いい加減にその不健康で後ろ向きなタイトルはどうにかならんのかね?


今日もお昼のバドはなし。
暑くなってきたからか、それとも熱が冷めてしまったからか(あ、なんか面白い。暑くなって来たのに皆の熱は冷めている)、日曜バドには人が集まらなかった。
おかげで私は部屋の片付けと買い出しが出来る。
・・・勉強しろよ。

書名:ブレンパワード (4)
著者:杉崎ゆきる, 富野由悠季


久しぶりに読み返した。
4度目くらいの読了。


今やっていることに関係して、ブレンのストーリーをおさらいしたくなったので読んでみることにした。
(これだけで私が何をしているのか解った人は相当なマニアだ。出来れば近づきたくない)
やはり、素晴らしい。


Vガンで完全に壊れて鬱になった富野が復活するきっかけになった佳作。
「皆殺しの富野」が誰も殺さず(厳密には1人死んでいる。いや、2人か。また、一応戦争なので、名前のないキャラクタ−はばったばったと死んでいるはず。でも、それは「皆殺しの富野」の皆殺し具合を知らない人が言う台詞)、人を「生かす」方向での問題の解決を見いだした初めての作品(cf. 伝説巨人イデオン 或いは 聖戦士ダンバイン)。
そして、理想の生き方(そして死に方)について、初めて「こういう世界なら生きていてもいい」と視る人に思わせることが出来るような世界(少なくとも私はそう思った)見せてくれた作品。
そしてそれはターンエーに結実するのである。
(あのラストシーンのロランの幸せそうなこと!)
この辺りの詳しい経緯が知りたい人は以下の書籍を読むべし。

ターンエーの癒し

ターンエーの癒し

(文庫が出ているが、絵がないのでこちらにした)


まあ、いいや。
多分この話を共に語れる人は死ぬまでに1人も現れないのだろうな。


本作を一言で表現するならば、「愛」について人々が悶え苦しみながらそれぞれの答を見つけていく、そういう作品である。
愛しているのに、求めているのはささやかな幸せなのに、仲良くしたいのに、何故いがみ合い、争い、果ては殺し合わなければならないのか、そしてそういった複雑にひねくれてしまった関係を修復し、また元のように慈しみ合い、愛し合うためにはどうすれば良いのか、そういった問いが提示されている。
玩具を売るためのCMと化し、CDを買わせるために1作品の中で不必要に主題歌の変更を繰り返し、中身は旧作のつぎはぎという、最近のひどいガンダム(勿論富野の作品ではない)を視るくらいなら、こちらを視るべきだ。


ただ、私は1度アニメーションを通して視たから話の流れや設定はだいたい頭に入っているのだが、初めての人が漫画だけ読んでもよく意味が解らないと思う。
ストーリーが大分端折られているからだ(私も読み返しながら、あれ?ジョナサンっていつの間に飛ばされていたの?と思った)。
また、設定も少々高度で解りづらい。
最初に読んだときは確か高校生くらいだったが、正直ちんぷんかんぷんだった。
(アニメーションを視て少しは解るようになった)


ちなみにこの作品、音楽:菅野よう子、キャラクターデザイン:いのまたむつみというこの業界を代表するそうそうたるメンバーのコラボレーションによって成り立っている。
特に音楽の菅野よう子(と声優人)は、素晴らしく、富野の感性とも合致したようで、次の作品ターンエーの音楽も彼女が手がけている。
そして、比瑪はソシエになった。
どうでも良いが、漫画を読んでアニメーションを視た人のほとんど全ての人が、比瑪のイメージと声が違う(低くて太い、特徴的な声をしている)と感じるだろう。
私も少なからず驚いた。
が、個人的には嫌いではない。
(ただし、どうしても比瑪よりもソシエをイメージしてしまう。そして、可哀想なソシエ)


ああ、そうだ、忘れていた。
この作品はエンディングテーマをkokiaが歌っているのだった。
この作品はKOKIAを知ることになったという意味でも私にとって大切な作品である。
菅野よう子×坂本真綾は最強のコンビだが、菅野よう子×井荻 麟(富野!!)×KOKIAも絶妙なコンビだと思う。
また、この組み合わせで作られた歌が出来たらなぁ・・・。


