『きかんしゃトーマス ディーゼル10の逆襲』

劇場用作品の中で物語が続いていることは知っていたが、過去作は未見のまま鑑賞。これが意外なほど面白かった。
疎外感から悪の道へと転落してゆくパーシーが主人公の物語。そして騙されていたことに気づいた時には世界は取り返しのつかない事態に陥っていた、という少しシビアな展開をする。孤独感に包まれた少年を持ち上げて悪の道へ誘う過程描写が丁寧で良い。60分という時間の短さと「トーマス」というフォーマットの中では手堅くまとまっていると思う。ただすべてパーシーの心の弱さとディーゼル10の悪意だけで物語が進んでしまい、終始トーマスには一点の曇りもなく優等生で終わってしまうのが残念。
ソウル・バスのアニメーションタイトルを思わせるオープニングのタイトルバックが秀逸で、改めでイギリス映画であることを思い出す。

4月28日 公開
原題:THOMAS & FRIENDS: DAY OF THE DIESELS
監督:グレッグ・ティアナン 
脚本:シャロン・ミラー
ナレーター:ジョン・カビラ 
声の出演:比嘉久美子/神代知衣/納谷六朗/山里亮太(南海キャンディーズ)

【ストーリー】
トーマスは新しい仲間のベルを気に入り、すっかり仲良くなります。さみしいパーシーはディーゼル10に誘われ、さも特別な機関車であるように扱われると、気分を良くします。すっかりディーゼル機関車に肩入れしたパーシーは、ソドー整備工場を乗っ取りトーマスを捕まえるという、ディーゼル機関車の卑劣な計画を明かされます。

配給:アップリンク
2011年/イギリス/60分
(C)2012 Gullane (Thomas) Limited.

公式サイト http://www.thomasandfriends.jp/movie/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-2nd/thomasandfriends/

劇場版きかんしゃトーマス ディーゼル10の逆襲 [DVD]

劇場版きかんしゃトーマス ディーゼル10の逆襲 [DVD]

ランキングに参加しています。もしよろしければクリックして頂くと嬉しいです。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村