東京工芸大学TRPG-CLUBコンベンション

 コンベで知り合った人に誘われ、「東京工芸大学TRPG-CLUBコンベンション*1」に参加した。場所は小田急本厚木駅から歩いて15分くらいの所にある厚木市文化会館*2。50人規模のコンベンションで、GMは全て主催者側で用意。
 ここの卓分け方法は「卓分け時に行きたい卓の所に行き、定員以下だったら即決定。定員オーバーならジャンケン。あぶれた人は第2候補の卓へ行く」という物。あまりやらないF.E.A.R.ゲーの卓に行こうかなぁと思っていたのだが、「地雷っぽいプレイヤー*3がいない&定員オーバーになっていない」卓を選んだ結果「ソードワールド」の高レベル*4シナリオ卓に入る事になる。ちなみに、GMは韓国人なのだとか。日本語上手いなぁ。
 今回はオリジナル設定の小国を舞台にしたシナリオだった。


GM「公式設定じゃなくてごめんなさい」
俺「公式設定から200年後の話*5って言い張ればいいんじゃないですか?」


 そんな会話もありながらキャラメをし、以下の様なパーティ構成になる。ちなみに、全員「+1の武器」「+1の防具」「10点の魔晶石」のどれかを所有している。

ジョー・ゼニー
人間16歳男性。ファイター4、プリースト1(チャ・ザ)、セージ1、マーチャント3。ゼニー商会の息子。家訓は「平身低頭」らしい。
マール・カロッツァ
人間20歳女性。ソーサラー3、セージ3。使い魔は猫。
ダニエル・C・セントジョン
ハーフエルフ年齢不詳男性。シーフ4、ファイター1、セージ1、バード1。生まれ表で「貴族」を振ったため、セントジョン侯爵家の息子という設定になる。
ルーツ
人間26歳男性。シャーマン3、シーフ2、レンジャー1。このレベルのシャーマンだと、「ファナティシズム」の使える男キャラをやるよねぇ、やっぱり。
リモーネ
人間21歳男性。ファイター4、プリースト1(チャ・ザ)、セージ1、レンジャー1。技能がジョー・ゼニーとかぶりまくりで、能力値は軒並みジョー・ゼニーに劣っている不遇なPC。赤箱*6でファイター2人だとこんな風な「もう1人のファイターに色んな面で劣るファイター」ってできたよねぇ。懐かしい。
キヌア・ピラティス
人間24歳男性。プリースト(ラーダ)4、レンジャー2、セージ1。俺のキャラ。

*1:http://trpg-kougei.hp.infoseek.co.jp/

*2:ちなみに、夜にモーニング娘。のコンサートツアー「踊れ!モーニングカレー」をやるらしい。午前中からグッズ販売が行われていて、既に長蛇の列だった

*3:コミュニケーション能力が欠如した連中は、見れば雰囲気で分かるからねぇ

*4:追加経験点は6,000点

*5:建国100年程度の小国という設定だった

*6:クラシックD&Dのベーシックセットの事

珍プレー?好プレー?

 今回のダンジョンは、通路に回転ドアの様なトラップがあった*1。ちなみにドアの代わりに鋭い刃がいくつも付いていて、人間大の者が近づくと自動回転して細切れにするという物。回転ドアというより、フードプロセッサーといった方が的確かな?ちなみに、止める装置はトラップを越えた先の通路の壁にある。なので、回転速度の遅い内にトラップを越えて行かなくてはならない。
 で、GMの説明を聞いた俺達。


俺達「一番下の刃まで30cm位あるなら、使い魔の猫に行って貰えばいいんじゃね?」


という事で、マール・カロッツァの使い魔がトラップ解除。GMがボソリと「畜生」とつぶやいていた。(笑)

*1:トラップ名は「ローリング・カッター」らしい

感想

 まずはコンベンション運営の感想。
 1つ目は開会式。ハッキリ言って雰囲気が硬い。なんか会社行事の司会進行みたいだった。開会式は、プレイヤーを盛り上げるために元気良くテンポ良くやるべきだ。TRPGのコンベンションには厳粛さは必要なく、プレイヤーの気分が乗ったままプレイに入れる開会式の方がいい。
 2つ目は近くのコンビニを把握しているスタッフが少ない事*1。普通はスタッフ全員、少なくともGMは近くのコンビニの場所を把握していなければならないだろう。開会前に全員集合してコンビニの場所を確認しておくべきだ。
 この2点以外は普通のコンベンションより待遇はよかった。セッション始まったら卓毎にパーテーションで区切ったりしていたしね。
 次にセッション運営の感想。
 まずはラスボス。ハッキリ言ってやりすぎだ。GMオリジナルのデーモンだったらしいのだが、こいつのレベルは8以上。レベル4以上の古代語魔法を使う。近接ダメージは最低でも20点で最高30点以上行く*2。その攻撃が3回。しかもキレると4回攻撃になり敏捷度も上がる。確かに「デーモンに対しては+3になる魔剣を1本」とか「+2のプレートメイルを1式」とかはあったが、それでもレベル4パーティにぶつける敵ではない。特にプレートメイル+2を着たPCが1撃で気絶or死亡する様な攻撃を4回もやっちゃうのはねぇ。今回は俺のPCが「ウィークポイント」の呪文をかけたのでシーフが30点オーバーのクリティカル攻撃を2回放ち、死人が出ずに勝てた*3。だが、それがなかったら簡単に全滅していただろう。
 もう一つ気になるのは時間配分。今回は5:00pm終了、6:00pm完全終了だった。そして、セッションが終わったのは6:00pm近く。これもダメージ30点越えのクリティカルが出て戦闘が短縮されたからであって、普通に戦っていたら6:00pm越えていた。だが、コンベンションでは時間配分が極めて重要だろう。とりあえず

  1. 終了30分前には終わる様にする*4
  2. エンディングのために30分はとっておく。
  3. PC数や敵の数でも変わってくるが、基本的に戦闘は1時間かかる物として考える。


 これらを加味してセッション運営をするのが重要だ。今回の場合なら「3:30pmに戦闘開始、4:30pmにエンディング処理、余裕分は5:00pm以降で処理」ってしておくべきだろう。
 それ以外の部分は面白かった。ストーリー自体もちゃんとしているし、ダンジョンもギミックいっぱいで楽しめる。オリジナル設定を使っていたが、それは最初からちゃんとプレイヤーに言っていたので問題ない*5。その辺はしっかりしているので、今後は欠点を埋めていって貰いたいものだ。

*1:昼の買い出しに「案内係」が来るのを待たなければならなかった

*2:レーティング表でダメージを決めていたが、エルダー・ドラゴン並のダメージだ

*3:気絶者は続出したが

*4:いざ終わらなくても30分の余裕ができる

*5:そういう説明があったにも関わらず卓に入って文句を言うなら、それはプレイヤーがダメなヤツだってわけだし

しょっぱい会

 コンベが終わった後、池袋で「正社員になれず派遣をやっている30男達&正社員だが毎日終電で休みがほとんどない30男」と一緒に酒を飲む。要するに2/18と同じメンツである*1。そして


「皆が出会ってから3年。年は取ったが給料や待遇は変わらない」


というしょっぱい話をする。そう、これはしょっぱい会。なので、しょっぱい話が基本。そして、そういう話をするたびに


「しょっぱい人生を送っているのは俺だけじゃない」


と、後ろ向きに勇気を付け合うのだ。あぁ、しょっぱいしょっぱい。でも楽しいから良し。