ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1489】 おおぜき中華そば店 (東京・恵比寿) 中華そば+エビス生グラス



 徹夜明けした翌昼のランチは、考えてみれば18時間ぶりの食事だったことに気づきまして、シニアの上司も早く退社してもいいよとの有難いお言葉であります。こういうことで俄然元気が回復するもんです。ところが、こういった時に限ってちょっとしたトラブルが続きまして、いろいろと対応していたら退社定時刻が過ぎてしまいました。アウトプット少ない一方、猛烈に疲れ、弾けたい気分なので、普通の早め退社でどこかで猛烈に旨い一杯を食おうと決意いたします。それが今回訪問の「おおぜき中華そば」さんであります。先輩レビュアーの方が、こちらで定番の中華そばを食されたことに刺激を受けたのもありましょう。「ああ・・・あれ美味かったよな〜」なんて思い出すともうたまりません。






 今回は、自分へのご褒美としてビールも追加!(いつもご褒美ばかりだが)。でもヘロヘロ過ぎて酔うと帰れないかもしれないので、ビールはグラスサイズとさせていただきました。エビスの生は最高!いつも以上に旨く感じてほんの3口で飲み干してしまいます。その直後に、サービスお通しが到着したりして・・・順序が逆というか、待ちきれなかった自らの愚かさを露呈して笑います。さてこのお通しのチャーシューがまた最高でして、質のよいチャーシューの刻みに、ネギが少々。その上に少しばかりの醤油ダレ。中華そばが出てくるまで、お水でそれをつまんで待ちました。


  




 さて着丼であります。錯覚なのか、いつも以上にキラキラとしているように感じます。レンゲで汁をすくっても、肉をすくってもピカピカに見えてとても旨そう!もう待ちきれずにスープを啜ると・・・・至極の感覚に、心の中で叫びます。


 うほ!これは染み入る魚介と豚のやさしい味わい!そして動物系のコクがとてもナチュラル!旨し!











【スープ:質実さ日常性がありながら、どこか新しさを感じてしまう定番醤油】


<醤油の甘めのコクに魚介と昆布が結びついたようなまろやかさ>


 昔ながらの風貌の中に、どこかしらコンテンポラリーなオーラ感が垂れ流し。まさに、ネオクラシックな一杯とも言える中華そばに、配膳の瞬間から心が奪われます。やや霞がかっていて良質さ感じる清湯系醤油。醤油ブラウンを眺めると心が落ち着きます。私がラーメンを食べ続ける理由は、ここにあるのでしょう。ONとOFFとの気分の切り替わり。どちらかと言うと日々毎日ONのような生活をしていますので、こういうきっかけに安らぎを覚えるのは自然の流れと言えましょう。ラーメンは好きだけど、ラーメン屋とかその店の雰囲気や、食べること自体が好きなのかもしれません。


 スープをレンゲですくいあげる動作もどちらかと言うと好き。小宇宙の中の銀河系、はたまたちっちゃな海に浮かぶ島嶼のようなネギが浮かぶ。それを一気に啜り上げると、なんともはや・・・醤油ダレの暖かみのあるコクの膨よかさが甘みとも受け取れて悦に浸る美味さであります。カエシのクッキリとしたエッジングもありますが、魚介系の風合いと甘味が前面にでている様にも感じる。そして、動物系とも違う落ち着き感のある旨味も広がる。これは、節か昆布の風合いか?詳しいことは分からんけれど、非の打ち所がない完成度を感じます。嗚呼、こういう一杯を食った後は、つらくなるな。楽しい時間が過ぎて寂しくなる子どものような気分に覆い尽くされそうで・・・。







<豚と鶏のバランス良い動物感!>


 このスープのベースも好きです。動物系の滋味な味わい。豚と鶏のバランスが拮抗していて、鶏系とも豚系ともつかないコクがしっとりとベースとして安定感ある存在であります。コラーゲンというか、脂の出方は鶏が優位に思える。しかし、白濁させずしっとりと煮出された豚の骨のようなエキス感も見え隠れしていそうで、何回食っても飽きないとはこのことです。


 やはり、徹夜明けで精魂尽き果てたタイミングでは、このような優しく、クッキリ感もそこそこあるスープが体にもいいようです。体がまるで今まで乾き切っていたかのように、次へ次へとスープを欲します。そして、重く感じて負担となることもなく、縮小していた胃袋に染み入り、心の中からため息がでる。しかし、先にやってたビールの影響か、ため息タイミングで、二酸化炭素が胃から喉を通して音を立てて一気に体外に排出されるではないか。いかんいかん、気の緩め過ぎは怖い。







