ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン940】 麺屋 はやしまる (東京・高円寺) わんたんめん(醤油)

【コレ食ったわけ:庚申通りの魅力に吸い込まれる・・・】

  あぁ・・・食った食ったと満足あふれる帰り道、先ほど来た道をゆっくり今度は逆方向に駅まで辿るのです。それにしても、東京の商店街って感じがしてええね!高円寺庚申通りって!! 狭い路地と言えば、一年前のベースは、大阪・天満だったけど、ほとんど飲み屋とホルモン屋の世界やったな・・・・。高円寺界隈って実はラーメン店が多いと聞いて降り立ったのですが、駅に近い部分の狭い路地には、ラーメン屋がぎょうさんあるのには驚くで! しかも、路地がまたええ感じの生活感にあふれていて、古本屋もあれば、雑貨屋、電気屋、洋服のAOKI、などが連なり、うどん屋、飲み屋など・・・・業種がモザイク模様のようです。一歩路地を離れれば、プチ公園があったり、・・・・・・いかにも豪邸があったり、うーん、高円寺って、一駅離れた阿佐ヶ谷とはまた違った雰囲気。杉並と中野の違いが分かりやすい構図ですな・・・。そんなこんなで、庚申通りに魅了されつつ、つい先ほど魅了された・・・隠れ家的な店を思い出すのです。今回は、「はやしまる」の「わんたんめん」!。好印象だったので、多分近いうちにまた訪問すると思います。




【スープ:まさに・・・「穏やか」な醤油スープ!定番さと品の良さの両立を感じます】

  店内は、広めの厨房が印象的で、奥に控える製麺機が「自家製麺」ならではの品質の高さが伺えます。店内は暗めで落ち着いた感じがしますが、無機質な券売機がないので一層そのように思ったのかも。メニュー構成はシンプルで、つけめんとらーめんが基本。それより、わんたんトッピングによるバリエーションの方が多いかも? 他客も殆どわんたん系をご注文の様子で、それを真似しましたが、前金制なのねここは・・・。だから、ちょっとビールを飲もうかと思案するタイミングを逸して、今日はビール抜きの健康的でいきます。でも・・・・飲まないと、配膳されるまで手持ちぶたさになるのね(笑)。スマホいじくりまわして、まつこと8分程度、配膳完了してまずは合掌!ゆるりとまずは、スープからいただきます。その印象は・・・・。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「塩気と旨味の同化というより・・・・甘みと旨味の同化と言ったほうがピントくるな・・・」


1)柔らかい醤油にコクの油感!ほのかな魚介としっかり鶏豚が実に上品!

  こんなんありか!・・・・久しぶりの懐古系と今風のハイブリッドな感覚を覚えます。確かに見映えは基本的とも言える教科書的な懐古系・・・・。中央線界隈の質実な醤油ラーメンを感じさせます。しかし、どこか整然とし過ぎているところが、「気に入った!」と言う感じがいたしますな。若い勢いのあるご店主が、センスよく忠実に再現したかのような佇まい・・・。さぞかしご師匠も頼もしいと思うことでしょう・・。

  一口すすって、「あ!ひさしぶりの柔らか醤油や・・・・」と腰が抜け得る思い。目をつぶったら殆ど塩らーめんやがなと思えるその柔らかいエッジがいいですね。それをまた傷つけないようにと気取った魚介の甘み、そして、豚鶏のほっこりする柔らかコクと脂のコーティングがサッパリとしていていい感じです。つまり・・・・上品なのです。このスープは・・・・・・どこかで似たようなものを何回もすすった感じがするのですが、思い付かん・・・・。永福町系でもないし、池袋のごとうでもないし、大勝軒系でもないし・・・。わからん・・・。誰か教えてください。絶対どこかで食ってるはずなのですが・・。荻窪でこんなんあったっけ???

2)塩気:ほとんどカエシがわからんほど、穏やかなな塩気

  塩気が難しいな・・・・。醤油由来のカエシが殆ど影を潜めたスープ感ですし・・・・。しかし、物足りないという塩気ではないのだな。例えば、ほのかにワンタンの餡からくる塩気が、皮を透かしてにじみ出てくるのを感じ取れるくらいの透明感な塩気・・・・。実際にはそんなことはなく妄想なのですが、塩気がないのに十分な塩気と感じさせるバランス感覚が、なんとも言えんのであります。いつもなら、アミノ酸と塩気が一体となって結びついたとか書いてるのでしょうが、今回は違うニュアンス。


3)香り他:軽い甘みの魚介?イリコとまでは言わないが

  香りもやわらかい・・・。甘みというのは大げさだけど、イリコのような魚介で落ち着いたような甘みをふわっと感じる・・・。これは、罪であります。ラーメンヲタクをこれほど魅了して惹き付けておきながら、近寄ってみれば跡形も無く消え去っているような感覚でんがな・・・。それは、まるで峰不二子やがな・・・。
「さあ、すべてのことをやめて、胸だけをときめかせながら、ただラーメンのことだけをかんがえなさい・・・」って言われてみたい・・。
http://www.youtube.com/watch?v=83V00ixNjm8&feature=results_main&playnext=1&list=PLDE8AB0F043DEE9FE





【麺:スープが「やさしさ」を主張するなら、麺は「しっかりさ」を主張するかのようですわ】

  一歩の麺ですが、イメージ的には非常にカッツリとした麺!濃厚スープが売りの店で供される三河製麺のようなハリを覚えるストレート麺かのよう・・・・。自家製麺をブランド麺に例えるのは失礼にあたったらならばお詫びするとして、言いたいのは、実に質実あふれる実力麺であったということでおます!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「まさに潰し込みの効いた、麺密度を感じる麺!しかも定番な感じがして礼儀ただしさすら覚えますわ!」


1)風貌:気持ちの良いほどのストレート!気持ちの良いほどのハリ予感なちょい角麺!

