ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2171】 麺や 七彩 八丁堀店 (東京・八丁堀) つけ麺 中盛


 久しぶりのインフルエンザ。かなりきつかったこの一週間でした。何がきつかったって?そりゃ、病気の方なんですが、月末月初って管理職は休めないもんでして、病床にいながら気分がいい時はパソコンに向かったりして、お仕事をしていた次第。一日メールを立ち上げないと、未読メールの山でしょ普通は。あれが堪らんのでして、休みあけ死ぬぐらいなら今死のうという思いですかね・・・。いや〜、IT技術の進歩ってのは、人を幸せにしないものだとつくづく思った次第。


 しかし、今回は執念で乗り切った感はあるのですが、モバイルオフィス化、自宅勤務など、やればできるのではないか?と真剣に思ったりしました。あとボイス会議でもできる文化があれば、絶対に管理系業務や事務職なら対応可能と確信しましたよ。軽井沢の森でサクサクと事務をしながら、週に一度は東京で会議。そんな働き方ができれば、人生本当に最高かも!と、アホなことを考えつつ、業務に勤しんでおりました。


 しかしむしろ逆かも?と思ったりもした。間接業務こそ、東京都心で「小さく」構えて、極力日本全国をカバーするというのも手かなと。直接的対応はどうしても必要なので、東京本社オフィスで構えるのは必要。だけど、地方対応も全部そこで受けてしまうとか。まあ、どこに本社やメインオフィスがあってもいいわけだけど、問題は「間接業務の標準化」と「切り詰め」がポイントなんでしょう。人事・総務・経理・・・・その他スタフ対応の清流化と個別最適の排除がどれほど大変か・・・・大企業であればあるほど、また複合的事業が多いほど、難しいのはわかる。だけど、欧米やグローバル企業ほど、「小さい本社機能」であることは、いろいろな文献で紹介済みなわけであります。うちの会社も見習うべきかなと・・・・・インフルエンザの熱にうなされながらも、いろいろ考えた一週間でした。











<打ち立てをつけ麺でダイレクトに食う喜び>

 ・・・・などと考えつつ、病み上がりな体に何かご褒美を与えん!A型インフルエンザでしばらく寝込んでましたので、久しぶりの外出途中に下車した東京駅。八重洲から宝町近辺まで、リハビリ気分で歩きました。辿り着いたら開店時間5分後程度で店前は行列なし。ラッキーと思って入店したら、もうすでに満席で店中に行列が発生していたという誤算!やっぱりそう甘くないか。しかし、ほぼ全員サラリーマン!絶対皆「外回り」要員だよね(笑)。午後からの大切な仕事・交渉事・・・ここで英気を養って乗り切っていきましょう! 今回は、「つけ麺中盛」と対峙させていただきました。












【煮干し系が強くカエシもしっかりめ!素朴さとキリリとした感覚!】


 さて配膳の瞬間。別の店に来たかの様(ある意味、別なんだが)ではありませぬか! 漆黒のつけダレ!以前あった東京駅から少し離れただけなのに、その再スタートは、改宗と思えるほどの変化ぶりです。このつけ麺に限っては……。その落ち着いた煮干しの暗闇に、アンニュイで憂鬱なスコットランドの重い曇り空を思い浮かべなす。思わず「スカイフォール」と命名しそうになりますな。ニボの細かいギラつきは抑えめなんだけど、エキス感がつけダレの表層をくまなく覆い尽くします。レンゲを差し込んだ瞬間だけ、雲間から射す陽射しの様に、醤油清油の晴間が垣間見れる様な佇まい。これはダンディーなつけダレです。








 レンゲを差し込むと、「十戒」のワンシーンのようにニボが左右に分かれます。ニボニボ覚悟ですすり上げると、これがまた来たい通りのニボ苦味の香ばしさ!移転後のつけ麺つけダレは、ニボの痛快な一撃からスタートです。しかし、非常に淡麗なニボ感覚なので、後味がスルスルと抜けが良く、クドさが微塵もない仕上がり。パンチと言うより、引き際の良さと香りの抜けが非常に秀逸です。これなら煮干し苦手な方でもグビグビといけるかもと思ってしまう。







