メザニン号漂流記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-05-20

ホテル みたらい (愛媛県・道後温泉)

道後の旅館の中では数少ない源泉掛け流しの浴室をもつ宿。決して高級感や明るさはありませんが、道後温泉と松山市内グルメを機動的に両立するにはリーズナブルな宿だと思います。



■ ホテル みたらい (道後温泉)

 ・アクセス: 愛媛県松山市道後湯月町3-13 (松山空港から道後温泉行きバス終点下車徒歩10分)

 ・TEL: 089-941-3636

 ・源泉掛け流し (加水なし・加温なし・循環殺菌なし)

 ・一人宿泊: 可能



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国内線のパイロットたちが「リタイヤしてから住みたい街は?」と聞かれて一番人気となった街。それは松山だそうです(たんなる都市伝説かもしれませんが)。


実際松山を旅してみると、こんな噂も首肯できる。コンパクトにまとまった城下町はなにをするにも便利で、食べ物も美味しい。そして市内には日本三大古湯の一つ、道後温泉がひかえています。何度も訪れた街。温暖な気候もすごしやすい。なにより市内から松山空港までのアクセスが良いので羽田までの時間を考えると関空などよりむしろ近いかもしれません。実際朝10時くらいのフライトで、羽田をとびたつと、昼頃にはもう道後温泉にドボンと浸かれてしまいます。


しかし、もともとさほど湯量が潤沢にあるわけではないのに旅館の数は四国有数の観光地だけあって多い。結局、多くの旅館で温泉は循環方式となっています。道後温泉本館に近い「ホテル みたらい」はそんな道後の旅館の中ではめずらしく源泉掛け流しを実現しています。


古ぼけたコンクリート造りの外観。薄暗いロビー。部屋もちょっと日当りがわるくて暗め。なにもかもが田舎の昔ながらのビジネス宿の雰囲気。でも素泊まりで5000円ちょっとの価格を考えれば特段目くじらをたてるほどのこともありません。


浴室は大きな方形浴槽をもった内風呂。家族風呂もあるようですが、宿泊したときは気がつきませんでした。まあ、大浴場にもさほど人は入ってきませんから狭い家族風呂に浸かる必要もないような。


獅子の湯口に貫禄が漂います。湯船に対して湯量は普通。特に鮮度が高いというわけではありません。ただ、道後温泉本館のように混むこともないし、道後らしい無色透明無味無臭の気高い湯質を楽しむのに不足はありません。適温です。


ここに泊れば道後温泉本館は歩いて2,3分。そちらの湯もプラプラと手ぶらでザブンと楽しむことができます。この「本館」の湯は掛け流しとはいえ塩素殺菌があり、それを非難する人も多い。でもあれだけ混雑しているのですからむしろ少しは殺菌してもらわないと逆に不安になる人もいるでしょう。殺菌はありますが、道後らしいなめらかな湯質の感覚は「本館」ならではのものであり、この名湯もひきつづき私は松山の楽しみとして愛おしく思っています。少なくとも無理をして循環させている大旅館に比べればまだまだ存在感があります。


松山は大街道あたりの路地裏にでも行けばたくさん美味しい店があります。素泊まりでなんの問題もありません。さびれた雰囲気が苦手な人には向きませんが、道後を縦横無尽に楽しむにはリーズナブルで場所も便利。地味ながら使い勝手が良い宿と思います。


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