  これはリフトの瞬間から、「当たり!」と感じる興奮を覚えるお姿!見た瞬間から旨いと確信いたします。この感覚の麺は、東京やな・・・と悔しいながら思えてしまう(心のどこかでやっぱり関西人!!)。関西大陸では、直系二郎は皆無で、大勝軒系列も数えるほどですからね・・・・。なにかそれら麺文化が異質であるように、出逢ってドキッとする興奮を覚えます。

  さて中太なストレート麺は、油そばはもちろん、つけ麺でも十分通用しそうな存在感をむやみにたれながしております。それが、柔らかラーメンスープに浸ってさも余裕をかましてるかの得意顔を感じてしまうアタクシは、完全に変態モードか・・・・。それほど、余裕すら覚える高品質を感じるのは、麺のハリと・・・・角が多少丸くても角麺たる整然さがあるからでしょう。


2)感覚:思う存分クッシリ感を楽しめる綿密度!

  「クッシリ」というありふれた感覚なら、この麺を味わってから言うが良い!べた褒めですな今回は・・・。ホンマに腹を空かして走ってきたからかな。とにかく、歯ごたえがいちいち心の琴線に触れること触れることったら、完全に仕事で神経をやられているかのようです。

  前歯で捕まえる最初の感覚が、スパスパと千切れる前に引っかかって止まります。そして意識して千切る余韻が小気味好しで、ずりずりと奥歯に運んですり潰す勢いで非モッチリなしっかりとした反発を覚えます。それが「クッシリ」感。これらが、垂れ流し状態で食い始めから食い納めまで、一気に駆け抜けるのですから、麺フェチにはたまらんわな!麺密度と潰し込みを感じるらーめんなら、ここ!と言えましょう!


3)スベリ他:表面に余計なぬめりが一切なく、プレーンな感覚でいいね!

  大釜でゆったりと湯がかれ・・・・・平ザルで手早く湯切りし、盛りつける・・・。テボより平ザルの方が旨く思えるのだがなぜ? それは、平ザルのほうがテクニックを要求されるため、スペシャリティ感が高まるからなのでしょうね。 完璧な湯切りと丁寧に取り替える湯の効果で、妙な麺のヌメリがなく、麺の表面のスベリが「プレーン」と思えるのです。そんな自然なスベリがまた効果的でして旨し!と三たび心で叫ぶ・・・。




【具:程よいハイレベルでええやん!阿部礼司超えてます!】

1)わんたん(皮厚め・肉多め)

  この5個のわんたんがニクイのであります。CP十分と言えましょう。皮自体も厚めですし、餡にあたる肉自体も多めで唯一塩気が効いていて旨しと思える別格の世界です。また「ちゅるりん」という擬音語しか思いつかん・・・・ゆたかなスベリがナイスですし、このわんたんのおかげでこの一杯はスペシャルな気分に浸れるのです。麺顔に折り重なった姿も、レンゲにのったお姿も・・・・どちらも可愛い!

2)チャーシュー(赤身部分がこれほど旨しとは)

  ほんの僅かに食紅感を周囲に感じる古典系なチャーシューですが・・・・いやいやどうしてどうして・・・・。脂が抜けているというのに、歯ごたえが柔らかく、ほんのり柔らかでスポンジ感覚を覚え・・・・そしてちょいとジューシーなのです。それはスープを吸い込んだ余韻・・・。それなのに、どこか香ばしい風味の余韻・・。

3)メンマ(コリコリタイプ)・海苔

 ま・・・海苔は多くを語らずとも普通に旨しなのですが、メンマは、極めて標準サイズながら・・・・コリコリ感を保つ江戸風的な仕上げ・・・・・。わんたんとは対立的な歯ごたえでして、麺顔の中でコントラストの対立が美しくもあり・・・・。






 総じまして、新たなマイ定番店という感じです!最近、阿佐ヶ谷ベースが続いていましたが、新たに高円寺にお気に入りが出来ますと、ぐっと帰り道が楽しくなるというもんですよ!上述では、「つけ麺」と「らあめん」の二本立てのように既述しましたが、実は限定などもあり、多才な店主の多彩な展開が今後も大変魅力的!ただ・・・・もう少し遅くまで閉店時間をずらしていただけないものかと・・・・。ご一考いただけないでしょうか?なので詠います!


  早よ閉まる(はやしまる)
  慌てて駆ける
  高円寺


  庚申通りの
  飲み屋も楽し


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
 

 


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