「ハックルベリーに会いに行く」のブロマガを購読することにしました

まずはじめに、岩崎夏海さんのメルマガにかける意気込みから

おれにとっては与えられた環境をどう面白くするかがだいじなの。つまり、面白いかどうかは自分の能力にかかってる。はてなでははてなの楽しみ方をしたし、TwitterではTwitterの楽しみ方をする。ニコニコではニコニコの楽しみ方をするだけさ。面白くなかったら、それはおれが悪いんだ

おれの特殊な能力で言うと、人が面白がったり好きになったりする仕組みだとか秘訣というのを他と比肩しがたいくらい熟知していると言うことかな。(中略)完全に予想通りというわけでもないよ。でも、だいたい合ってる。それで、答え合わせができるから、精度もあがる。いつもいつも分かるわけじゃないから、ピントを合わせていく。そして、いざというときに勝負をかける。

戦うしかないよね。とにかく面白いということを極めていかないと

おれ、ほんとにソクラテスとか、釈迦が見た景色まで見たいと思ってる。一言で言えば「見たい景色がある」。実際、これからの生き方次第でそういう場所に辿り着けそうな予感があるんだ。


今までに岩崎夏海の単著分と対談本を全部読んでいるくらいに岩崎夏海さんのファンなのですが、それでもブロマガ購読は今まで躊躇していました。本日、配信形式が「毎日配信・1000文字程度の予定」ということになったようで、これなら私でも読めると判断し、購読を決意しました。
購読済画面 → http://twitpic.com/amu50a



ちなみに、ハックルベリーのブロマガに登録すると、過去のはてなダイアリーの記事がすべて読めます。しかもそのすべての記事が1つずつepubとしてダウンロードもできます。(もちろんはてブまでは引き継がれていません)今のところ購読することで得られるメリットはこれが一番大きいのではないでしょうか。以前の岩崎さんの記事が気になるけどサルベージし忘れたという人は、とりあえず1ヶ月の無料購読を申し込んで、その間にサルベージしておかれると良いかも知れません。epubとしてダウンロードしておけば、iphoneにも持ち運んで読めます。通勤中の暇つぶしのネタが増えるよ、やったね!
→登録しなくても読めるみたいです。勘違いしておりました。恥ずかしい///

さらに
ttp://d.hatena.ne.jp/mame-tanuki+tiraura/20120825/Blomaga_not_free

「1ヶ月無料」というのは、
・最初の2ヶ月間購読しても請求されるの1ヶ月分。お得!
・1ヶ月だけ購読して止めたら、請求されるのは普通に1ヶ月分。全然お得じゃない!
・最初の2ヶ月間を1ヶ月分の料金で購読できますよ、半額ですよ、お得ですね、ってこと

私は最初から半年くらいは読むつもりだったからいいけど、
私の記事読んで初月無料だと思って購読した人がいたら誠に申し訳ない。




それにしてもこのあたり、わざわざニコニコ側にデータコピーさせてるのでしょうか?このあたりのことを考えるとはてな側とニコニコ側でどういうやり取りがあったのか、私、気になります。


ところで記事が供給されなくなるブロゴスとはちゃんと話し合いされたんでしょうか。ブロゴス側としては別にどうでもいいと思ってるかも知れませんがこちらは・・・どうでもいいか。












一応レポート。

長いので一言でまとめると「今のところは読む価値なし」です。

これは駄目という意味ではなくて、課題はあるけど先が楽しみって意味です。

自らも「外弁慶」と語る岩崎夏海さんに、クローズドな配信環境がはたしてマッチするのだろうか?

