクターとは違ったアプローチでギターを鳴らし続けるのはあそこまでやってもまだギターの限界に達していないとでも言ってる様な演奏
今井和雄沼田順中村としまる揃い踏み。猛烈な勢いの音を掻い潜って今井のギターが聴こえてくるのは今井和雄トリオを思い出すんだけど悪意みたいなのは今日のトリオの方が強い気がする

7/27
フジロック初日はマーク・リボーのセラミックドッグは音楽とバンドの柔軟性とやっぱリボーのギターにヘラヘラしてヘブンだったけど、一番印象的だったのはルート17でチャボがディランの「ハリケーン」に自分の歌詞をのっけたヤツでクソったれの差別主義者どもに対して言葉ぶつけててあれがマジのロック
7/28
フジロック2日目はJoy~popsを見に行こうとグリーン横切ってヘブンに向かうとこで始まったジョニー・マーをチラ見のつもりがガン見してセットが終わって慌ててヘブン行ったら2曲しか聴けなかったけどBack to Backって後向き叫んだのでOK
苗食ちょろっと見た後にホワイトでフィッシュボーン。大好きなバンドだけどこれがやっと2回目であのスカを巻込んだミクスチャーが野外にハマり過ぎでヘラヘラしてたら雨が降ってきたけど逆にヒートアップしてちょっと前方に走っていったのは少し酔ってたのはカンケーない
7/29
フジロック3日目は疲れが溜まってたのでアンフェアでヘラヘラしようと移動してたらホワイトでベンジー。3曲ぐらいしか聴けてないけどスカンクもやったしあの端正にかき鳴らされるギターはロックに限定しなくても見当たりにくい
その後はアンフェアでヘラヘラして苗食でもと思ったけど待ちが長そうだったので近くのクラブスカスカでヘラヘラしてたら苗食終わっててまあそれはそれでよかった