 しかし煮干しが効いている以上に、私としては醤油ダレの塩気の方が効いているのかと感じると言うのが本音。東京駅のラーメンストリートにあった頃のつけダレは、極めて優しいまろやかさがある醤油清湯系の甘味ある味わいだったはず。それが一転して攻撃タイプになったかのような塩気の攻めです。塩辛いと言うレベルではないので誤解なきよう。つけダレの味わいが濃ゆくて、それがかえってカエシが立っているようにも思える具合。東京駅と八丁堀との before after の差が激しい。「マイフェアレディ」のイライザの如くなり? いやこれは正しい比喩ではないな・・・beforeもafterもいいのだから。レベル感でもう一度例えるなら、「アナ雪」の姉妹といったところか。風味が全く別方向なのに、どちらも捨て難いハイセンス也。












【つけ麺では、一転したストレート麺!密度高めのうどんのようなフィーリング】


 なんと!八丁堀のつけ麺は、ピロピロ麺ではなかったのだ! 七彩と言えば平打ち太縮れなピロピロが定番と思っておったのだが・・・。つけダレだけでなく、麺までもリニューアル。これは、移転開業とは言え、つけ麺は全くリニューアルされてましたね!しかも、並盛・中盛・大盛同一料金。しかし、それぞれそれほどボリュームに差分は無いように感じられ、ひょっとしたら麺切り包丁の3切り程度しか、それぞれ差が無いかもしれません。








 今回、長〜いカウンターでつけ麺を食っているのは私だけでした。せっかく打ち立ての麺なのだから、ダイレクトに麺が味わえる「つけ麺」にした次第だったんですが、そういう欲求は少ないらしい。しかし・・・なかなか興味深い麺体験でした。はっきり言って・・・・「一晩寝かせたのとわからん(爆)」という感覚。しかし質は高い! 表面のきめ細かさは、やはり素朴感があるのだけど、歯ごたえは、まるで「茹で上げピーク手前のうどん」のような鮮烈感。飴色のような瑞々しい地肌巻は薄いけど、鼻腔に広がる粉のグルテン感覚と、デンプンの甘みをさわやかに感じていいね! ざるうどんよろしく引き締まった前歯の歯ごたえ。千切った後は、奥歯で弾力を高く感じます。







 この打ち立てで直ぐ茹で上げる方が、練り水の個性を強く感じないんでしょうかね・・・。昔、神戸三宮で「かんすい未使用」のつけ麺を食ったけど、その時の第一印象と訳もなく似ているんですわ・・・・。直感的に申しますとね。







【煮干し系つけだれに支配され気味の具材と割スープ】


 東京駅時代と変わらないところは、チャーシューくらいかな・・・。割と細かい目にカットされて、つけダレ内部に投入済みなので、詳しくは不明ですが、少し濃ゆいカエシと煮干しの風合いに強めに染まってます。なのでプアプカ浮いているネギの存在が行きます。あのナチュラルな野菜ならでは甘みが、気分的であっても中和されるような気がして・・・。







 また、割りスープも補足しますと、割っても見栄えに変化はありません。少し淡くなった程度で、味わいの方向性まで変えるという影響力まではありません。ただ、飲み始めと途中を比べると、全く別物に見えて胃しまうのですがね・・・・。
   


   










 総じまして、八重洲時代とけじめをつけた様な凛とした煮干し変化」なるつけ麺と言ったところでしょうか。個人的には、東京ラースト時代の「朝つけめん」も好きだったんですけどね〜。しかし、「世は移りゆくもの」ですので、つけ麺もそれ以外も、変化してゆくのが生き残ってゆく王道なんでしょう、きっと。そういう考え方をすると、また一年後に、同じメニューだけ食べに、旅行に出かけたくなってしまいます。こまったもんだわ・・・・。なので詠います!





   如月に
   薫る甘みと
   芳ばしさ



   昼飯ビル街
   香る春風?



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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