内容ですが、今のところブログ時代より質・量両方で大きく劣っています。

もちろん開始時の試行錯誤中だと思うので

2〜3読んだだけでブロマガについての評価を下すつもりはありませんが、

少なくとも現時点では「ハックルさん」を期待する人には物足りないかと思います。



まず、自説や分析を根拠無く書き連ねていくというスタイルは健在です。

そこまでは良いのですが、

まず語る対象がマイナーです。

ネットで話題になった話でもなんでもありません。

たまたま彼が新聞を見ていて気になったこと、つまりどうでもいい話です。

そして、そのどうでもいい話について、

淡々と説明し、淡々と感想を書いて終わる。これだけ。

オチがあるわけでも何でもない。

これでは何をどう楽しんだらいいのかわかりません。

まずコンテンツの元ネタの確保という点で不安を感じました。

はてなホッテントリに依存せずにどこまでネタを書けるんでしょうか。





また、「ベストセラー作者の日常」ということで

秋元康主催のバーベキューパーティーに参加した」という、

タイトルだけ聞いたらなにやら期待できそうな話を出してきます。

その詳細なレポをするわけでもなく、

ただ参加したという以上の情報を与えてくれません。これも厳しい。

読者が知りたいのは、参加した人だけが知ることができる話ちゃうんか、と

これによりコンテンツとしては面白くなるはずのネタを持っていても

プライベートのこととなると調理の腕前がヘボなのでは、という危惧を覚えました。

「自意識」や「自分の過去」ならいくらでも語れるのでしょうが

「自分の周り」についてはしがらみ等々に負ける人なのかも知れません。






まあもともと期待しているのは情報ではなく岩崎さんの語りです。

今までの軸で評価するなら、ブログ時代のような盛り上げや煽りがありません。

今日の「なぜnaoya氏はぼくに皮肉を言ったのか?」ですが、

これはブログでも似たような話題を扱っていたことが何度も読んできたため

露骨にブログ時代と比べて面白くないと感じてしまいます。

ごくフツウの解釈を長々と述べただけで

「うんまぁそうだよね」という感想しか出て来ませんでした。

きっとブログとして公開されていても、この内容だったらはてブもつかないというレベルなのではないでしょうか?

しかもはてブのコメントが無い。

twitterのようなプロレス的な要素も無ければ、自己顕示の要素もなく、

何より語っている内容について熱が感じられません。




やはり「ハックル」には戦う相手、あるいは

アピールすべき観客が必要なのではないかと考えてしまいます。

そして「ハックルベリーに会いに行く」のおもしろさというのは、

はてブというプラットフォームに大きく依存していたのではないか。

特にブコメとセットの「盛り上がり感」が大事だったのでないでしょうか?

はてブも、ノリを理解してくれる観客からも切り離されて、

いったいどうやって場を盛り上げてくれるつもりなのでしょうか?

まぁこちらについてはtwitterでは盛り上がっているのでそのうちなんとかなるかも知れません。ただ、twitter以上にブロマガが面白くなるという未来図が今のところ見えません。


有料メールマガジン批判は、「情報をクローズにすること」への批判ではなく、「情報をクローズにしなければマネタイズできないこと」の方に向けられるべき。

いわゆる「はてな村」的なネットモヒカン思想が強いジャンルでのマネタイズって広告もメルマガも、そもそも難しいんじゃないかという気がしてきた。オープンクローズの問題じゃなくて、お金を払うユーザ層がワサワサ居るジャンルに行かないとマネタイズできないだけという話だったりして。

ユーザーが増えすぎて無料で情報を流すメリットをデメリットが上回りつつある、またはいろいろあって有料でやるメリットが上回りつつある、と考えればいいのだろうと

http://togetter.com/li/360376

とにかく、今の時点ではファンの人以外全く読む価値がないと思います。

正直ファンを勝手に自認する私でもキツイです。

とはいえ、私は岩崎夏海さんが試行錯誤を経て、進化していくところが見たい。

どのサービスにも最良の状態というのが一時的にしか訪れないのを繰り返してるのをみて、一般化される話なんだろうと思うようになりました。コミュニティにとっての最良の時期は一時的にしか訪れない

はてなの「次」を模索する姿には純粋に興味があります。

その期待がある限りは見続けていきます。そうですね、半年くらい。

その上で、もうあかん、と思ったらギブアップ宣言するし

面白くなってきたと思ったら、一緒に盛り上がる人を求めてまた宣伝サせてもらうかも知れません。

kanose 有料メルマガのメリットは、公開の場でできない微妙な話ができるではなくて、有料という形で読む気力がある読者がフィルタリングされているので、長文を読んでもらうことができる、じゃないかなー。ブログみたいにつまみ食いな話じゃなくて、もっとしっかりしたことが書ける

「毎日1000文字程度なら読める」という理由で購読を決めた私が言うのも何ですが、有料メルマガには、こちらの方向を期待するべきかも知れません。