【麺:痛快に感じるほどに好みな「クッシリ麺」】


<低加水極細チックなストレート麺がクツクツ感あってナイス>


 この店の訪問モチベーションは、この麺にあるのかもしれない、と思うほどかなり好みなのです。多加水も好きだけど、ビシッと決まった一杯には、加水低めのキリリとした麺を求めてしまう。こういう麺って、豚骨ラーメンのようにコッテリしたスープの一杯にはよく見かけるものだけど、昔ながらの醤油系のスッキリスープでのコンビネーションというのは、出会うことは少ないように思えてしまう。だから、そいうコンビネーションに遭遇すると思わず評価のグレードが無意識にアップしてしまうのですが、これがまさに当てはまるといった感じです。


 前歯での最初の当たり時点で、カッツリというか、クツクツっとした締まりのある歯応えを感じる。千切るとそこから潰し込みによる麺密度と、熟成された風合いが入り交じり、麺の美味さが鼻孔と舌を駆け巡るようです。奥歯でプレスする段階では、無意識に食事時に放出される唾液が分解して、ご飯的な糖の甘みを感じようとする。ですが、麺はその啜りがまた楽しみの命でもありまして、思わず咀嚼が完成する寸前で喉奥へと飲み込むように落として行く。 







<意外に汁を吸いにくく、少しつるっとした固い抵抗感がいいスベリ>


 そう、すべりってとても私にとっては重要な要素と捉えています。スープの浸透とか、地肌表面とのスープの絡み合いとか、持ち上げ度とか、喉奥での引っかかり具合など。いろいろ感じるのだけど、どれも叶うという麺はとても少なくて、割と駆け抜ける接触感がキッパリとしていることが、実ンでは好きらしい。なので、一本一本ゴツゴツと個別に刺激するか、束一体となったヌペっとした全体接触感があれば、それは合格と捉えてしますのです。この麺は、わりと麺が個別にアピールするような喉の駆け抜け感。そして汁が意外に吸いにくいようなキャラクターであるため、最後まで駆け抜け感が遜色無くキープされているところが、個人的には評価をしています。






【具:丁寧な作りこみを感じる味わいと見栄えの仕上がり感がナイス!】


<醤油感仄かな筋肉質と、ちょいと塩気の効いた薄っすら脂の二種の旨味>


 さて、トッピングの中でも大切なチャーシュー。部位を変えて2種のものが乗っています。まず脂身よりも肉本来の筋肉系のクッシリした味わいを求めるタイプ。わりと白い色合いで塩気というより、淡い醤油ダレ感覚がいい。噛むと程よく抵抗がありつつ、クシリとした歯応えもあり美味い。スープと同程度の塩分濃度なため、味わいが濃いとは感じられないものの、漬け込んだタレの風合いが、少しだけ甘めに感じて、全体的に変化があって美味かった。

 
 そしてもう一方の肉ですが、仄かに周囲がスパイスが染み入り、ほんのりと塩気が立っていて、一方の肉よりは明らかに柔らかく、そして脂の入り具合にしたがって解れるのも早い。そしてスープに溶け込んでお互い影響し合うように、美味さを高めるようにも思える。スープに浸ったチャーシューというのは、そういう楽しみを感じさせて食えるので大変好きです。






<ほうれん草が箸休めとなっていい感じ>


 他に穂先メンマや海苔があってチェックすべきポイントはありそうだが、私はこの少しばかりのホウレンソウがとても気に入っています。御浸程度の茹で上げと絞り上げでして、スープを逆に吸い込んでイキイキと光っているよう。スープはアッサリしているのだけど、この青物があるだけで麺顔も彩り豊かに感じるし、味わいとしても淡白な味わいなので安らぎを覚えるパーツです、




 総じまして、「何食ってもレベルの高さに唸る店」と言えましょう。なかなかタイミングが合わず、限定品はまだ未食ですが、レギュラーのみ食いづつけても飽きないと思われますし、懲りずにまた来たいと思っています。どうせどうしようもなく良い物を食いたい!と弾けたい夜ばかりになるのでしょうが・・・。なので詠います!


   徹夜明け
   結局帰れず
   仕事して


   食って飲んでは
   鬱憤晴らして

 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  



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