【今週のラーメン７９９】麺屋優創（東京・大久保）魚介味噌ラーメン

【無理したくない・・・・けど楽しみたい！】

　東京に来てから制覇欲のかけらもなく、赴くままに麺を食い続けているのです。しかし、それほど自由人でもないアタクシは、通勤経路界隈で・・・これからも食い続け行くことでしょう。そんなこんなで、「大久保駅は中央線」であることに気づき（遅いちゅ〜ねん）、こちらを探索いたしました。外回りやのうて割と「内勤」な仕事してまんので、仕方のないことです・・・。

　こちらの店は、駅から近いというのも魅力ですが、地元住民にも受け入れられているというのがええです。訪問時、店先にはママチャリが２台！地元にママが家族を連れて外食って感じです。大久保と言えば飲み屋が多そうですが、結構マンション・アパートが駅近隣に多い住宅地です。店内には、掘りごたつ形式の座敷席が２つありますんで、家族には居心地が良いのでしょうね。さて・・・今日は、きっぱり！「魚介味噌！」。だって、メニュー表の冒頭にありますし、注意書きにも「平打ち麺」とわざわざ書いてありますから！ハンドメイド感たっぷりな麺が好き！

【これまでで一番！甲殻類を感じましたわ・・・エキゾチック・ジャパンな魚介味噌！】

　家族連れに人気ありと言えど、やはりメインは大学生やサラリーマンが中心らしく、一杯飲むついでに宇都宮餃子を供しています。カウンターの客全員がそれをつまんで麺を待つという・・・いかにもアンタら常連やろ！的なまったりムードが漂うなか、アタクシの一杯が配膳されます。割と早かった６〜７分。麺顔は・・・・・もし、海苔とワカメがなかったら・・・・南欧風のなんとかスープみたいな風貌でんがな！やっぱりオモシロいと感じつつ、レンゲで汁をすすります。さてその印象は・・・・

　「旨いがな！(*ﾟ0ﾟ)ﾊｯ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・」
　「レンゲを近づけただけで・・・甲殻類の香ばしさ！味わってブイヤベース風？エキゾチック・ジャパン！」

　いやはや・・・最近まれに見る個性の豊かさですよ。これまで、アタクシなりに「海老なんとか」「蟹あれこれ」など、メニューにあれば好んで少しばかりは食って来た自負あれど、そんなちっぽけなもん、一度に吹き飛んでしまいましたわ！これほど、「甲殻類の香ばさ」を濃厚に感じた事はありません。大阪府にお住まいの・・・・海老苦手なレビュアー仲間の方は、間違いなく絶句するか、めまいを起こすことでしょう（笑）。

　ともかく、これだけの甲殻類が、まったりとしていてゴクゴクと最後は呑めてしまうのは、特製味噌ダレのおかげかと思われ（そう書いてある（笑））、このまったりレッドな色合いは、赤みそのおかげかもしれません（推測）。味噌ダレでなく、トマトをぶちこめば間違いなくあっさりとした魚介スープになるところ。それを、ラーメンたらしめてるのは、味噌ダレのおかげであり、それがベースの和風魚介と化学反応しているからこそかと・・・・。

　最初は、甲殻類のパンチにクラクラします。そしてじんわりとした魚介の合わせを感じますが、舌全体にスープが絡み付くときに・・・・「やっぱり味噌！」という時間差攻撃！小エビを食して「洋風！」ワカメを食って「やっぱり和風！」あさりを食って「うそうそ洋風・・・？」海苔食って「絶対和風！」などと、食っている途中ずーっと惑わされっ放しでっせ・・・・（泣）。結論は、「味噌味がベースにあるからこそ「和風テイスト」」と断言いたします。結構濃厚ですが、さらりと食えて・・・・後で喉が渇く事もなく快適でした！洋風な和風スープ・・・ということで、エキゾチック・ジャパン！なスープ！！（例え方がすでに４０代〜５０代の発想・・・・）

　※味のグラデーション：甲殻類の香ばしさ＞ベースの魚介コク＞味噌のマイルドさ＞具材の旨味＞味噌酸味＞その他具材の影響

【麺もまた・・・・エキゾチック・ジャパン！】

　しつこい！そらがアタクシの取り柄でして、あしからず。説明書きにもある通り、「フィットチーネ」「きしめん」「中華麺」の要素をそれぞれ取り込んでいるのが、なるほどと分かります。しかし、「きしめん」は日本代表というより中京地区代表という感じですから、いまいち、ジャパン！じゃないのですが・・・・。うねうねした見栄え、ピロピロな生地の端っこ、艶やかさなどと見ると・・・・よだれが止まりまへんで！なので食らいます！その感覚は・・・

　「あーーー！やっぱりこういうのも好き！(*′ω`)b゛大OK!!」
　※スープカラーと麺だけを凝視したら・・・フィットチーネ・ペスカトーレでっせ！
　※フィットチーネと見せかけて・・・奥歯感覚が「もちもち！」脱強力粉な歯ごたえがナイス！
　※加水が多と中の間・・・なので見かけ通りにスベリよく、ピロピロな形状が喉越し面白い！
　※よくよく考えれば・・・・中華麺の手もみ風合いも感じられ、は！これはラーメン！と我に返る！
　
　ということで、やっぱり麺もエキゾチック・ジャパーン！！
　アタクシの視線がレーザービームのように・・・・麺にからみつくのです・・・・。

【具の中で・・・・一番のお気に入りは「アサリ」】

　２つしか入っていない「アサリ」ですが、決して出汁の抜け殻のような残念感がなく、身を美味しく頂けるのが秀逸です。ご店主の、「褒めるところ、そこかい！！もっと他にあるやろ！！」という突っ込みが聞こえてきそうです（笑）。されど、このちっぽけな存在があるとないでは・・・・全体の完成度が明らかに違う！　スープへ滋味を与える貢献、和洋折衷な見栄えへの貢献など・・・・さっ引くといきなり寂しくなってきますわな・・・・。なので、このアサリを真っ先にお気に入りとさせていただきました。

　それに、芝えびもなかなかどうして！仕入れのむきエビボイルとは違うと信じてみたい・・・そのプリプリ感と風味がナイス！海苔は実は奮発して５枚とは豪勢ながら、デフォで８８０円という価格設定を鑑みると、それなりのサービスは提供してくれていると解釈できましょう。海苔の味わいは・・・他の印象が強すぎて記憶にありませんが（汗）。

　そして、やっっぱり・・・具の王様の「チャーシュー」ですが、ほろほろと崩れそうに見えるが、実は歯ごたえが、ややハード系でして、スープの濃さに負けないように頑張っているかの様です。ベースは薄味なので、スープと喧嘩せず、一体感あって美味しくいただけました。

　※具のおさらい：チャーシュー、あさり、芝えび、ワカメ、海苔、薬味葱
　　（あ！メンマ・・・なかったよね？？）

　総じまして、家族連れにもやさしいお店と思いきや・・・、結構な創作系なお店だったというお話。それと・・・甲殻類の使い方にエキゾチックを感じたということでした！それにしても、スープも個性のるつぼだった上に、麺も同時に面白いという楽しさ相乗効果が凄いですね。しかも、麺は・・・・二層麺も他に持ち合わせておりまして、それは東大阪のある名店で食って以来の遭遇！いやいや〜、なかなか飽きが来ないお店ですな。ご店主の柔らかな対応も印象的なこのお店。まさしく・・・・・お客に優しい創作系！なので詠います！

　大久保で
　優しく供する
　創作性

　スープも麺も
　エキゾチック也

お粗末！ということで合掌！今日も本当にごちそうさまでした。