エムブリオマシン

 さて、2日目最後は「グループSNEコンベンション」というイベントで「エムブリオマシン」をやる。秋口ぎぐる氏作の新作ロボットTRPGだ。俺の周りでGMってくれそうな人がいなそうってのが参加理由。
 今回は3人1チームの8チームによるトーナメント戦。要するに戦闘を楽しもうってイベントだ。まず最初に模擬戦をやって感覚を掴んでから本戦。ちなみに、


弾薬破壊されても誘爆なし!


 何かスゲー安心感。(笑)
 さて1戦目。2チーム分の機体を用意されており、どっちのチームを選ぶか決めて始める。2チーム分あるが3機毎に分けられており、6機から選んでいいわけではない。なお、各チーム毎に2チーム分の機体を用意されているので同機種対決もあり得る。そして、戦闘。ダメージ総数での判定勝ちを拾う。
 2戦目。今度は3チーム分の機体が用意されており、それから自分のチームの機体を選ぶ。で、戦闘。今度はダメージ総数で判定負け。そうそう、2戦目で機体を選んでいる時にBlog用のメモをなくした。誰かの鞄に紛れたっぽいので「メモ用紙があったら受付に持っていってくれ」と言ってみはしたが、案の定最終日まで待っても見つからず。せっかく色々メモしたのになぁ。
 3戦目。最後はサンプルの9機種の中から好きな機体3機を選んでチームを組む。ちなみに、同チーム内で同機種は選べず、自棄が破壊されたら残った機体に乗り換える。そして戦闘し、ダメージ総数で判定勝ち。
 3戦した結果、我がチームは3位。で、賞品を貰うのだが……「ゲヘナ」のリプレイ3冊を分けろってさ。連作物の内1冊。残りは買いましょうって事ですな。(笑)
 参加賞として1人1冊リプレイ本「マシン・マーセナリー」を配っていたのは太っ腹だと思った。
 さて、「エムブリオマシン」について。これは今回のイベントが示してしまった。つまり、


「チーム戦のボドゲ用」であって、「TRPG用」のルールではない。


 一番問題なのは「戦闘の行動を事前にメモし、一斉に公開して動く」という部分。確かにチーム戦のボドゲとして遊ぶ分にはこのルールは面白い。実際、「オーラバトラー」という「聖戦士ダンバイン」の名作シミュレーション・ゲームでも採用されていたルールだしね。だが、「エムブリオマシン」はTRPG。なので戦闘以外にも時間を費やすわけだ。で、メモしている時間てのが戦闘の時間を長引かせる事になる。実際、チーム戦でも40分勝負で倒せたのはせいぜい1機だけだったからね。どちらかが全滅するまでやるとすると3機対3機では1時間半は見ないとならないだろう。他にも、このルールはGMの負担がデカくなる。ほら、GMは何機も行動をメモしなきゃならないでしょ。まぁ、敵の機体を「強い奴1機」としてしまえば楽なのだが、毎回それだと「NPCの機体はいつも強いのに、何で自分の機体は弱いんだ?」という不満が出てくる。敵を倒して装備を剥いでパワーアップしていくルールではあるが、このゲームのロボットは発掘された物。発掘された時点では同程度の強さの量産機であるわけだし、そうなると敵の機体がいつも強いのは不自然だ。やっぱり同程度の強さの敵を同程度の数出さないと変。という点がこのゲームの難点。
 良い点は戦闘の処理が楽って事かな。シミュレーション・ゲームとかってのはやたらルールが細かくて面倒臭いが、このゲームは

  1. 命中判定。
  2. 命中判定のダイス目と武器データを照らし合わせてダメージ算出。
  3. 当たったら機体の耐久値からダメージを引く。耐久値ゼロになったら破壊。
  4. 当たった部位を判定し、ダメージが部位装甲値以上だったら装備が破損。


 基本的にこれだけ。誘爆ルールすらない簡易さ。これを不満と取る意見もあるだろうが、俺は楽でいい思う。
 このゲームで重要なのはやっぱり「射程」かな。長距離から近距離まで射程をカバーしている機体は強いッスよ。あと、ミサイルは遮蔽物を無視して攻撃できる*1ので超強い。
 とりあえず、このゲームは「チーム戦orバトルロイヤル戦をやって楽しむボードゲーム」と考えて遊んだ方がいいんじゃないかなぁと思った。

*1:放物線を描いて飛んでいくかららしい