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2009/03/15/Sun

[]『映画は映画だ』監督:チャン・フン(2008年)

監督・脚本:チャン・フン/原案・製作:キム・ギドク/出演:ソ・ジソプ、カン・ジファン、ホン・スヒョン/日本配給:ブロードメディア・スタジオ

 現在公開中。低予算にも関わらず韓国で大ヒットした作品。まぁまぁ面白い。

 共演者に殴りかかって怪我をさせてしまった人気映画俳優のスタ(カン・ジファン)。撮影が中断したままの映画で、彼と共演しようとする俳優はなかなか現れない。そこでスタは、以前高級クラブで絡んできたヤクザ・ガンペ(ソ・ジソプ)のことを思い出す。ガンペは、ヤクザになる前は売れない俳優だった。スタとガンペは、ときには本気で殴り合うなど、芝居を超えた芝居を通し、友情を深めていくが……。

 共演者にヤクザを指名するところが、すでにありえない設定。さらに、劇中ではもっとありえない展開も巻き起こったりもする。が、それでもこの映画に説得力があるのは、主演のふたりの迫真の映画があるからこそ。ガンペ演ずるソ・ジソプの迫力はかなりのものだし、カン・ジファンも必死に食い下がる。

 このふたりの激しい芝居は、劇中の設定そのままのライバル関係かのように見え、それゆえ緊張感がある。この映画には、【劇中劇−劇(映画)−現実】、という三つの重層的フレームがあって、鑑賞者は【現実】=リアルのソ・ジソプとカン・ジファンの関係を想像してしまうからこそ、緊張感が出るのである。つまり、メタ的な視線を前提としているのだ。

 物語は単純なので、こうした創りを成立させるのは役者の力量しだい。そこで圧勝している映画である。

メイキング of 映画は映画だ~ソ・ジソブ in Black~ [DVD]

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