東海第二原子力発電所が柏・松戸・東葛・三郷の主汚染源か?

 私ごとき「ど素人」が原発問題を語るのは、お門違いも甚だしいと常々考えていたので、黙っていたが、刑事告訴問題勃発で【傍観することはブロガーとしての死を意味する】ことを悟った。おかしな所も多々あるかと思う、ご指摘賜りたい。

 東海アマ氏(ハンドルネーム)が2012年1月に各地を回って土壌汚染調査を行った。福一周辺地域の超高濃度汚染は予想通りだったが、
「今回の調査で一番の謎は国道255号(245号だと思われる)東海村原子力銀座で突出した凄い汚染が確認できたこと。近傍では5000Bq以下なのに量子ビーム研前だけキロ18600Bq、平米120万Bq どうみても、この付近の施設から出た汚染だ。フクイチ由来ではない!」(1)
 との報告に意外さを感じさせた。
「量子ビーム研」とは、「日本原子力研究開発機構東海研究開発センター 原子力科学研究所量子ビーム応用研究部門研究推進室」のことだろう。東海第二発電所の近くの原子力科学研究所の一部門のようだ。(4)
 当初、私は甚大事故に至ったのは福島第一原発1・2・3号機だけとの認識であったが、遅れて福島第二、女川、東通、六ケ所、東海第二も危機的状況であったことを知った。
 村上東海村村長の話しでは、
「昨年3月の大震災で、東海村震度6強で、5.4mの津波を受けました。原発の電源は断たれ、非常用電源3台のうち、1台が津波でダウン、原子炉内が高圧になり危険でしたのでベント(原子炉内の高圧ガスを抜く)を170回行いました。」(2)
との報告である。
茨城県常陸太田市の真弓に設置してあるモニタリングポスト。いつもその小学校の先生方が数字を見ているから異変に気づいた。震災後に通常時の約10,000倍の放射能を記録したのを。知識が無かったのか、壊れたかと騒動になったらしい。平常時0.02μSv/hr→200μSv/hrくらいだったらしい。ただし、3月12日の何時かは不明です。」との報告もある。(3)
 常陸太田市への福島第一原発からの直接的な気団の最も早い来襲は、3月14日午後11時ころ以降と見られている。12日にモニタリングポストで高線量を計測したとなると、別の汚染源が考えられる。
 文科省放射線量等分布地図では東海村周辺に高い汚染は認められない。
東海第2原発では311後にフィルター付きベント工事が行われている。仮に3月12日に主蒸気系の逃がし弁開放を行ったとすると、フィルター無しであったと推定される。実施されたとすると重大な法令違反である。圧力容器内の主蒸気を格納容器内へ逃がし、排気筒から排出する。東海第2原発の排気筒は140mである。排気筒の高さが高いほど遠距離へ排ガスが拡散していく。そうなると、柏・松戸・東葛・三郷の汚染にも辻褄があう。三郷といえば、私の住んでいるふじみ野市からそれほど遠くない。外環で付近まで行くことも有る。なぜ、高濃度汚染が三郷で止まったのか?降雨があれば、微粒子化した放射性物質が落下して、高濃度汚染地帯を形成する。降雨である可能性が高い。また、江戸川や荒川の堤防が障壁となった可能性も考えられる。かなりの高さの堤防が構築されているので、低空を這ってきた放射能雲が堤防でひっかかったのであろう。「這いよれ放射能さん」である。
何か福島といえば、遠いところの話に思えるが、茨城県東海村となるとかなり身近になる。昔は幾度も大洗海岸に遊びに行った。そういえばこの先に原発があったよな~と多少は気にしながらも、海で泳いでいた。なぜ大洗海岸かといえば、道路が整備されており混まないのである。お客さんも少なめで空いていた。緯度や海流の関係で、九十九里や湘南よりも寒く、海水浴シーズンも短い。大洗海外一帯も311では津波に襲われたそうだ。
 福島県東部からは移住したほうが良いのは言うまでもないが、柏・松戸・東葛・三郷地区も移住を検討した方が良い。東海アマ氏に報告でも、日立市柏市船橋市台東区葛飾区は線量が高い。当初、チッソが保管してある劣化ウランが燃えたのではないかと、疑われたが、実際には東海第2原発の汚染である可能性が高い。
 東海第2原発の運営主体は日本原子力発電株式会社である。官業と言っても良いだろう。日本の官僚機構は絶対的な無謬性神話と漸増主義で稼働している。であるから、東海第2原発放射能汚染を引き起こしたなんて事があったとしても、絶対に隠蔽されるであろう。しかも、東海原発は東京からの距離はわずかに120km程度である。何をどの様に取り繕ってみても、首都東京は放射能の都となってしまったのである。
 現在、ウクライナの首都キエフが騒乱状態で廃墟と化している。ウクライナの国家予算の4分の1はチェルノブイリ事故対策に消えると言われている。キエフでの子供の疾病率は高い。そのチェルノブイリ事故の時のキエフ福島第一原発事故の東京は相似形だと言われている。どちらが規模の大きい汚染を受けたのかといえば、東京である。キエフの惨状は東京の未来を予見させる。2020年の東京オリンピックを予言した大友克洋のマンガ「AKIRA」のような風景こそが、東京の近未来なのであろう。

(1)(NAIシンチ)ガンマ線測定器による測定結果
http://hirukawamura.web.fc2.com/sokutei/sokuteihyou2.htm
(2)■東海村原発、危機一髪!
http://www5.hp-ez.com/hp/ooami/page4/bid-246076
(3)2011/3/12に東海村近辺で強い放射能漏れの可能性
http://inventsolitude.sblo.jp/article/59457421.html
2011/3/12に東海村近辺で強い放射能漏れ
http://inventsolitude.sblo.jp/article/64283049.html
(4)2011/3/12に東海村近辺で強い放射能漏れの可能性 続き
http://inventsolitude.sblo.jp/article/59485355.html