たけしの華麗なる消費生活 RSSフィード

2009-09-19

[]09_33, 34_不毛地帯 (山崎 豊子) 23:33 09_33, 34_不毛地帯 (山崎 豊子)を含むブックマーク

第二次世界大戦の後、シベリア抑留から帰還したのちに、総合商社で辣腕を振るった男の人生。まだ二巻の途中を読んでいるところだが、国家的、世界的なスケールの大きさと、表も裏もすべて出し切ったリアルな展開をみせる企業間の戦略と実行を通じた戦いは読み応えがある。

主人公と所属する総合商社のモチーフが、瀬島 龍三と伊藤忠商事だ。若くして日本軍大本営参謀を務めたのちに、11年のシベリア抑留から戻り、伊藤忠商事に47歳で入社。その後、数年で業務部長、取締役と昇進をつづけ、最終的には、会長になっている。瀬島機関といわれる参謀部隊を率い、繊維が主体であった伊藤忠商事総合商社に変化させたとされている。また、中曽根首相時代には、政権のブレーンとしても活躍していたようだ。この本を読んでいると、軍隊のような諜報員並みの情報収集力、国家も動かす政治家のような交渉力など、総合商社の競争の厳しさや泥臭さが読み取れる。現在、日経朝刊の「私の履歴書」で書かれている三菱商事の槙原稔の華やかな内容とは大違いだ。小説と自伝の違い、時代も20年異なるので当たり前なわけだが。

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

さて、フジテレビで、唐沢寿明主演でドラマ化するという。一巻を読み始めた時、唐沢寿明!?違うだろ、真田広之佐藤浩市ではないのか、と思ったものだが。常務となり、参謀的な考動で毅然と組織を動かしていく様を読んでいくと唐沢寿明でもありかもしれないと思いだしてきた。全部で3,000頁は超えていると思われ、前半500頁程度がシベリアの抑留時代でありかなりブルーな話なのだが、ドラマとしてエンターテイメント性を強めるとなると、大本営参謀、シベリア抑留時代は重しとしつつ、総合商社間の大人のビジネスの厳しい戦いにフォーカスしていくだろう、と考えるとかなり面白いと思われ、期待である。

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