・・・・・・。
思わずディープな話になってしまった。
(もう誰もついてきていないだろう。いいや)

今日は、久しぶりにお誘いが有ったので、また違う場所でバドミントンをしてきた。
言われた場所に自転車を飛ばして(何せ誘われた時には開始1時間前だった。場所は自転車で20分くらい)辿り着いてみたら・・・。
だ〜れもおまへん
ま、いいか、と日向ぼっこしていたら(最近良い意味でいい加減になってきた。この調子でどんどん鈍い性格を目指そう)、電話がかかってきて、
そこちゃう
へい。


初参加の場所だったが、レベルとしては初級者+αぐらい。
些か余裕が有りすぎな感がしたのが残念だった。
他には女性の比率が高いという特徴があった。
そのおかげで、本日の試合は全てミックスダブルスになった。


まあ、今日に関しては、前日妙に疲れていたのと、薬の作用に慣れていなくて終日眠い(ていうか薬のせいよりも睡眠不足じゃ)というのでいつものバドに行っていたらこてんぱんだっただろうから、どちらかというとこのぐらいのレベルで助かった。


しかし、これではちょっと、修行にはならないかなぁ。
誘ってくれた方には悪いけど、あまり頻繁には行かないと思う。
もう少し自分を鍛えなければならないのだ、今の私は。

打たれ弱~いビジネスマンのための ゆうき式 ストレスクリニック (Nanaブックス)

打たれ弱~いビジネスマンのための ゆうき式 ストレスクリニック (Nanaブックス)

  • 作者: ゆうきゆう,ソウ
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2008/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 4人 クリック: 89回
  • この商品を含むブログ (16件) を見る
書名:打たれ弱~いビジネスマンのための ゆうき式 ストレスクリニック
著者:ゆうきゆう, ソウ


良書。
現代版『こころの処方箋』と言っても良い。
表紙やタイトルや帯から、何か「アキバ系」「癒し」の香りがするが、中身はいたって真面目な話なので引かずにまず読むべし。


・・・いや、もし10何冊の中の1冊じゃなかったら、私も買いづらかったかも・・・。


この人の本は以前にも読んでいるが、語り口が軽妙で面白い(ややオタク気味なのは現代風だと思えば気にならない程度なので、忌避しないで欲しい)。
前に読んだのは、エンターテイメントよりな本だったが、本作はストレス対処法としての実用的な提言がいくつも述べられている。
内容も、ライトな語り口からは想像出来ないほどしっかりとした根拠のあるものである。
心理学の実験から判明した人の傾向(あくまで「傾向」。著者も述べているが、勿論当てはまる人と当てはまらない人がいる)について、解りやすい(?)具体例を挙げながら説明している。


ストレスに対処することは、まず己を知ること。
それはすなわち「人間」という生き物の習性を知ること。
思い詰めてしまう人、落ち込んでしまう人、何もかもが上手くいかないと感じてしまう人(当の本人にとっては、実際に「何もかも上手くいっていない」のだ)が、なぜ「そうなってしまうのか」理解するのに役に立つ。
それがすぐに解決に結びつくことはないが、少なくともそれを「知る」ことで、冷静さを取り戻し、対処法を考えるだけの気力が湧き、何よりも自分をあまり責めずに済む。


ちなみに、心理学を利用して人を操作するということも可能であるが(その最たるものが「コマーシャル」だ。にっくき私の宿敵!!)、この本に関しては、「どうすればお互いに気持ちよくなれるか、上手くやっていけるか」というwin-win関係の構築という視点で述べられているので、そちらはあまり期待しないこと。


「疲れている」人は勿論、なるたけ多くの人に読んで欲しい。
上司は部下の気持ちを、部下は上司の気持ちをより上手くくみ取れるようになるはずだ。
家族や恋愛関係においても有効な知識。


対話形式で難解な用語もなく、頁数も少ないのですぐ読める。
是非。