Google 意外と知られていない現状(2003年〜2009年3Q)
Googleを簡単に調査してみた。
ちょうどCNETでニュースになってたし、Googleを知らないでいるのも何かと不利だろうし。
CNET グーグル、第3四半期決算を発表--アナリスト予想を上回る増収に
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20401716,00.htm
Amazonに引き続きGoogleを時間軸に沿って収益やらなんやらを見てみたいと思う。
http://d.hatena.ne.jp/TOTTI/20091017/1255813175(Amazonの全貌を探る)
何で海外企業ばっかなのか?っていう問いに対しては
・日本語ページで情報を正確な情報を得られるページが非常に少ない。
・自分自身が海外の市場に対して無知である。
って感じです。
要はGoogle,Amazonの収益どうなのよ?って時に日本語でぱっと回答してくれるサイトは少ない。日本人も重要視すべき情報だと思うんだけどな。かつ重要と分かっている情報に対して自分が無知過ぎるので、文書化することで記憶に残し、いつでも見返せるようにしとくのは後々財産になるやないかな。
少なくとも、広告市場の知識は非常に役立ちました。仕事とかその他でも。
あと単純に世界的に見ても、彼らがIT業界の主役ですし。それを知らずに放置しておくのはただの損だなって。
さて、本題のGoogleに関して述べようか。
Googleの財務推移
財務推移って言葉が正しいのかな?収益推移か?とりあえず、GoogleのIRを元にザくっとですが、売上高、売上総利益(粗利益)、営業利益、純利益が以下です。御覧ください。
ほうほう。営業利益率は30%くらいか。一見、ぐんぐん順調だぜ!ってノリで伸びてますね。グラフ上。
純利益は買収やらなんやらで年比較はあてにならんと思いますが一応記載してます。
あと気になってデータがコレ↓
研究・開発費に投資しまくりなGoogle
研究費の投資の仕方が半端じゃない。
Googleマップ、ストリート、アースなどなど素晴らしいサービスの原点はここにあるのね。その精神を伺えます。2008年の研究・開発費が28億ドルって。。。驚愕の数字。これからもグーグル発(初)のビジネスがどんどん生み出されていく可能性を感じます。
粗利益が想像してたより低いなと思ったらこんな背景があったのね。
横道にそれましたが元の話に戻るか。
売上堅調!!…てのは見かけだけなのか?Google!?
とまあ言ってみたものの当たり前ですね。
だって直近データ出してないんですもの。
とりあえず売上高の前年比の推移が以下。
さすがに規模がでかくなってくると鈍化してくるんです。
・・・
という見方もあるが、下を見るとあながち規模が本質的な原因じゃないかも。
直近のQごとの推移2005年1Q〜2009年3Qまでまとめてドン。
俗に言うリーマンショック直撃後から売上がステイ!って感じですわ。
何が本質的な原因なのかは、個々の判断に任せますが、事実ととしてはこんな感じです。
売上の国別割合は?
少なくとも2005-2007は伸びてますわ!海外!
国外(アメリカ外)ってくくりがあまりにも大雑把だけど。
Amazonも同じだけど、internationalってww
もっと細分化して発表してくださいよ。
中国では全然ダメダメなGoogle
全然ダメダメというか中国のマーケットが特殊過ぎる。
だってYahoo中国が内資企業に買収されちゃうすよ。そのくらい中国発サービスじゃないと苦しい国なんです。その中国発の検索エンジンってのが「百度」。
中国国内の6月末時点のシェアは以下の通り。
ぶっ飛んでますね。百度。バイドゥって読みます。
詳しくは知りませんが、「mp3 アーティスト」で検索すると、そのアーティストの無料mp3ダウンロード画面に飛べる?的なぶっとんだ機能ありの、日本の常識ならあり得ないやり方で圧倒的なシェアを獲得しています。
ちなみに、マイクロソフト挽回のために新しく作った「Bing」ですが、中国語版は誕生と同時に挫折!中国当局にブロックされました。凄い国だ。国が自国のサービスを守ってます。内資企業としては心強いんだろうな。
人口13億人以上のこの巨大マーケットをGoogleがどのように攻略するかは見ものです。
売上高の構成に関して
2002-2008の推移です。基本売上の97〜99%が広告売上のGoogle。広告も大きく2つに分けられます。
補足
・Google web sites(Google自身が持っているメディアからの売上)
・Google Network web sites(AdSenseプログラムなど提携サイトからの売上)
推移を見ると、自社媒体主導の収益構造に変化してきているんすね。
上記のデータ群と筆者の解釈をみる上で
ひとつ断わっておきたいのが上記の話は全然MECEじゃないよってことです。
自明ですが、市場分析ってのは自社(Google)だけでなく、「競合」と「消費者」がいて初めて成り立つわけで、「競合」「消費者」の定量データがこの日記には皆無ですwだからあくまで傾向として捉えられるレベルの感覚で理解していただきたいっす。
例えば、売上高の伸びが鈍化しているって話をしましたが、実は世界的にYahooがシェアを広げてた!とか、消費者がリスティング広告をクリックしなくなっているとか、複数要因が絡まって現在の結果が出ているというのをお忘れなく(あっ例はホントかウソか分かりませんよ)
少なくとも、「Googleの売上鈍化してる」だとか「研究費をアホみたいに使ってる」とかスポットの情報だけ得て納得するのは超危険なのでご注意ください。
そういったドツボにはまらないような考え方の紹介
▼マイケル.E.ポーター教授の5つの競争要因
http://www.itc-sb.com/05_column/sub01.html
最近なんとなくこのスキームが好きです。3Cより網羅的な気がする。
最後にひとつ。
検索エンジン市場において、代替サービスの脅威として目新しいトピックが「Twitter」じゃないでしょうか。
圧倒的な情報量が武器であったGoogleですが
少なくともリアルタイム情報では「Twitter」の方が圧倒的に強いです既に。
個人的にもゲリラ豪雨とか、電車運休情報(台風時)とか非常に助かります。Googleより圧倒的にね。
という訳でtwitterのURLも貼っときます。
▼URL
http://twitter.com/totti_Y
▼アカウント
totti_Y
土日や平日深夜によく出現します
その時はかまってやってください。
よろしくお願い致します。
今読み返したけど、オリジナリティないなぁww
ただのデータの羅列じゃんw比較数値がないから、その成長率が高いのか低いのかわかんねーな。
という訳でなんか、すんません。